NVIDIA、DLSS 4.5を発表!第2世代Transformerモデルと6倍モード搭載ダイナミックマルチフレーム生成が導入

CGソフト

2026年1月5日(現地時間)- NVIDIAはCESにおいて、DLSS技術の最新版となる「DLSS 4.5」を発表しました。今回のアップデートは、AIを活用した第2世代TransformerモデルによるSuper Resolution(超解像)の大幅な改良や、最大6倍のフレーム生成を実現する「Dynamic Multi Frame Generation」が導入されています。

DLSS 4.5 | Enhanced Super Resolution & Dynamic Multi Frame Gen

これにより、既存のGeForce RTXユーザー全体へ画質の向上が提供されるほか、最新のRTX 50シリーズにおいてはパフォーマンスが飛躍的に向上します。

現在、250以上のゲームとアプリがNVIDIA DLSS 4技術に対応しており、今年の注目作である『007 First Light』、『Phantom Blade Zero』、『Resident Evil Requiem』などもローンチ時にサポートされる予定です。

第2世代TransformerモデルによるDLSS Super Resolutionの進化

DLSS 4.5における最大の刷新の一つが、Super Resolution用の第2世代Transformerモデルの導入です。

このモデルは、従来のモデルと比較して5倍の計算能力を活用しており、大幅に拡張された高忠実度のデータセットでトレーニングされています。

従来のTAA(Temporal Anti-Aliasing)や初期の超解像モデルは、フリッカー(ちらつき)を抑制するために対数空間で処理を行っていましたが、これには照明がくすんだり、細部が潰れたりするという課題がありました。

対してDLSS 4.5は、ゲームエンジンのネイティブな「線形空間」で直接トレーニングと推論を行います。これにより、物理的に正確な照明の蓄積が可能となり、ネオンサインの輝きや明るい反射などの色彩とディテールが完全に保持されるようになりました。

DLSS 4.5 vs DLSS 4 Image Quality Comparison | Black Myth: Wukong

画質とパフォーマンスの向上

この技術革新により、「パフォーマンスモード」の画質はネイティブ解像度に匹敵、あるいはそれを凌駕するレベルに達し、「ウルトラパフォーマンスモード」は4Kゲーミングにおいて実用的な選択肢へと進化しました。

  • ゴーストの低減:The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』の例では、高速移動時の物体の軌跡(ゴースト)が大幅に減少しています。
DLSS 4.5 Super Resolution Delivers Clearer Gameplay | Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
  • エッジの鮮明化:Indiana Jones and the Great Circle™』では、キャラクター移動時のエッジのジャギーが解消され、より精密な描画が確認されました。
DLSS 4.5 Super Resolution Provides Superior Anti-Aliasing | Indiana Jones and the Great Circle™
  • 安定性の向上:Kingdom Come Deliverance 2』では、動きの中でもオブジェクトがちらつくことなく、鮮明かつ安定して描画されます。
DLSS 4.5 Super Resolution Improves Temporal Stability | Kingdom Come Deliverance II

この第2世代Transformerモデルは、すべてのGeForce RTX GPUで利用可能であり、すでにNVIDIA Appのベータ版アップデートを通じて400以上のタイトルで試用可能となっています。正式リリースは1月13日が予定されています。

「自動変速」を実現するDynamic Multi Frame Generation

今春、GeForce RTX 50シリーズ向けに提供される予定の「Dynamic Multi Frame Generation」は、GPUのための「オートマチックトランスミッション」のように機能するシステムです。

固定の倍率に縛られるのではなく、モニターのリフレッシュレート(120Hz、144Hz、240Hzなど)とGPUのパフォーマンス差を常時監視し、リアルタイムでフレーム生成倍率を動的に調整します。負荷が高い場面では生成フレームを増やして滑らかさを維持し(シフトアップ)、負荷が軽い場面では計算リソースを節約する(シフトダウン)といった挙動を自動で行います。

さらに、新しい「6Xモード」と組み合わせることで、従来のレンダリング1フレームにつき最大5フレームを生成可能となり、パストレーシング環境下の4Kタイトルにおいてフレームレートを最大35%向上させます。これにより、240Hzや360Hzモニターの性能を最大限に引き出すことが可能になります。

また、このフレーム生成モデルの更新にはUI(ユーザーインターフェース)の改善も含まれており、ゲームエンジンのデータを追加で取り込むことで、ミニマップやHUDなどの静的なUI要素の視認性が向上します。『The Outer Worlds 2』や『Marvel’s Spider-Man 2』、『Starfield』などで、より鮮明なUIを体験できます。

DLSS 4.5 vs DLSS 4 Performance Comparison | Black Myth: Wukong

アップグレード方法

DLSS 4.5の機能は既存のDLSS対応タイトルと後方互換性を持っています。

ユーザーはNVIDIA Appを使用することで、お手持ちのゲームを最新の状態にアップグレードできます。

手順:NVIDIA Appの「グラフィックス」タブから「DLSS Override feature – Model Presets」を選択し、「Latest」を選ぶことで、すべてのモードに新しいモデル(Model M)が適用されます。また、4Kウルトラパフォーマンスモードに最適化された「Model L」もカスタム設定から選択可能です。

提供時期について

DLSS 4.5は複数の技術アップデートを含んでおり、機能によって対象ハードウェアと提供時期が異なります。

機能主な内容対象GPU提供時期
Super Resolution
(第2世代Transformer)
画質向上
ゴースト低減
エッジの鮮明化
全GeForce RTX GPU1月13日
(ベータ版は即日利用可)
Dynamic Multi Frame Generation
6X Multi Frame Generation
動的なフレーム生成倍率調整
最大6倍のフレーム生成
GeForce RTX 50シリーズ今春

NVIDIA DLSS 4.5 Delivers Major Upgrade With 2nd Gen Transformer Model For Super Resolution & 6X Dynamic Multi Frame Generation

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