2026年4月16日(現地時間)- Maxon は、「Autograph」の個人向け無料提供を発表しました。ここでは、Autograph とはどのようなソフトか、その主な機能を紹介したいお思います。
Autograph とは
Autographは、さまざまな業界で活用できるモーショングラフィックス、VFX、2Dおよび3Dプロジェクト向けに構築されたモダンなコンポジットアプリケーションです。
GPUを最大限に活用したエンジンによって処理速度が最適化されており、動作の軽快さが特徴です。WindowsとmacOSの両方に対応しており、ハイエンドなパソコンでなくても快適に動作するように設計されているため、環境を選ばずに導入しやすくなっています。
Maxonファミリーとしてのリリースに伴い、Maxon Studioとのネイティブな統合や、Red Giantエフェクトの簡単な検索・適用など、ツール間の連携が大幅に強化されました。これだけの高度な機能が詰まっていながら、MyMaxonアカウントをお持ちの方ならどなたでも無料で利用可能です。
主な機能と特徴
Autographは、映像制作に必要なあらゆるツールを網羅しています。ここでは大きく3つのカテゴリに分けて、その優れた機能をご紹介します。
モーショングラフィックス&アニメーション
多彩なアニメーションツールキット
従来のキーフレーム、リタイミングカーブ、プロシージャルアニメーション、モーションパスなどを活用することで、エクスプレッション(数式)を使用せずに、ほぼすべての要素をアニメーション化することが可能です。また、強力なスクリプト機能も備えているため、多様なパイプラインへのスムーズな統合をサポートします。
レスポンシブなデザイン対応
Autographは、要素をフレーム寸法に対して「相対的」に配置できるレスポンシブデザイン・コンポジションを採用しています。
これにより、レイアウトを複製することなく、ひとつのプロジェクトから異なるアスペクト比を同時にレンダリングすることが可能です。SNSや多様な配信フォーマットへの対応時間を大幅に節約し、デザインの一貫性を簡単に保つことができます。

Clonerツール(旧Instancer)
ベクターやラスター、静止画やアニメーションなど、複数のグラフィックソースをコンポジション内にすばやく配置できます。時間と空間を正確にコントロールしながら、各インスタンスに複数のバリエーションを適用した反復的なアニメーションを効率的に生成可能です。
外部データの簡単なリンク
スプレッドシート等の外部データとプロジェクトを直接リンクさせ、パラメータやテキストを駆動できます。グラフィック制作と編集作業を分離できるため、表データを変更するだけで、スポーツイベントの更新情報などを含むアニメーションを数秒で作成できるなど、自動化とローカライズを強力に支援します。

テキストに命を吹き込む
多彩なテキストプロパティをアニメーション化し、緻密に動くテキストを作成できます。また、独自の「3D Extrusion」機能により、ワンクリックでテキストを魅力的な3Dの押し出しメッシュへ変換し、空間に奥行きを持たせることが可能です。
プロシージャルジェネレーター
グラデーションやフラクタルといったイメージジェネレーターは、サイズやスケールを無限に拡張できるプロシージャルな設計となっています。解像度の制限を気にすることなく、マスクや補助ソースとして自由に活用し、モディファイアを重ねて複雑な調整を行えます。
コンポジット(合成)とVFX
Maxon Studioとの統合
統合されたMaxon Studioページを通じて、Red GiantエフェクトやUniverseプラグインの検索、ナビゲーション、適用がネイティブに行えます。お気に入りのエフェクトに素早くアクセスし、モーショングラフィックスのクオリティを一段階引き上げることが可能です。

高速なプレビューと合成
3Dアセット、2Dアニメーション、ビデオエフェクトなどを素早く読み込み、レイヤーとして重ね合わせることが可能です。GPU最適化エンジンによるリアクティブなフィードバックを受けながら、ストレスのないコンポジット作業を実現します。

精密なトラッキング
2Dトラッキングおよび平面(プラナー)トラッキングツールを搭載しています。実写映像内のオブジェクトの動きを正確に捉え、画面の置き換えや要素の固定など、実写合成に必要な工程を高い精度で実行できます。

精密なロトスコーピング
正確なマスクを素早く描画し、細かなエッジ調整を行うための直感的なツールセットが用意されています。複雑な形状の切り抜き作業も効率的に行えるよう設計されており、VFXワークフローを加速させます。

レンダーパスのスマートな合成
マルチチャンネルOpenEXRをネイティブにサポートしています。同一ファイル内に含まれる異なるレンダーパスを、個別のレイヤーや補助ソースとして即座に展開し、本格的なマルチパス・コンポジットを行うことが可能です。

OpenFXプラグインとの互換性
OpenFX標準をサポートしており、BorisFXやRE:Vision Effects、Digital Anarchyといった、業界標準のサードパーティ製プラグインをそのままプロジェクトに組み込んで使用することができます。

3D環境とシームレスな統合
USDベースの統合3D空間
PixarのOpenUSDをベースにしたネイティブな3D環境。ベクターシェイプの押し出しや真のマルチパスレンダリングを実現します。

2Dと3Dをひとつの空間で
2D素材と3D素材をタイムライン上で直接組み合わせ、ひとつの場所で映像制作を完結できます。

コンポジションをテクスチャに活用
Autograph内で作成した2Dコンポジションやインポートした画像を、そのまま3Dモデルのテクスチャとして動的にマッピングできます。これにより、複雑なテクスチャアニメーションの構築が容易になります。

高品質なリアルタイムレンダラー
Googleの物理ベース・リアルタイムレンダラー「Filament」を搭載。アンチエイリアシング、スクリーンスペースの反射・屈折、被写界深度など、高度なポストプロセスエフェクトを即座に反映し、フォトリアルな表現を可能にします。
学習リソース
Autographを使い始める方のために、公式のチュートリアルビデオ(Getting Started series)が用意されています。
モーショングラフィックスやVFXの基礎から具体的な操作手順まで、段階を追って習得することができます。
日本語翻訳のチャプタ=と内容と解説を付けたチュートリアルページを作成しました。Youtubeの自動翻訳と一緒に利用することで効率的に使用方法を学ぶことができます。

ダウンロード
プロフェッショナルな機能を網羅したAutographですが、MyMaxonアカウントを作成するだけで、誰でも無料で無料でダウンロードして利用を開始できます。
Mac OS
- macOS 15 (Sequoia) / macOS 26 (Tahoe)
- Apple Silicon M1以降
- メモリ: 16 GB以上
Windows x64
- Windows 10 v22H2 / Windows 11
- AVX2対応の64-bit CPU (Intel / AMD)
- NVIDIA (Maxwell世代以降) または AMD RX 570/580以降 (4GB以上のVRAM推奨)
- メモリ: 16 GB以上

























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