2026年6月1日 – Adobe より、Adobe Illustrator 2026年5月(バージョン 30.5)がリリースされました。
主な新機能
このリリースでは、手描きのスケッチや画像から直接ベクターアートを生成できる「コンセプトからベクター生成」をはじめ、テキストの書き換えや翻訳、プロンプトを使った生成アートワークの編集機能など、生成AIを活用した強力なツールが多数搭載されました。
また、オブジェクトのワンクリック整列やプロジェクトファイルのシームレスな管理など、日々のデザイン作業をより快適にする機能強化も行われています。
新機能の詳細
コンセプトからベクター生成
手書きスケッチや画像からベクターアートを生成することができる「コンセプトからベクター生成」機能が搭載されました。
この機能を使えば、手描きのキャラクターラフ、ロゴの方向性メモ、アイコンの構図案、参考写真やイメージ素材などの素材と、プロンプトを組み合わせてベクターアートを生成できます。
単なる画像変換ではなく、「もっとポップに」「フラットデザイン風に」「ミニマルなアイコン調に」といった方向性も反映できるため、アイデア探索や初期検討の段階でも活用できます。
主な特徴
詳細なコントロール
「参照画像を適用」スライダーにより、元画像への反映度合いを調整可能です。
ラフの形状をできるだけ活かしたいのか。参考にしながら、より自由な表現へ展開したいのか。制作意図に応じて、生成結果を細かくコントロールできます。
現在利用可能なモデル
生成に使用するAIモデルは、複数のパートナーモデルから選択することができます。求める表現やワークフローに応じて、モデルごとの特徴を活かした使い分けもできます。
現時点で、コンテキストタスクバーでは、GPT Image、GPT Image 1.5、Gemini 2.5(Nano Banana)、Gemini 3(Nano Banana Pro)、Gemini 3.1(Nano Banana 2)を選択するか、パートナーモデルドロップダウンメニューから FLUX 2 Pro を選択できます。
画像トレースとの違い
Illustratorには以前から「画像トレース」があります。画像トレースは、既存画像の形状や色を解析し、ベクター化する機能です。
一方、「コンセプトからベクター生成」は、画像やラフスケッチを参考にしながら、プロンプトや生成AIを活用してベクター表現を生成します。それぞれ、得意とする使い方が異なります。
- 画像トレース: 元画像の特徴を活かしながらベクター化したい場合
- コンセプトからベクター生成: ラフや参考画像を起点に、方向性を探りながら表現を検討したい場合
制作内容や目的に応じて選択することで、Illustratorの制作フローはさらに柔軟になります。
公式からサンプルファイルが公開されています。すぐにこの機能を試してみたい方はこちらからダウンロードできます。
テキストの生成、書き直し、校正、翻訳
Illustrator の新しい「書き直し」機能を使用して、テキストの生成と調整ができるようになりました。
マーケティングコピー用のテキストバリエーションの作成、選択したテキストの言い換え、文法とスペルのコンテンツ校正、対応言語へのコンテンツ翻訳、またはテキストボックスやレイアウトに合わせたテキストサイズ変更を行えます。
注意
書き直しワークフローでは生成クレジットは使用されませんが、「テキストに合わせる」を使用した場合は、1 回の生成ごとに 1 クレジットを使用します。
ヒント
より正確なテキストバリエーションとレイアウトに適した結果を生成するには、短く具体的なプロンプトを使用してください。
アプリケーションバーから生成クレジットを確認
カンバスから離れることなく、サポートされている生成 AI 機能に使用できる生成クレジットとクレジットの使用状況を確認できるようになりました。

単一のアクションでオブジェクトを整列
ウィンドウ/整列を選択して、選択したオブジェクトを指定した軸に沿って整列または分布させる整列パネルには新しいオプションが追加され、ワンクリックでオブジェクトを水平および垂直に整列できるようになりました。

ホーム画面からプロジェクトファイルを管理
単一または一括の操作を使用して、ホーム画面から直接、Illustrator でファイルをアップロードおよびダウンロードできるようになりました。
プロジェクト内でアセットを整理するためにファイルをアップロードしたり、オフラインアクセスや共有のために個別ファイル、フォルダー、または複数のアイテムを一緒にダウンロードしたりできます。

プロンプトで生成アートワークを編集
「プロンプトで編集」を使用して、生成されたアートワークの要素を追加、削除、再配色、または置換できるようになりました。
プロンプトで編集は、ベクターを生成またはターンテーブルで作成したアートワークを調整することが可能です。プロンプトを入力して要素の追加、削除、再配色、置き換え、調整を行いながら、アートワークの新しいバリエーションを作成できます。

注意:プロンプトで編集は現在、ベクターを生成またはターンテーブルを使用して生成されたアートワークでのみ利用できます。
その他のアップデートと修正された問題
その他の機能アップデート
- Illustrator パネルのフィールド上でスクロール中に数値が誤って変更されることを防止します。
- アプリケーションバーから直接、アドビプロファイル設定にアクセスし、アカウントを管理できます。
修正された問題
※ 各項目のリンク先は、詳細情報を掲載している UserVoice の投稿ページです。投稿内容は英語の場合がありますが、UserVoice は日本語にも対応している製品へのフィードバックサイトです。
- 箇条書きを使用中に取り消しが正しく機能しない。
- リンク画像の拡大・縮小率が Illustrator バージョン間で一貫していない。
- 破線と間隔の値が誤ってゼロとして表示される。
- 複数の段落スタイルが選択されているときに属性変更を解除が利用できない。
- CMYK ドキュメントで画像をリンクまたは埋め込むとき、RGB コンテンツが予期せず保持される。
生成 AI 機能に関する注意事項
「コンセプトからベクター生成」、「書き直し」、「プロンプトで編集」などのサポートされている生成 AI 機能、および「生成クレジット」の確認機能は、中国本土では利用できません。
価格とシステム要件
デスクトップ版Illustrator のシステム要件はこちらから確認できます。
デスクトップ版Illustrator は、Creative Cloud Standard /Proプランまたは単体プランとして購入することができます。
価格は以下のようになっています。
※Illustrator on the Web (ベータ版) は、Illustrator サブスクリプションの一部として利用可能です。




























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