2026年5月11日(現地時間)- Blender Studioは、短編アニメーション作品「Singularity: Painterly Space Adventure」をオンラインで公開しました。
SINGULARITY – Painterly Space Adventure
本作は、星や銀河がまだ若く、私たちの時間が始まるよりもはるか昔の宇宙を舞台にした物語です。不気味な宇宙現象によって氷の故郷を失った小さな宇宙生物が、神秘的な天の存在に見守られながら、光り輝く生命たちの間に避難場所を見つけていく姿を、絵画のように美しい映像で描いています。
また、この作品は Blender Studio 初の 4K HDR 作品として制作されており、視聴時には「再生設定を最大まで引き上げて、その緻密な映像美を堪能してほしい」とのことです。
製作者クレジット & スタッフ
- Andy Goralczyk Director
- Vivien Lulkowski Art Director
- Fiona Cohen Producer
- Francesco Siddi Executive Producer
- Dario Vero Music
- Sander Houtman Sound Design
- Beau Gerbrands Visual Development
- Demeter Dzadik Character Rigging
- Hjalti Hjálmarsson Layout and Animation
- Julien Kaspar Character Modeling
- Pablo Fournier Animation
- Rik Schutte Animation
- Sebastian Parborg IT and infrastructure
- Simon Thommes Shading and FX
- And the entire Blender development and contributors team.
メイキングコンテンツと制作データについて
今回のリリースに合わせて、制作の裏側を知ることができる豊富なメイキングコンテンツがすでに公開されています。例えば、以下のようなデータをダウンロードすることが可能です。
- ライブラリに収録されているすべてのキャラクターモデル
- 水彩画風のテクスチャパック、コンポジット用アセットなど
- パックされたプロダクションショット
- 「Brushstroke Tools」ライブラリの拡張
さらに多くのコンテンツが今後追加される予定です。
本作の主な特徴
物語とコンセプト
アンディ・ゴラルチック監督による本作は、Blenderの最新開発バージョンを使用して制作されました。このプロジェクトを通じて、ペイント風のアセットを追加する「Brushstroke Tools」ライブラリが拡張されたほか、Geometry Nodesのプロシージャルな機能を用いた群衆アニメーションの表現も探求されています。

ルック・デベロップメント
アートディレクターのヴィヴィアン・ルルカウスキは、水彩画のイラストをベースにアートスタイルを構築しました。手作りのテクスチャやブラシストロークに、生成エフェクトやシミュレーションが絡み合い、脅威的なブラックホールとは対照的な、活気に満ちた有機的な生態系が表現されています。

キャラクターデザイン
クマムシ、ウーパールーパー、グミベアをミックスしたような主人公「Critter(クリッター)」は、深海の生物からインスピレーションを得た、色鮮やかで脆弱な生き物です。背景にそびえる巨大なクラゲ「The One」は、タコや植物などの要素を併せ持ち、そのエネルギーがクリーチャーたちに自由への道を示します。

アニメーション
すべての面で「絵画的」かつ「手作り感」を出すため、流動的な環境やエフェクトのアニメーション(1コマ打ち)と、様式化されたキャラクターの動き(2コマ打ち)をシームレスにミックスするという高度な手法がとられています。
サウンドと音楽
言語や背景を問わず世界中の人が楽しめるよう、あえて「セリフなし」のアプローチを選択。作曲家ダリオ・ヴェロによる没入感のあるスコアと、サウンドデザイナーのサンダー・ハウトマンによる緻密で劇場的なサウンドミックスが、作品を力強くまとめ上げています。
Made with Blender
本作の目的は、魅力的な物語を伝えるだけでなく、スタイライズドレンダリングやアニメーションエフェクトにおけるBlenderの機能を限界まで引き上げることでした。制作プロセスは詳細に文書化され、全てのアセットや高画質データはクリエイティブ・コモンズライセンスのもとで公開・共有されています。

制作をサポート
この作品は、制作スタッフをはじめ、Blender 開発チーム、貢献者コミュニティ、そして Blender Studio の登録ユーザーによる支援によって実現しました。トレーニング素材や制作ツールの提供と並行して、独立したコンテンツを継続的に制作し、オープンな形で公開し続けられるのは、こうした支援があってこそです。
Blender Studio に登録することで、貴重な制作ノウハウにアクセスできるだけでなく、Blender の未来を支える取り組みに直接参加することができます。
詳細はBlender Studio公式ページをご覧ください。























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