2025年5月の NVIDIA Studio Driver アップデートがリリース!

2025年5月19日(現地時間) – Nvidia は、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。

NVIDIA Studioドライバは、アーティスト、クリエイター、3D開発者がクリエイティブなアプリケーションを使用する際の高いパフォーマンスと信頼性を提供しています。Studioドライバは、最高レベルの信頼性を実現するために、Adobeや Autodeskをはじめとするトップクラスのクリエイティブアプリの複数のリビジョンと、マルチアプリクリエイターワークフローに対して広範なテストを受けています。

目次
    1. Windows 11 PC 上の AI エコシステムの拡張
    2. Topaz Video AI
    3. Chaos Vantage
    4. GeForce RTX 5060をサポート

5月の NVIDIA Studio Driver アップデート

5 月の NVIDIA Studio ドライバーは、新しいGeForce RTX 5060デスクトップおよびラップトップGPUのサポートに加えて、Topaz Video AI やChaos Vantageの最新アップデート最新の新しいクリエイティブアプリケーションとアップデートに最適なサポートを提供します。

Windows 11 PC 上の AI エコシステムの拡張

TensorRT for RTX による AI 推論の高速化

今日のAI PCソフトウェアスタックでは、開発者はパフォーマンスを妥協するか、特定のハードウェア向けのカスタム最適化に投資する必要があります。Microsoft は、この課題を解決するために構築されたWindows ML パブリック プレビューを発表しました。

Microsoft Buildで発表されたように、NvidiaのTensorRT for RTXはWindows MLでネイティブにサポートされます。Windows MLはONNX Runtimeを搭載しており、各ハードウェアメーカーが提供・維持する最適化されたAI実行レイヤーにシームレスに接続することで、アプリ開発者に幅広いハードウェア互換性と最先端のパフォーマンスの両方を提供します。

NVIDIA RTX GPUを搭載したPCの場合、Windows MLはTensorRT for RTX推論ライブラリを自動的に使用することにより、高いパフォーマンスと迅速な導入が実現します。

主な特徴と利点は以下の通りです。

  • パフォーマンスの大幅向上: GeForce RTX GPUの場合、Windows MLはTensorRT for RTX推論ライブラリを自動的に使用し、高性能かつ迅速な展開を実現します。DirectMLと比較して、TensorRTはPC上のAIワークロードで50%以上高速なパフォーマンスを提供します。(GeForce RTX 5090で測定されたパフォーマンス)
  • 開発者にとってのQOL向上: Windows MLは、各AI機能を実行するために適切なハードウェア(GPU、CPU、またはNPU)を自動的に選択し、そのハードウェア用の実行プロバイダーをダウンロードできるため、これらのファイルをアプリにパッケージ化する必要がなくなります。これにより、最新のTensorRTパフォーマンス最適化が準備でき次第、ユーザーに提供されるようになります。
  • RTX AI PC向けの再設計: TensorRTは元々データセンター向けに構築されたライブラリですが、RTX AI PC向けに再設計されました。TensorRTエンジンを事前に生成してアプリと共にパッケージ化する代わりに、TensorRT for RTXはジャストインタイムのオンデバイスエンジン構築を使用して、ユーザー固有のRTX GPUに合わせてAIモデルの実行方法を数秒で最適化します。
  • パッケージサイズの削減: ライブラリのパッケージングも合理化され、ファイルサイズが8倍も大幅に削減され、アプリケーションへの組み込みがより容易になりました。

TensorRT for RTXは、Windows MLプレビューを通じて開発者に提供されており、6月にはNVIDIA DeveloperにてスタンドアロンSDKとして利用可能になる予定です。

これにより、開発者はCNN、拡散モデル、オーディオ、トランスフォーマーモデルなど、さまざまなAIモデルをPCアプリケーションで高速に実行できるようになります。

NVIDIA SDKを活用した新機能

AI機能の追加やアプリケーションのパフォーマンス向上を目指す開発者は、NVIDIAが提供する幅広いSDK(ソフトウェア開発キット)を活用できます。

これには、GPUアクセラレーションのためのNVIDIA CUDAとTensorRT、3DグラフィックスのためのNVIDIA DLSSとOptiX、マルチメディアのためのNVIDIA RTX VideoとMaxine、そして生成AIのためのNVIDIA RivaとACEなどが含まれます。

最近では、これらのNVIDIA SDKを使用し、Windows上で利用できるアプリケーションで以下のような新機能が追加されました。

  • LM Studio: アプリのアップデートをリリースし、最新のCUDAバージョンにアップグレードすることで、パフォーマンスを30%以上向上させました。
  • Topaz Labs: CUDAによって高速化された生成AIビデオモデルをリリースし、ビデオ品質を大幅に向上させています。
  • Chaos Enscape と Autodesk VRED: パフォーマンスの高速化と画質の向上のために、DLSS 4のサポートを追加しています。
  • Bilibili: 仮想背景などのNVIDIA Broadcast機能を統合し、ライブストリームの品質を向上させています。

NVIDIAは、Microsoftおよび主要なAIアプリケーション開発者と協力し、Windows MLとTensorRTの統合を通じて、RTX搭載マシンにおけるAI機能のさらなる高速化と普及を推進していくとしています。

Topaz Video AI

Topaz LabsはAIを活用した動画品質強化ソフトウェアのメジャーアップデート版である Topaz Video AI 7.0をリリースしました。

このアップデートでは、これまでクラウド処理が前提だった拡散ベースのアップスケーリングモデルStarlightのMini版が登場し、Windowsマシン上のローカル環境でも利用可能になりました。

他にも、ライブエクスポートプレビュー、EXRサポートの改善といった新機能が追加されています。

Chaos Vantage

Chaos Vantege では、最新のV2.8アップデートでNVIDIAのAdaおよびBlackwell GPUに搭載されたSER最適化機能に対応しました。

Shader Execution Reordering (SER)の活用により、パフォーマンスが最大80%向上し、リアルタイムおよびオフラインレンダリングが高速化されました。

GeForce RTX 5060をサポート

スタジオドライバでGeForce RTX 5060デスクトップGPUがサポートされました。

詳細は以下の記事をご覧ください。

アプリケーションのアップデートサポートと修正リスト

■新しいサポートリスト

  • Topaz Video AI: Starlight Miniをリリース
  • Chaos Vantage: Shader Execution Reordering (SER) のサポートを導入
  • Bilibili: Maxine Video Effects SDKを追加
  • Chaos Enscape および Autodesk VRED: DLSS 4 サポートを今後提供予定

■修正されたアプリケーションの不具合

  • [Lumion 12] 特定のUIコンポーネントが表示されない
  • [F1 23/F1 24] レース終了時にゲームがクラッシュする
  • [Diablo II Resurrected] DLSS使用時にゲーム画面が黒く破損する
  • [SCUM] R575ドライバーにアップデート後、ゲームがクラッシュする場合がある
  • OSのユーザー名にユニコード文字が含まれている場合、特定のゲームでシェーダーディスクキャッシュが作成されない
  • 修正された一般的な不具合

■修正された一般的な不具合

  • [Varjo XR3] Varjo XR3 HMDがRTX 50シリーズGPUで動作しない

ダウンロード

以上の最新アップデートをサポートする新しい5月のNVIDIA Studioドライバ(576.52)が利用可能です。

ドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。


NVIDIA and Microsoft Advance Development on RTX AI PCs

目次

    1. Windows 11 PC 上の AI エコシステムの拡張
    2. Topaz Video AI
    3. Chaos Vantage
    4. GeForce RTX 5060をサポート