2025年11月5日(現地時間)- Beeble.aiは、同社最新のVideo-to-PBRモデル「SwitchLight 3.0」を発表しました。
SwitchLight 3.0とは
「SwitchLight 3.0」は、同社が「世界最高のVideo-to-PBRモデル」と位置づけるSwitchLight 2.0からアップグレードされた新しいAIモデルです。
このモデルは、あらゆる映像から物理ベースレンダリング(PBR)パスを生成する能力において、これまでにない高品質を実現しているとされています。特に、プロダクションレベルの本格的な再照明(リライティング)を求めるVFXのプロフェッショナルや映像制作者にとって、新たな業界標準となることを目指しているとのことです。
SwitchLight 3.0の新機能
今回のメジャーアップデートにおける主な変更点は、以下の2点です。
- 真のビデオモデル:SwitchLight 3.0は、初めて複数のフレームを同時に処理する「真のビデオモデル」となりました。以前のバージョンは、単一フレームの画像処理後に別途デフリッカー処理を行う方式でした。バージョン3.0では、時間的整合性がモデル自体に組み込まれ、シャープなディテールを維持しつつ、よりスムーズで安定した結果が得られるとされています。
- 10倍に増加したトレーニングセット:従来比10倍の規模のデータセットでトレーニングされたことにより、SwitchLight 3.0はより広範な照明条件、マテリアル、環境を学習しました。この拡張されたデータ基盤が、リアリズムと様々なシーンへの一般化性能を大幅に向上させたと報告されています。

これらのアップデートにより、最大4Kで細部までキャプチャが可能になり安定性が向上しています。
最大4Kで細部までキャプチャ
2.0と比較して、顔の微細な表情、複雑な布のしわ、洗練された表面のパターンを、はるかに高い精度でキャプチャすることが可能となっています。マテリアルはより自然で一貫性があり、PBR出力の全体的な鮮明度が大幅に向上しています。
真のビデオモデルによる安定性
SwitchLight 3.0は、動きをネイティブに理解する「真のエンドツーエンドのビデオモデル」です。画像モデルと後処理のスムージングに依存していた2.0とは異なり、激しい動き、カメラの手ブレ、被写体の振動がある場合でも、フリッカー(ちらつき)やゴースティングを排除すると謳われています。すべてのフレームで、マテリアルが時間的な一貫性を保つことができます。
安定性の向上と洗練
SwitchLight 3.0は、以前のバージョンで見られたアーティファクト(頭頂部の強い緑色の着色や不正確な法線方向など)を解決し、正確な表面の色とライティングを復元します。髪の毛はより精密にレンダリングされ、フレーム間でのスムーズな時間的整合性を維持します。アニメーションシーケンスにおいても、SwitchLight 3.0は微細な構造的ディテールを保持するとのことです。
利用について
SwitchLight 3.0 は、Beeble クラウドアプリと新しいデスクトップアプリBeeble Studioの2つのプラットフォームの両方で現在利用可能です。
- Beeble クラウドアプリ: 既存ユーザーはシームレスにバージョン2.0から3.0へアップグレードされ、すべての映像がSwitchLight 3.0で処理されるようになっています。
- Beeble Studio (デスクトップアプリ): 新たに提供されるこのアプリでは、ローカルGPU上でSwitchLight 3.0を完全に実行することができます。これにより、セキュアなローカルワークフローを必要とするプロフェッショナルに対応し、4K解像度の処理、16ビットEXR出力、最大1時間のビデオサポートが可能になります。
「SwitchLight Studio」の終了と「Beeble Studio」への移行
今回の発表に伴い、「Beeble Studio」が従来のデスクトップアプリ「SwitchLight Studio」の後継となることが明らかにされました。
旧アプリ「SwitchLight Studio」は2025年12月15日をもって正式にサービスを終了します。ただし、既存のエンタープライズ顧客に関しては、ライセンス期間が終了するまでサポートが継続されるとのことです。
後継となる「Beeble Studio」では、SwitchLight 3.0による無制限のレンダリングに加え、以下の新機能が提供されます。
- NVIDIA 30シリーズ以降のGPUサポート
- BlenderおよびUnreal Engineとの統合
価格について
- Beeble
クラウドアプリ - Beeble Studio
デスクトップアプリ
価格一覧
| プラン | 支払い方法 | 価格 | クレジット |
|---|---|---|---|
| Starter | – | Free | 90 クレジット/月 |
| Creator | 月額払い | $19 | 540 クレジット/月 |
| 年額払い | $16 / 月(16% オフ、年額一括払い) | ||
| Professional | 月額払い | $75 | 2400 クレジット/月 |
| 年額払い | $60 / 月(20% オフ、年額一括払い) |
機能比較
| 機能 | Starter | Creator | Professional |
|---|---|---|---|
| クレジット | |||
| 月間クレジット | 90 | 540 | 2400 |
| Video-to-VFX | |||
| 画像アップロード (1画像=3クレジット) | 合計 30 画像 | 合計 180 画像 | 合計 800 画像 |
| 動画アップロード (1秒=3クレジット) | 合計 30 秒 | 合計 180 秒 | 合計 800 秒 |
| 動画あたりの最大秒数 | 最大 15 秒 | 最大 30 秒 | 最大 1 分 |
| AI ロトスコープ (アルファ) | ✓ | ✓ | ✓ |
| AI PBRマップ生成 (法線、アルベド等) | ✓ | ✓ | ✓ |
| AI デプスマップ生成 | ✓ | ✓ | ✓ |
| PNGシーケンスとしてエクスポート | ✓ | ✓ | ✓ |
| Blender & Unreal Engine プラグイン | ✓ | ✓ | ✓ |
| バッチアップロード | ✗ | 最大 20 ファイル | 最大 20 ファイル |
| 画像シーケンスアップロード (PNG/JPG) | ✗ | ✗ | 最大 100MB / 1画像 |
| Beeble Editor | |||
| リアルタイム リライティング | ✓ | ✓ | ✓ |
| Image-to-HDRI (1生成=5クレジット) | 合計 18 生成 | 合計 108 生成 | 合計 480 生成 |
| Text-to-Backdrop (1生成=10クレジット) | 合計 9 生成 | 合計 54 生成 | 合計 240 生成 |
| カスタムアセットのアップロード (背景, HDRI, GLTF) | ✓ | ✓ | ✓ |
| 無制限のエクスポート (画像/動画) | ✓ | ✓ | ✓ |
| サポート | |||
| Discord コミュニティサポート | ✓ | ✓ | ✓ |
| Beebleチームによる優先サポート | ✗ | ✓ | ✓ |
| 利用規約 | |||
| 商用利用 | 非商用 | ✓ | ✓ |
価格一覧
| プラン | 対象ユーザー | 価格 (年額払い) |
|---|---|---|
| INDIE | 高品質なVFXを制作したいソロアーティスト向け 年間収益20万ドル未満の組織向け | $42 / 月年額一括払い |
| STANDARD | ローカル処理、完全な管理、最高のパフォーマンスを求めるスタジオ向け | $250 / 月年額一括払い |
機能比較
| 機能 | INDIE | STANDARD |
|---|---|---|
| ライセンス | ||
| デスクトップアプリ (ローカル処理) | ✓ | ✓ |
| 商用利用 | 限定的 (年間収益20万ドル未満) | ✓ (完全) |
| Video-to-VFX | ||
| 無制限のVideo-to-VFX (GPU) | ✓ | ✓ |
| 解像度・動画時間 | 4K解像度、最大1時間の動画 | 4K解像度、最大1時間の動画 |
| レンダーキュー (バッチ処理) | ✓ | ✓ |
| 画像シーケンスのインポート | ✓ | ✓ |
| Beeble Editor | ||
| Beeble Editor | ✓ | ✓ |
| セキュリティ | ||
| 完全なセキュリティ (データはデバイス上) | ✓ | ✓ |
| その他 | ||
| 新機能への早期アクセス | ✗ | ✓ |
システム要件
NVIDIA GPUを搭載した高性能Windowsワークステーションに最適化されています。
| 要件 | 最小要件 ① | 推奨要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 (最新版) ② ③ | Windows 10 (最新版) |
| CPU | Intel または AMD (AVXサポート, 2020年以降) | Intel または AMD (AVXサポート, 2020年以降) |
| システムメモリ | 16 GB | 32 GB |
| NVIDIA GPU | Ampere アーキテクチャ以降(例: RTX 30シリーズ, RTX A6000)VRAM: 12 GB 以上 ④ | Ada Lovelace アーキテクチャ以降(例: RTX 40シリーズ, RTX 6000 Ada)VRAM: 24 GB 以上 ④ |
| ストレージ | 20 GB の空き容量 (エンジンとモデル用) | 100 GB 以上の空き容量 (エンジン、モデル、処理結果用) |
| インターネット | インストール、認証、アップデートに必須 | インストール、認証、アップデートに必須 |
① 最小要件以下のシステムでもインストール・実行できる場合がありますが、公式にはサポートされていません。
② MacおよびLinuxは現在サポートされていません。
③ Windows 10はサポートされていますが、2026年までにサポートが終了する可能性があります — Windows 11を推奨します。
④ VRAM 12 GB 未満のGPUでも実行できる場合がありますが、実用的な速度が出ない可能性があります。

























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