2026年4月13日(現地時間)- Chaosは、Blenderコミュニティ向けに、プロフェッショナル仕様のレンダリングエンジンを無償で提供する「V-Ray for Blender Community Edition」のリリースを発表しました。
V-Ray for Blender に無償コミュニティ版が登場
V-Ray for Blender に無償コミュニティ版により、Blender ユーザーはプロ品質のレンダリングを無料で利用できるようになります。
Blender が多くの若いクリエイターの出発点となっていることを踏まえ、より高いビジュアル表現に挑戦できる環境を広く届けたいという同社の意図が反映されています。今回のリリースは、世界中の Blender コミュニティを継続的に支援していくという Chaos の明確な姿勢を示すものとなっています。
このエディションは、3DCG を学び始めた学生や初心者だけでなく、教育者、趣味のユーザー、ポートフォリオ制作やコンセプト提案を行うフリーランサー、アドオン開発者など、幅広い目的とスキルレベルの Blender ユーザーを視野に入れて設計されています。
コミュニティエディションが提供するもの
Blender 版のVrayは、オープンソースであるBlenderのエコシステム内に統合され、業界標準のテクノロジーを活用できるように設計されています。これにより、プロダクション環境で実績のあるV-Rayのプロフェッショナルなレンダリングエンジンとワークフローの大部分を無償で利用可能です。
さらにコミュニティエディションでは、「Chaos Cosmos」に含まれる14,000点以上の高品質な3Dモデルやマテリアルといった大規模なアセットライブラリにもアクセスすることが可能です。
また、無償のコミュニティエディションとしては珍しく、初期のテストレンダリングやクライアントへのコンセプトプレゼンテーションなど、フリーランスによる限定的な商用利用が認められている点も大きな特徴です。
制限について
Community Editionは、ハイエンドな業務用途との差別化のため、いくつかの機能制限が設けられています。主な制限事項は以下の通りです。
- 出力解像度と色深度: レンダリングの最大出力解像度は2K(2560×2560ピクセル)まで、色深度は8-bitに制限されます。コンポジット用の32-bit出力や、より高解像度での最終プロダクションレンダリングが必要な場合は有償版が必要です。
- 高度なプロダクション機能: バッチ(ヘッドレス)レンダリング、分散レンダリング、AI駆動型ツール、およびV-Ray独自フォーマットへの書き出し(パイプラインへの統合)といった機能は利用できません。
- サポートとコラボレーション: クラウドコラボレーション機能や、Chaos社からの公式なテクニカルサポートは提供されません。問題解決や知識の共有は、コミュニティを通じたピアサポートに依存することになります。
コミュニティエディション と 有償版の比較
コミュニティエディションは非常に強力な機能を備えていますが、大規模なプロジェクトやパイプラインへの統合、AIツールなどの一部の高度な機能については、引き続き有償の商業用プランが必要となります。主な違いは以下の通りです。
| 機能・特典 | Community Edition (無償版) | Paid (有償版) |
|---|---|---|
| ライセンス費用 | 無料 | 月額 4698円 / 年額 28,674円 |
| ライセンス期間 | 3ヶ月間(90日・アンケートで無制限更新可) | – |
| 最大出力解像度 | 2K Square (2560×2560) | 無制限 |
| 出力画像品質 | 8-bit | 32-bit |
| ピア&コミュニティサポート | あり | あり |
| 公式Chaosサポート | なし(コミュニティサポートのみ) | あり |
| 製品アップデートへのアクセス | あり | あり |
| 製品ドキュメント | あり | あり |
| 学習リソース | あり | あり |
| クラウドレンダリング | あり(クラウドのみ) | あり |
| クラウドコラボレーション | なし | あり |
| AI駆動型ツール | なし | あり |
| バッチ(ヘッドレス)レンダリング | なし | あり |
| 分散レンダリング | なし | あり |
| V-Rayフォーマット出力とパイプライン統合 | なし | あり |
| 製品アップデートへのアクセス | あり | あり |
| 無料3Dアセット | 14,000以上のCosmosアセット | 製品プランに基づく |
ライセンスを取得
V-Ray for Blender Community Editionの無償ライセンスは、以下の公式ページから取得可能です。
ライセンスの有効期限は90日間となっていますが、短いアンケートに回答することで回数無制限で永続的に更新することができます。
V-Ray for Blender の最近のアップデートは以下の記事をご覧ください。




























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