3D衣装作成ソフト CLO 2026 がリリース!アバターへの直接スケッチや接着(グルーイング)機能の追加など

CGソフト

CLO Virtual Fashion は、ファッション業界向けの3D衣装作成ソフトウェア CLO 2026 をリリースしました。

主な新機能

今回のアップデートでは、アバターへの直接スケッチや自動レーシングツールなど、モデリングの初期工程やディテール制作の負担を大幅に軽減する注目の新機能が多数追加されています。

CLO 2026.0 Feature Highlights (English)

接着 (Gluing )

従来の縫製機能に加えて、接着によってパターンピースを取り付けることができる接着 (Gluing /)機能が追加されました。

ステッカー(内部シェイプやパターン用)、ペイントブラシ(特定エリア用)、バケツ(パターン全体用)の3つの方法で適用することが可能です。アスレチックウェア、アウトドアウェア、靴、バッグなどの制作において、手作業では難しい精度の高い表現を素早く実現できるようになりました。

アバターへの直接スケッチ

アバターの表面に直接衣服のラインをスケッチし、それを瞬時に2Dパターン(型紙)に変換できるようになりました。

スケッチした線は3Dペンラインに変換して微調整を続けるか、フラット化してパターンに変換するかを選択できます。変換されたパターンは自動的に配置および縫合されるため、アイデアを即座に形にしてモデリング初期段階の作業負担を大幅に軽減することが可能です。

自動レーシング機能

靴やバッグ、衣服などの紐をすばやく簡単に結ぶことができる自動レーシング機能が追加されました。

対象となる穴を指定して進行方向を設定するだけで紐を通すことができ、後から編集や調整が可能なレースパターンを作成することも可能です。スニーカーやコルセットなどの複雑な編み上げ表現を素早く作成でき、ディテール制作の時間を大幅に短縮できるようになりました。

生地特性を考慮したひずみマップ

着用時の負荷を可視化するひずみマップに、「Global(全体)」と「Fabric(生地)」の表示オプションが追加されました。

「Global」では生地に関係なく負荷が120%以上の部分が赤く表示され、「Fabric」に切り替えると割り当てられた各生地の物理プロパティに合わせてカラーレンジが最適化されます。使用する生地ごとの正確な負荷状況を視覚的に確認できるようになり、より精密なフィッティング調整を行うことが可能です。

Fabric-Aware Strain Maps

パターンドラフター | 自動POM・グレーディング

パターン作成時に測定値を入力するだけで、POM(測定ポイント)とグレーディングが自動生成される機能が追加されました。CSVファイルのインポートや直接の数値入力で測定値を追加し、ルールや測定値によるグレーディングを適用できます。

パターン作成後はPOMタブに情報が自動適用され、2Dウィンドウ内で直接測定値を編集することも可能です。サイズ展開に伴う作業を自動化し、パターン作成からグレーディングまでのワークフローを効率化できるようになりました。

POM電卓機能 (POM Calculator)

POM内で複数の計算を行える電卓およびメモ帳機能が追加されました。基本的な算術演算を利用してPOMを計算し、ノートパッドに適用することで異なるグレーディングでの計算値を確認できます。

新しい計算式はPOMオブジェクトブラウザに適用し、プロパティエディタ内で確認することが可能です。複雑な測定ポイントの計算をソフトウェア内で完結できるようになり、外部ツールを使用する手間を省くことが可能になりました。

POM Calculator

正確なグラフィック配置

カスタム測定値をグラフィックやパターンの輪郭線にロックできる機能が追加されました。

グラフィック内に独自の測定ポイントを作成し、プロパティエディタから配置や距離を正確に設定することが可能です。ロゴやプリントなどのグラフィック要素を、仕様書通りに正確な位置へ配置する作業が簡単に行えるようになりました。

Precise Graphic Placement

グレーディング機能の改善

不規則なグレーディングを素早く一括で適用できる機能が追加されました。

Shiftキーを押しながらグレーディングテーブル内の複数のセルを選択することで、他のサイズに影響を与えることなく、任意の測定値を同時に変更することが可能です。複雑なサイズ展開における微調整作業の負担を軽減し、グレーディング作業をより直感的に進めることができるようになりました。

Grading Improvements

ネスティングの改善

ネスティングの設定において、単一の衣服ごとにパターンピースをバンドル(束ねる)機能が追加されました。

設定画面からバンドルを選択することで、一着の衣服を構成する各パーツの地の目(生地の方向)を揃えて配置することが可能です。複数の生地方向を持つデザインにおいて、色ムラ(シェーディング)を防ぎ、衣服ごとの見え方を一貫させることができるようになりました。

Nesting Improvements

選択範囲のアイソレートモード (Isolate Selection Mode)

選択していない要素をすべて非表示にする新しい表示オプションが追加されました。

ビューアのオプションからアイソレートモードを有効にすることで、選択したオブジェクトのみを単独で表示することが可能です。衣服の内側や通常は見えにくい角度からでも確認しやすくなり、複雑に重なり合う箇所での編集作業を容易に行えるようになりました。

Isolate Selection Mode

仕様図レンダー | 2D寸法表示 (Schematic Render)

仕様図レンダーモードの使用時に、グラフィックとともにPOM(測定ポイント)を表示できる機能が追加されました。

プロパティエディタのPOMタブから表示したい測定ポイントを選択でき、レンダーウィンドウ内で直接3Dのサイズ調整を行うことも可能です。縫製仕様書やテクニカルパックの作成において、必要な寸法情報をより明確に視覚化し、コミュニケーションを円滑にすることが可能になりました。

Schematic Render

ファー素材の改善 (Fur Improvement)

ファー素材にグラフィックを適用した際の描画が改善され、シームライン(縫い目)をカスタマイズする機能が追加されました。

グラフィック適用時に自動でマスクが作成されてファーが切り取られます。また、編集ツールを使用して縫い目付近のファーの厚みを制御し、縫い目の見え方を細かく調整することが可能です。ファー素材を用いた衣服においてもグラフィックを明確に視認できるようになり、よりリアルなディテール表現が可能になりました。

Fur Improvement

CLO-SET コンテンツページのアップデート

クラウドコラボレーションプラットフォーム「CLO-SET」のコンテンツページとワークルームのインターフェースが刷新されました。

3Dファイルアップロード時に概要セクションが表示されてカテゴリ入力が容易になり、3DライブビューアでCLO同等の高品質レンダーが利用可能になりました。また、CLO以外で作成されたBOMやPOMデータも直接入力・編集できる機能や、ダークモード機能が追加されました。ドキュメントのアップロードや権限設定機能の強化により、チーム間の連携やデータ管理の効率を大幅に向上させることが可能です。

その他の新機能

パターン注釈の追従

パターンの注釈を輪郭線や内部線に固定し、パターンを編集しても注釈の正確な位置を維持できるようになりました。

対称パターンのトレース

対称性を維持した状態のまま、ベースラインや内部線を含む対称パターンのトレースをシームレスに実行できるようになりました。

プリントレイアウト | メジャー

プリントレイアウトモード内で、パターン、生地、グラフィック上の任意の2点間の距離を直接測定できる機能が追加されました。

GPUによるトリムシミュレーション

装飾品(トリム)のシミュレーションがGPUで処理されるようになり、動きがより高速かつ自然に反映されるようになりました。

ジッパー | カスタムOBJ務歯

独自のOBJファイルをジッパーのエレメント(務歯)として登録し、意図した通りの正確なジッパーデザインを再現できるようになりました。

生地 | 表裏のスワップ

適用した生地素材の表面と裏面を、ボタン一つで即座に入れ替えることが可能になりました。

CLO x 島精機製作所 ApexFiz連携

島精機製作所のデザインソフトウェア「APEXFiz」とCLOの間で、複雑なニット素材のデータをスムーズに連携できるプラグインが追加されました。

アバター | ブレンドシェイプ対応

ブレンドシェイプ情報を持つアバターをインポートし、CLO内で体型の変更や細やかな表情のカスタマイズを自由に行えるようになりました。

リギング済みアクセサリーの登録

アバターの動きに自然に追従する、リギング(骨組み)が設定されたアクセサリーを登録し、直接ポーズを調整できるようになりました。

アニメーションマーカー

アニメーションのタイムライン上にマーカーを追加し、キーとなるポイントを強調したり、メモを残すことができるようになりました。

アニメーションファイル互換性の向上

エクスポート時に、キーフレームをベイクするオプションや、特定の再生範囲のみを指定して出力する機能が追加されました。

UVエディターの改善

アバターのUV編集が可能になりました。また、選択した特定の要素のみを分離(アイソレート)表示し、より効率的なUV配置が行えるようになりました。

NURBSカーブのインポート

OBJファイルとともにNURBSデザインカーブラインをインポートし、それを3Dペンラインに変換してパターン作成に活用できるようになりました。

VRMファイル互換性

3Dアバターの標準フォーマットであるVRMファイルをサポートし、カスタムキャラクターを読み込み、固有の外見や動きを保持したまま衣服のデザインができるようになりました。

トゥーンシェーダー

アバターや衣服を、イラストやアニメのような2Dセルルック(アニメ調)スタイルでレンダリングするシェーダー機能が追加されました。

EveryWear | リグテンプレート

スカートなどの特殊な衣服において、ジョイントの作成とスキニングのプロセスを自動化し、自然な動きを効率的に設定できるテンプレート機能が追加されました。

価格とシステム要件

CLO は、Windows 10 64ビット(1903以降)、Monterey 12以降で利用可能です。

最新のシステム要件はこちらから

自営業、フリーランスなどの個人での利用は50ドル/月、450ドル/年です。企業向けプランはお問い合わせが必要となっています。

また学生向けのプランもあり、個人プランの半額となっています。

詳しい価格情報こちらから


CLO公式ウェブサイトへ

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