Adobe MAX で公開された Adobe MAX Sneaks 2022 の紹介です。
MAX Sneaksは、アドビ製品の次期バージョンに搭載されるかもしれない将来のテクノロジーをAdobeエンジニアが初公開する場です。今回の発表では、俳優、コメディアンである Kevin Hart 氏がSneaksの共同司会を務めました。
Clever Composites
Clever Composites は、新しい合成を意識した（compositing-aware）検索技術とAIによる自動合成パイプラインで、よりインテリジェントな画像オブジェクト合成技術を実現します。
Instant Add
ユーザーが動画の1フレームを編集すると、自動的に時間的に整合性のある編集動画がレンダリングされる、画像編集のような動画操作アプリです。AIは背景とプログラムを区別することができ、フレーム内の様々な要素を理解して画像やテキストを配置することができます。
Magnetic Type
Magnetic Type は、glyph（字体）にグラフィック、シェイプ、イラストなどの装飾を簡単に付加することができる Illustrator の技術です。
Vector Edge
この技術は、ディープラーニングベースのアルゴリズムを組み合わせることで、ベクターベースのデザインワークフローに不可欠な解像度の独立性と拡張性を維持しながら、グラフィックデザインを3Dで視覚化することを実現しています。
Motion Mix
Motion Mix は、静止画から様々なループ状の人物アニメーションを合成する技術です。また、Motion Mix は、前景を正確に識別し、どんな背景のシーンとも合成できます。
Blink
Blinkは、AIで動画を解析し、話している人とその音声を見つけ出し、動画の編集・トリミング・順番付けを可能にする技術です。
Artistic Scenes
Artistic Scenes は、任意のスタイル画像の芸術的特徴を3Dシーンに転送する方法です。この手法を用いることで、入力されたスタイル画像の色調や筆跡などのスタイルを忠実に模倣した、没入感のある芸術的な3Dシーンのを実現することができます。
All of Me
人物写真を撮影する際、「アクセサリーが邪魔だ」、「足が邪魔だ」、「足が切り取られている」といった場合があります。この技術は、そういった時の人物写真を簡単に編集するための、本格的で柔軟なソリューションを提供します。
次の動画では、数回のクリックで画像の周囲をAIで予測し生成して拡張、画像の一部を自然に除去/追加、背景や衣装のリプレイスする技術が公開されています。
Beyond the Seen
Beyond the Seenを使用すると、写真から360度全方位3D環境を生成し、写真を追体験することができます。 GANを用いた手法により、1枚の画像から、カメラの向こう側を含む、違和感ないコンテンツを生成します。これにより、ユーザーへのVR体験の自動提供や、アーティストへの高度な画像編集など、様々な新しい映像体験が可能になります。
Made In The Shade
世界は、人、車、建物、木などの3Dオブジェクトが物理的な3D空間の中に存在し、相互作用することで成り立っていますが、画像編集ツールは2Dで動作し、2Dのレイヤー内のピクセルだけを編集することができます。
Made In The Shadeは、Adobe Senseiの技術を使って、1枚の2D写真から、道路の形状、道路上の車、周囲の木々、太陽や空からの照明、オクルージョンや影につながるすべてのオブジェクト間の相互作用といった3D空間を理解する画像編集を実現します。
今回の発表は以上となります。発表のフルバージョンは以下の動画で見ることができます。
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