Corona 15 がリリース!AI機能の統合、質感のきらめき表現、3Dスプラットの自然なブレンドなど

プラグイン

2026年5月27日(現地時間)- Chaosは、レンダリングソフトウェアの最新バージョン「Corona 15」のリリースを発表しました。

主な新機能

Corona 15 のリリースにより、AI ツール「Veras」を用いたアイデア生成機能が、すべての Corona プランで利用できるようになりました。

今回のメジャーアップデートでは、ワークフロー全体で AI 支援が強化され、作業手順の簡略化が進められています。アイデア段階からフォトリアルな表現、シネマティックな映像制作までを、ひとつのワークスペース内で完結できる構成になっています。

Veras の統合により、初期の発想から最終的な成果物の制作までを一貫して扱える、安定した制作環境として機能するようになりました。

さらに、ディテールの表現力向上やレンダリングの効率化を目的とした新機能も追加されており、手作業を減らしながら、より多くのバリエーションを迅速に作成できるよう設計されています。

アップデートの主なポイントを見る
  • ワークフローに統合されたAIによるアイデア出しすべてのCoronaプランにVerasへのダイレクトブリッジが搭載され、新たなクリエイティブの可能性を即座に探求できます。
  • ディテールと奥行きの向上新しい「Glints(きらめき)」レイヤーや、Gaussian Splatsの自然な環境ブレンド機能により、少ない手間でより豊かで詳細な結果を得られます。
  • 効率的なシーン構築カメラごとの解像度設定、AIを活用したセマンティック検索、最適化されたアニメーションレンダリング、厳選されたCosmos Setsなどにより、作業効率が向上します。
  • シームレスなコラボレーション仮想3Dストリーミングなどを通じて、チームやクライアントとのレビュー工程を明確にし、スムーズな意思疎通を支援します。
動画内の解説にジャンプ

ワークフローに組み込まれたAIによるアイデア出し

すべてのCoronaプランで利用可能になったVeras AIとの直接的な連携により、新しい表現をすぐに試すことができます。追加費用や外部ツールを別途用意する負担なく、現在ご契約中のプランのままでシームレスにAIを活用可能です。

AIがCoronaのインターフェースに組み込まれたことで、外部ツールを経由する摩擦がなくなり、思考を止めることなく必要なタイミングでAIを活用できるようになりました。

  • 迅速なアイデア出しと方向性の確認:制作のどの段階からでも、Corona VFB(仮想フレームバッファ)からVerasへ直接スクリーンショットを送信し、瞬時に複数のコンセプトを生成できます。シーンを完全に構築する前に、クライアントと方向性を共有するのに役立ちます。
  • スムーズなイテレーション:生成された画像上で直接フィードバックを反映できます。3Dシーンに戻ることなく、マテリアルの入れ替え、季節の変更、人物の追加、特定アセットのインペイント(描き直し)、照明の調整などが可能です。
  • 静止画からアニメーションを生成:複雑なキーフレームの設定を行うことなく、静止画のレンダリング結果から短いアニメーションを生成できます。既存のレンダリング画像から、手軽に高品質な動画コンテンツを作成することが容易になります。
  • 少ない作業で多くのバリエーションを作成:1つのレンダリング画像からスタイルのバリエーションや異なるアングルを生成したり、再レンダリングなしで壁や床など特定の表面の質感を向上させることができます。

次の動画では、Corona のフォトリアルなレンダリングと Veras AI を組み合わせ、初期のアイデア段階から最終的なアニメーション制作までを、Chaos 製品群の中で一貫して進めるワークフローが紹介されています。

外部ツールを併用する必要がなく、作業の流れを途切れさせずに進められる点が特徴です。「制作している場所で AI を使う」というコンセプトのもと、ユーザーの作業スタイルに合わせて活用できるようになっています。

The Ultimate AI-powered Archviz Workflow with Corona + Veras

ディテールと奥行きの表現の向上

Corona 15 では、技術的な複雑さを抑えつつ、シーンの質感や深みを高めることができる機能が追加されており、作業量を増やすことなく、より細かなディテールや奥行きのある表現を行えるようになりました。

Glints レイヤーによるマテリアルのディテール強化

自動車のメタリック塗装、砂、雪、霜などに見られる微細な反射をシミュレートする Glints レイヤーが追加されました。

アニメーションを含むシーンで、より自然な質感表現に役立ちます。

対象:3ds Max, Cinema 4D

自然な環境ブレンド(Gaussian Splats)

Gaussian Splats が、グローバルイルミネーション(GI)の光を 3D モデルに正確に反映できるようになりました。

高解像度のドローン映像などを背景として使用する際、3Dシーンに自然になじませることが可能です。

対象:3ds Max, Cinema 4D

ライトオーバーライドマテリアル

照明条件によって外観が変化するマテリアルを作成できるようになりました。

標準照明と特定のライト(例:UV ライト)で異なる見え方を設定でき、光る塗料やチョーク、指紋などの表現を、複雑な設定なしで扱えます。

対象:3ds Max, Cinema 4D

Cinema 4D パーティクルへの対応

Cinema 4D のネイティブパーティクルに対する初期サポートが追加されました。今後、ユーザーからのフィードバックをもとに機能拡張が予定されています。

対象:Cinema 4D

少ない手間で効率的にシーンを構築

アセットの検索性向上やアニメーションレンダリングの最適化により、シーンや環境の構築をより迅速に行えるようになりました

スマートなアニメーションレンダリング

3ds Maxにおいて、フレームごとにシーン全体を再処理するのではなく、フレーム間で変更された部分のみを更新するようになりました。これによりレンダリング時間が短縮され、迅速なイテレーションと最終納品のスピードアップが可能になります。

対象:3ds Max

簡単なシーン組み立てと検索(Cosmos Sets)

新たに6,700以上の充実したアセットが追加されました。「Cosmos Sets」を活用すれば、家具のレイアウトや装飾のディテールを単一のユニットとしてすばやく配置できます(配置後の再調整も容易です)。さらにAIを活用したセマンティック検索により、自然言語(普段の言葉)を使ってChaos Cosmosの理想的なアセットを数秒で見つけることが可能になり、作業効率が大きく向上します。

対象:3ds Max, Cinema 4D

その他の改善

  • VFB内でクリックによる太陽・月の配置:VFB上でクリックするだけで、太陽や月を正確な位置に配置できます。直感的で視覚的な操作により、設定にかかる時間を短縮し、クリエイティブな作業に集中できます。(対象:3ds Max, Cinema 4D)
  • カメラごとの解像度とアスペクト比:シーン内のすべてのカメラで、個別のレンダリング解像度とアスペクト比を保存できるようになりました。ポートレートやランドスケープなどの設定をカメラごとに保持できるため、バッチレンダリングや後日プロジェクトを再開する際に最適です。(対象:3ds Max, Cinema 4D)
  • VFBのコンポジションガイド:VFB内で「三分割法」などのコンポジションガイドを使用して、より強力でインパクトのある構図を構築できます。(対象:3ds Max, Cinema 4D)
  • Cinema 4Dのビューポートパフォーマンス向上:Gaussian SplatsとCoronaプロキシの表示が大幅に高速化され、数百万ポイントを含むシーンでも快適に作業できます。また、Corona Physical MaterialのDiffuse、Bump、Self Illuminationをビューポートに表示する実験的オプションも追加されました。(対象:Cinema 4D ※S24以降、2025.3.3を除く)

スムーズなコラボレーションと迅速な承認プロセス

Corona 15ではコラボレーションをシームレスにし、初期のドラフトから最終納品まで、チームやクライアントと制作プロセスを共有しやすくなりました。

  • シームレスなレビュープロセス(Chaos Cloud Collaboration):視覚的なカンバンボード上でファイルを整理し、下書きからレビュー、承認までの段階を追跡できます。バラバラになりがちなメールや外部ツールに代わり、明確で構造化された承認プロセスを提供します。(対象:3ds Max, Cinema 4D)
  • ビデオコラボレーション:Chaos Cloud Collaborationがビデオファイルに対応しました。プラットフォームを切り替えることなく、アニメーションやウォークスルー動画を共有し、既存のツールでレビューや注釈を行うことができます。(対象:3ds Max, Cinema 4D)
  • 3Dストリーミングとウォークスルー:3Dストリーミングのリンクを共有するだけで、ソフトウェアをインストール不要で任意のデバイスからインタラクティブにシーンを探索できます。プロジェクトのスケールや照明の感覚を伝え、画面上の注釈ツール、コメント、コンテキストを補足する画像やリンクの添付機能を使用して、明確なフィードバックを得られます。(対象:3ds Max, Cinema 4D)

AI Enhancer と AI Material Generatorの強化

AI Enhancer と AI Material Generator の精度が向上し、広い面積のサーフェスや個別のオブジェクトに対して、より細かなコントロールで調整できるようになりました。

AI Enhancer(広範囲のサーフェス向け)

Chaos CloudのAI Enhancerを使用することで、床、壁、アスファルト、地形などの広く均一なエリアに対してリアルなディテールを追加できるようになりました。摩耗、汚れ、スケールに合った微細な不完全さといった自然な変化を加えることで、手作業によるテクスチャの再設定を行うことなく、広範なエリアに奥行きとリアリズムを与えます。

対象:3ds Max, Cinema 4D

AI Enhancer(オブジェクト精度の向上)

単一オブジェクトに対するAI強化の信頼性と一貫性が向上しました。アセットの本来の特徴を保持することで、AIによる意図しない変更や誤解釈を防ぎます。これにより、手作業による修正の手間が減少し、どのようなシーンでも予測可能な結果を得ることができます。

対象:3ds Max, Cinema 4D

Cosmos AIマテリアルの4Kサポート

AI Material Generatorで生成されるマテリアルが、高解像度の4Kテクスチャに対応し、よりシャープなディテールと高品質な結果を提供できるようになりました。さらに、強化されたインタラクティブ3Dプレビューにより、Cosmosライブラリに保存する前に、ノーマルやラフネスの設定の微調整、タイリングの調整、異なるオブジェクト上でのマテリアルの見え方の確認が行えます。

対象:3ds Max, Cinema 4D

Corona Collection の新機能

Corona Collectionプランには、AnimaとChaos Vantageも含まれており、ビジュアライゼーションツールとしての枠を超え、クリエイター向けのエコシステムとして機能を拡張し続けています。各ツールの最新のアップデートは以下の通りです。

Anima によるシーン構築の効率化

商業プロジェクトや都市空間に人物や車両を配置する作業が効率化され、アセットを個別に手動配置する手間を減らせるようになっています。

  • インスタント駐車場:空のアスファルト領域に対して、直角・斜め・縦列などの駐車レイアウトを数回の操作で自動生成できます。商業シーンに必要なリアリティを手早く追加できます。
  • 車両の自動ライティング:Anima で生成された車両のヘッドライトやテールライトが、自動的に物理的に正しい設定で点灯します。夜間シーンの作成時に、照明設定の手作業を減らすことができます。
  • 乗員付き車両:車両にはデフォルトで運転手と乗客が含まれており、人数や種類を簡単に調整できます。自然な交通表現に役立ち、モーションベイクにより新しい要素を追加してもシーン全体の動きが安定して保たれます。対象:3ds Max, Cinema 4D(Corona Collection または Anima 単体ライセンス)

詳細は以下の記事をご覧ください。

Chaos Vantage のリアリズム向上

リアルタイム環境において、表現の幅を広げるためのコントロール機能や、天体・環境エフェクトが追加されています。

  • リアルタイムアニメーションウォーター:レイトレーシングによる水面をシーンに配置し、パラメーター調整でアニメーションを即時に適用できます。
    静かな水面から広い海面まで、さまざまな状況に対応します。
  • 流体シミュレーターの改善:煙や温度による膨張の制御が強化され、煙突や暖炉、ヘイズなどの表現がより扱いやすくなりました。また、VDB キャッシュのエクスポートに対応し、3ds Max や Cinema 4D へのデータ連携が容易になっています。
  • トゥーンアウトライン:シルエットやエッジを強調するアウトラインを適用でき、初期段階のデザイン説明や複雑なシーン構造の提示に役立ちます。追加のポスト処理を行わずに、そのままプレゼンテーションに利用できます。
  • 日食エフェクト:Vantage 内で月を太陽の前に配置し、日食の状態を再現できるようになりました。天体イベントを扱うシーンで、視覚的なバリエーションを追加できます。

詳細は以下の記事をご覧ください。

価格とシステム要件

Chaos Corona は、 Microsoft Windows 10以降 (3ds Max と Cinema 4D)、macOS 10.14以降で動作する3ds Max2016以降とCinema 4DR17以降で利用できます。

より詳しいシステム要件の確認はこちらから

プランと価格は以下の通りです。

プラン月額 (毎月請求)年間 (年払い)3年 (3年払い)
Corona Solo¥9,340¥61,740
Corona Premium¥10,600¥74,400¥223,200
ArchViz Collection: Corona edition¥145,200¥435,600

※公式ストア価格

最新価格の確認はこちらから

すべてのユーザーが新機能を試すために30日間のトライアルを利用できます。

Corona 最新版のダウンロードはこちらから


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