2023年3月29日(現地時間) – Maxon は、2023年春(3月)の Maxon One アップデートのリリースを発表しました。
今回のアップデートでは、Cinema 4D のモデリングとシミュレーションのアップデート、VFXのアナモフィックレンズ、新しい Universe のエフェクト、よりリアルな Redshift の空などを機能強化が行われています。ここでは、Red Giant の映像制作・モーショングラフィックス用ツールのアップデート内容を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
Red Giantの最新アップデートでは、ほぼすべてのツールに改良が加えられています。以下の動画で新機能をざっと確認することができます。
Universe
Universe 2023.1では、新しいスタイライズツール Symbol Mapper や新しいプリセットの追加が行われています。
■Symbol Mapper
Universe 2023.1では、ソースの輝度値に基づいて文字、数字、記号を使用して映像を再構築する新しいスタイライズツール Symbol Mapper が追加されました。
■ダッシュボードUIと検索機能のアップデート
ダッシュボードとプリセットブラウザは、Maxonのクラウドカプセルサービスにアクセスできるようになり、検索機能が追加されました。
■新しいプリセット
加えてこのリリースには、Electrify、Line、Long Shadow、Prism、Displacement、RGB Separationツール用の42の新しいプリセットも用意されています。
Universe 2023.1 のその他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
VFX
VFX 2023.3では、Real Lens Flaresにアナモフィックレンズのサポートが追加され、プレミアムなAAA映画制作のルックが可能になりました。さらに、Supercompに調整レイヤーのサポートが追加されています。■Real Lens Flares
Real Lens Flaresのアナモフィックレンズをサポートするレンズシミュレーションエンジンがアップグレードされ、3Dレンダリング、ビデオ撮影、モーショングラフィックスを行う映像制作者は、Real Lens Flaresを自分のショットに加えることができるようになりました。
■Supercomp
After EffectsでリアルなVFX合成を行うためのツールセットSupercompが調整レイヤーに対応しました。変位レイヤーから置き換えられ、Supercomp内の対象レイヤーの下に効果を適用します。領域ベースの色補正、変位、ヒートブラーに最適です。
VFX 2023.3 のその他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
Trapcode
Trapcode 2023.3では、ParticularとFormの新しいAtomic Ageスプライトのコレクションが追加されました。Atomic Ageスプライトの新しいコレクションにより、モーショングラフィックスにスタイル化されたミッドセンチュリーのデザインが追加できます。
また、Particularのライトエミッタは、パフォーマンスの最適化により、レンダリング速度が最大で3倍速くなりました。
Trapcode 2023.3 のその他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
Magic Bullet
Magic Bullet Looksの個々のツールには、新しい強度スライダーが追加され、ルックをさらに細かく制御できるようになっています。
また、ACESの処理を最大限に活用したルック用のプリセットも追加されています。
さらに、特にResolveユーザーの方に重点を置いた様々なバグフィックスが行われています。
Magic Bullet 2023.2 のその他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Red Giant製品の詳しいシステム要件はこちらから
価格は Red Giantのすべての製品が含まれるライセンスが 11550円/月 または 89100円/年。
ビデオトランジションとエフェクトプラグインのUniverse 単体が、4400円/月 または 29700円/年です。
また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
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