Silhouette 2026 がリリース!AIトラッキング・マッティングの強化やMCP連携など

CGソフト

2026年5月28日(現地時間)- BorisFX は、業界を代表するロトスコーピングおよびペイントツールの最新アップデート「Silhouette 2026」のリリースを発表しました。

主な新機能

このアップデートでは、複雑なマット処理、ロトスコープ、ペイント作業をこれまでより少ない手順で行えるようになりました。他にも、新しい自動 3D ヘッドメッシュ、 Cryptomatte 連携の強化、パフォーマンス向上など、多くの改善が加えられています。

Boris FX Silhouette 2026 : What's New in Al Paint & Roto
AIによるマッティングの改善

Face ML、Depth Map ML、Mask ML、Matte Assist ML、Matte Refine MLがアップデートされ、自動化の精度が向上しました。

AIトラッキング機能の追加

Head Track MLによる3Dメッシュの自動生成、Object Trackerによるマルチトラッキング、新たにPoint Track MLが搭載されました。

3Dワークフローの拡張

Refine Solve機能、Unwrap/Rewrapノード、Render Depthノードの追加により、カメラトラッキングの調整機能が強化されました。

クリーンアップとレタッチ作業の効率化

新しいヒーリングブラシ、強化されたクローン機能(Clone、Drag、Blur)、改良されたブラシコントロールにより、ペイント作業をよりスムーズに行えるようになりました。

VFXパイプライン連携の強化

MLツールなどで、Cryptomatteデータのマルチオブジェクト出力がサポートされました。

再生パフォーマンスの向上

予測プリフェッチとバッチレンダリングにより、負荷の大きいML処理を含むプロジェクトでの再生がよりスムーズになりました。

ワークフローの改善

高度なノード検索、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、お気に入りノード、新しいネーミングシステム、セーフモードが追加されました。

自動化とAI連携の追加

組み込みのRPCサーバー、Pythonパッケージマネージャーを介した外部制御、MCPを利用したAIアシスタントからの直接制御に対応しました。

関連プラグインノードの更新

Silhouette内で使用可能なSapphire、Mocha Pro、Particle Illusionの各ノードが2026バージョンにアップデートされました。

AIによるマッティングパイプラインの高速化

5つの機械学習(ML)ツールがアップデートされ、マルチオブジェクト対応のワークフローが提供されることで、コンポジット作業の効率化を実現しています。手作業による調整の負担が軽減され、作業の反復をよりスムーズに行えるようになりました。

主な更新内容は以下の通りです。

  • Face ML: モデルが更新され、鼻と首の新しいマットオプション、顔全体のマットオプションが追加されました。また、MLマットおよびコンポジットツールとの連携機能もアップデートされています。
  • Depth Map ML: モデルが更新され、より精細なディテールと時間的な一貫性が向上しました。
  • Mask ML: オブジェクトリスト管理、前景/背景の調整ツール、およびオブジェクトベースのCryptomatteデータ出力を備えた、新しいマルチオブジェクトワークフローが追加されました。
  • Matte Assist ML: 中間フレームのキャッシュによる再生の改善、長いショット全体での伝播パフォーマンスの向上、マルチオブジェクトのCryptomatte出力といったアップデートが行われました。
  • Matte Refine ML: 新しいビデオマッティングモデルにより、以前のバージョンと比較してエッジに沿った時間的な一貫性が向上し、Cryptomatteデータが保持されるようになりました。
Point Tracking Gets Smarter in Silhouette

AIによる自動トラッキング

作業を効率化するAIベースのトラッキングオプションが追加され、複雑なシーンにおける追跡精度が向上しています。手作業による修正の負担が軽減され、より安定したトラッキング結果を得やすくなりました。

  • Head Track ML: 顔の動きと表情を含む3Dの頭部メッシュを構築し、トラッキングを行う機能が追加されました。正確なビューティーレタッチには安定したトラッキングが欠かせませんが、このAI機能により、基本的なレタッチやデジタルメイクなどの作業を、これまでより精度高く行えるようになりました。
Re-Define your Beauty Retouch with Head Track ML in Boris FX Silhouette
  • Object Tracker: 複数の顔やナンバープレートの追跡は、カメラの動きや人物の出入り、オブジェクトの重なりによって複雑化しがちです。このツールはシーン内のオブジェクトを自動的に検出し、表示に合わせて追跡されたレイヤーを生成するため、効率的に作業を進められます。
  • Point Track ML: モーションブラー、被写体の重なり、フレーム外への移動、参照パターンの変化といった実際の撮影環境で起こりやすい課題に対応したトラッカーです。難易度の高いポイントトラッキングを扱いやすくサポートします。

3D Sceneノードの機能拡張

Boris FX SynthEyesを基盤とした3D Sceneノードが更新され、難しい3Dソルブやリタッチをフレーム単位で調整する手間が少なくなりました。この3D空間を意識したワークフローにより、作業の幅が広がりました。

  • カメラ解決の強化: 新しいRefine Solve(解決の調整)ツールと、ドリフトを低減する解決後クリーンアップツールが加わりました。これにより、再計算を最初からやり直すことなく、調整作業をスムーズに進めることが可能です。
  • Unwrap/Rewrapノード: ペイント、ロトスコープ、およびビューティーワークのためのネイティブな3D ⇔ 2Dワークフローが可能になりました。
  • Render Depthノード: Head Track MLメッシュから深度(デプス)マップを生成する機能が追加されました。
Smart Tricks for Smoother Tracks

ペイント作業の簡略化

既存のペイントシステムに新しいコントロールオプションが追加され、操作性が改善されています。これにより、クリーンアップやレタッチ作業をより効率的に行えるようになりました。

主な改善点は以下の通りです。

  • ヒーリングブラシ: シームレスなクリーンアップとレタッチが可能になりました。カラーサンプリングの拡張により、任意の入力から色を抽出できるようになっています。
  • ブラシコントロールの改善: ブレンドモード、および筆圧感知によるブラシサイズと不透明度に対応しました。
  • クローンワークフローの強化: 連続モードと自動カラーグレード再利用機能が追加されました。
  • 新しいブラーとドラッグモード: 領域ベース、またはサンプルベースのブラーが選択可能です。
  • ペイントのリサイズ: 解像度に依存しないワークフローを使用し、低解像度のセッションでストロークを作成してから、高解像度のメディア上で再構築することが可能になりました。

VFXパイプライン連携の強化

レイヤーやマスク対象の管理を効率化するため、Cryptomatteの統合がさらに進みました。AIを用いたマスキングや従来のロトスコープ作業と組み合わせて利用できるほか、出力されたデータはCryptomatteに対応した他アプリケーションでも活用できるようになりました。

  • Cryptomatte Data Port: フィルタリングされたCryptomatteデータを、Obey Matte入力を介して各ノードにアルファチャンネルとして渡すことが可能になりました。これにより、オブジェクトやレイヤーを直接マットソースとして扱えます。
  • Cryptomatte Mixerノード: 複数のCryptomatteストリームを単一の出力に結合し、選択やマッティングのワークフローをすっきりと整理するのに役立ちます。
  • ML/AIツールのマルチオブジェクト対応: 改善されたビューアベースの選択ツールとともにマルチオブジェクト出力をサポートし、複雑なシーンにおける要素の分離とマット管理をより効率的に行えるようになりました。
Decrypt Cryptomattes in Silhouette

パフォーマンスと再生の改善

操作の応答性が向上し、全体的な動作がよりスムーズになりました。

  • MLノードのキャッシュ: Mask ML、Matte Assist ML、Face ML、Matte Refine MLにおいてキャッシュ機能が最適化され、インタラクティブな操作がよりスムーズに行えるようになりました。
  • 予測再生: 予測プリフェッチ(事前読み込み)とバッチレンダープロセスにより、ソースおよびセッション全体の再生パフォーマンスが向上しました。
  • 再生コントロール: ジョブキューサイズ、プリロードフレーム、およびスレッディング設定を調整可能になり、環境に合わせた最適化が行えます。

より効率的な作業環境

インターフェースや管理機能が改善され、日常的な作業環境がより使いやすくなりました。

  • 高度なノード検索: カテゴリ、目的、およびデータタイプによるフィルタリングに対応しました。
  • ヘッドアップディスプレイ (HUD): コンテキストに応じたHUDにより、操作へのアクセスが向上しています。
  • 整理整頓: 新しいお気に入り(Favorites)ノードと、改善されたネーミングシステムが備わりました。
  • セーフモード: トラブルシューティングワークフローにより、問題の診断と安定性の維持を支援する機能が追加されました。

新しい自動化機能とAI連携

Silhouette は、RPC や MCP を通じた外部制御に対応し、拡張性の高いワークフローを構築できるようになっています。

  • JSON-RPCサーバー: 新しい組み込みのJSON-RPCサーバーを介してSilhouetteをリモートで制御できるようになりました。外部プロセスからPythonコードの実行、スクリプトファイルの実行、およびJSON-RPCを介したアプリケーションの制御を行うことが可能です。
  • MCPサーバー: AIアシスタントからの直接の呼び出しに対応しました。AIを利用してプロジェクトの検査、ノードツリーの構築、シェイプやキーフレームの編集、フレームのレンダリングなどの指示を行えるようになりました。
  • Pythonパッケージマネージャー: Silhouette 内の管理ディレクトリでサードパーティ製 Python パッケージを扱えるようになり、システム Python とは独立した環境でパッケージ管理が可能です。になりました。

Sapphire、Mocha Pro、Particle Illusionノードの更新

Boris FX社のエフェクトおよびコンポジットツールが統合されています。

各ツールが2026バージョンに更新され、Silhouette内での連携機能が向上しました。

  • Sapphire 2026: アナログフィルムルックを作成するS_FilmBurn、Builderのパラメーターリンク、新しいレンズフレア、プリセットなどが追加されました。
  • Mocha Pro 2026: Matte Refine ML、Refine Solve、および新しいCurve Editorが追加されました。
  • Particle Illusion: パラメーターリンク、カラーマッピング、および更新されたエミッターライブラリが搭載されました。

※ Silhouetteをプラグインとして使用する場合、技術的な制限によりSapphireとParticle Illusionは利用できませんのでご注意ください。

価格とシステム要件

Silhouetteは、MacOS12、Windows 10 および 11、Linuxで、スタンドアロンアプリケーションおよび/またはプラグインとして利用できます。ホストアプリケーションは、Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Foundry Nuke、Blackmagic Resolve、Fusion、Autodesk Flameに対応しています。

より詳しいシステム要件はこちらから

ライセンスは永久ライセンスと年間/月ごとのサブスクリプションオプションが利用可能です。

  • シングルホスト( Adobe or OFX Hosts )
  • マルチホスト + スタンドアロン
サブスクリプション103ドル/月または545ドル/年
永久ライセンス
※12 か月間の無料アップグレードとサポート含む
1,195ドル
サブスクリプション165ドル/月または875ドル/年
永久ライセンス
※12 か月間の無料アップグレードとサポート含む
2,195ドル

また、Boris FXのすべてのソフトウェアが含まれたBoris FX Suite にも含まれています。

最新版や無料トライアルはBorisFXHubから可能です。

ダウンロードはこちらから


Silhouette 2026: Faster & More Flexible AI-Assisted Pipelines

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