NVIDIA、DLSS 4.5ダイナミックマルチフレーム生成やRTX RemixのパーティクルVFXを発表!

CGソフト

2026年3月10日(現地時間)- ゲーム開発の祭典であるGDC(Game Developers Conference) Festival of Gamingにて、NVIDIAおよびパートナー企業より、ゲーマー、クリエイター向けに多数の最新技術と対応タイトルが発表されました。

こちらでは、ゲーマーとクリエイターに関連の深い発表を紹介したいと思います。今回の発表では、超解像技術の最新バージョンである「DLSS 4.5」の展開拡大や、レイトレーシング技術のさらなる高度化、そしてVR環境への対応強化など、多岐にわたるトピックが公開されています。

「DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation」が3月31日に提供開始

「DLSS 4.5 Super Resolution」はCES 2026にて発表された技術で、第2世代のTransformerモデルを活用し、すべてのGeForce RTX GPUでベース画質をさらに向上させます。海外メディアComputerBaseが数千人のゲーマーを対象に実施したブラインドテストでは、対象の全6タイトルにおいて「DLSS 4.5 Super Resolutionがネイティブ解像度の視覚的品質を上回る」という結果が示されました。

DLSS 4.5では、グラフィックス体験を向上させるための複数の機能の導入および強化が行われています。

  • DLSS 4.5 Super Resolution: 第2世代モデルによりベースの画質が向上。
  • Dynamic Multi Frame Generation: ゲームプレイ中の生成フレーム数をインテリジェントに調整し、ユーザーが設定した目標フレームレートやディスプレイのリフレッシュレートの維持を図ります。これにより、フレームレート、画質、および操作の応答性の最適なバランスを実現します。
  • Multi Frame Generation 6X モード: 『007 First Light』などのパストレーシング採用タイトルにおいて、4K解像度でのフレームレートを大幅に向上させます。NVIDIA Reflex技術と組み合わせることで、操作の遅延(レスポンス)への影響を最小限に抑えつつ、追加のフレームを生成します。
  • UI表現の改善: フレーム生成モデルのアップデートにより、ゲームエンジンのデータをより多く組み込むことが可能になり、静的なユーザーインターフェース(UI)要素の視覚的な品質と鮮明さが向上しています。
DLSS 4.5 | Enhanced Super Resolution & Dynamic Multi Frame Gen

「DLSS 4.5 Super Resolution(超解像技術)」自体は、NVIDIA appを通じて既にすべてのGeForce RTXユーザーに提供されており、数百ものゲームで利用可能です。『INDUSTRIA 2』『War Thunder』『Where Winds Meet』などでは開発者による公式サポートも進められています。

そして3月31日には、次回のNVIDIA appオプトインベータ版の一環として、GeForce RTX 50シリーズのユーザー向けに「DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation」および「DLSS 4.5 Multi Frame Generation 6X Mode」がDLSSオーバーライド機能としてリリースされます(ベータ版への参加はNVIDIA appの「設定」>「情報」から可能)。正式版のリリースは後日行われる予定です。

なお、これらの新機能を利用するには、最新のGeForce Game Ready Driver 595.79 WHQL以降のバージョンが必要となります。また、この最新ドライバーは、DLSS 4(マルチフレーム生成対応)をサポートする『Crimson Desert』および『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』に最適化されています。

DLSS 4.5 および パストレーシング対応タイトル

画質とパフォーマンスの双方を向上させるため、多くの開発者がDLSS 4.5とパストレーシングの採用を進めています。今回のGDCでは、DLSS 4.5が統合される予定の20タイトルが公開されました。各タイトルのリンクからは、対応状況を紹介するYouTube動画(公式トレーラー等)をご覧いただけます。

  • 『007 First Light』: 5月27日発売。初日からDLSS 4.5 Dynamic MFG、DLSS Ray Reconstruction、ネイティブパストレーシングに対応。
  • 『Aniimo』: リリース時からDLSS 4.5 (Dynamic MFG & Super Resolution) に対応。
  • 『Barkour』: DLSS 4.5に対応してリリース。
  • 『CONTROL Resonant』: 年内発売予定。パストレーシング、RTX Mega Geometry、DLSS Ray Reconstruction、DLSS 4.5 Dynamic MFGを導入。
  • 『Cthulhu: The Cosmic Abyss』: 4月16日発売。DLSS 4.5 Super Resolutionに対応。
  • 『Directive 8020』: 5月12日発売。パストレーシング、DLSS Ray Reconstruction、DLSS 4.5 Dynamic MFGに対応。
  • 『Edge of Memories』: 発売初日からDLSS 4.5を搭載。
  • 『Endurance Motorsport Series』: DLSS 4.5をサポートして発売。
  • 『Gray Zone Warfare』: Unreal Engine 5.5への移行と同時にDLSS 4.5を導入予定。
  • 『INDUSTRIA 2』: DLSS 4.5 Super Resolutionと、レイトレーシングによるLumenライティングに対応。
  • 『Samson』: 4月8日発売。DLSS 4.5 Super Resolutionとレイトレーシングエフェクトに対応。
  • 『Sea of Remnants』: 近日パストレーシング、DLSS Ray Reconstruction、DLSS 4.5 Super Resolutionに対応。
  • 『StarRupture』: DLSS 4.5 (Dynamic MFG & Super Resolution) と新たなレイトレーシングエフェクトを追加。
  • 『STAR WARS: Galactic Racer™』: 年内発売予定。DLSS 4.5 (Dynamic MFG & Super Resolution)、ハードウェアRT対応Lumen、DLSS Ray Reconstructionに対応。
  • 『The Mound: Omen of Cthulhu』: 発売初日からDLSS 4.5を実装。
  • 『The Vernyhorn』: レイトレーシングとDLSS 4.5 (Dynamic MFG & Super Resolution) をサポートしてリリース。
  • 『Tides of Annihilation』: パストレーシングとDLSS 4.5 Dynamic MFGに対応して発売。
  • 『WARDOGS』: DLSS 4.5をサポートして発売予定。
  • 『War Thunder』: 今後のアップデートでDLSS 4.5 Super Resolutionをサポート。
  • 『Where Winds Meet』: まもなく配信されるアップデートでDLSS 4.5 Super Resolutionに正式対応。

また、GeForce NOW Ultimateメンバーは、自身のPCスペックを気にすることなく、『007 First Light』、『CONTROL Resonant』、『Samson』、『Where Winds Meet』などのタイトルを、クラウド経由でDLSS 4.5を適用してプレイ可能になる予定です。

RTX Remixの進化:高度なパーティクルVFXと『Quake III Arena RTX』デモの公開

名作PCゲームを最新のパストレーシング技術でリマスターできるMOD制作プラットフォーム「NVIDIA RTX Remix」のさらなるアップデートが発表されました。

来月配信予定のアップデートでは、MOD制作者がより没入感のある表現を行える「Advanced Particle VFX(高度なパーティクルVFX)」システムが導入されます。

NVIDIA RTX Remix | Advanced Particle VFX Reveal

来月実装予定の「Advanced Particle VFX」の詳細機能

従来のアップデートで導入された物理シミュレーションに基づくパーティクルシステムに続き、オープンソースのGitHubリポジトリで最も要望の多かった以下の機能が追加されます。

  • ダイナミックアニメーション: カーブエディターを使用し、パーティクルの色、サイズ、透明度、速度を生成から消滅までの時間経過に合わせて細かく制御可能。
  • 複雑な重力効果(Gravitational Effects): パーティクルが特定のポイントに磁力のように引き寄せられたり反発したりする効果や、指向性の風、空気抵抗(抗力係数)のシミュレートが可能に。
  • ランダム化要素(Randomized Elements): エフェクトの形状や破片の大きさ、煙の広がり方をランダム化し、視覚的な反復を減らして没入感を向上。
RTX Remix – Path Traced Particles

『Quake III Arena RTX』デモが公開

この新機能を実証する技術デモとして、Mod制作者のWoodBoy氏による『Quake III Arena RTX』デモがModDBから無料でダウンロード可能になりました。

2000年のGDCでNVIDIAが「GeForce2 GTS」の性能を示すために公開した「Area 15 NVIDIA Bunker」マップを、26年の時を経てリマスター。15以上のマップ、3000以上のマテリアルを刷新し、4Kパストレーシング、強化されたPBRアセット、RTX Remix Logic、Advanced Particle VFXに加え、Neural Radiance Cache、NVIDIA Reflex、DLSS 4(マルチフレーム生成対応)といったNVIDIAの最新テクノロジーが惜しみなく投入されています。

Quake III Arena RTX Mod | Download Now | Area 15 – NVIDIA Bunker Reveal

ゲーム内ロジックと連動する「Remix Logic」の活用事例

今年1月にリリースされた「Remix Logic」は、ゲーム内のイベントに基づいてビジュアルを動的に変化させるシステムです。実装から数ヶ月で、Mod制作者たちはこの機能を活用した多様なシステムを生み出しています。

  • 『Call of Duty 2 RTX Remix』: Remix Logicを用いて天候とライティングを制御し、雷雨から日中、夜間へとダイナミックに変化。
  • 『Dark Messiah of Might and Magic RTX』: 暗視魔法のロジックを組み込み、暗いダンジョン内での視認性を高める魔法を実際に使用可能に。
  • 『Painkiller RTX』: プレイヤーが66個の魂を集めると、一撃必殺と無敵状態になる「デーモンモード」を再現。

この他にも『Need for Speed Carbon RTX』や『Portal 2 RTX』など、コミュニティによる多様なプロジェクトが進行しています。独自のModを作成したい場合はNVIDIA appからツールをダウンロードでき、コミュニティはModDB専用Discordサーバーで活発に活動しています。

『Battlefield 6』向けGeForce Rewardが提供開始

シーズン2が進行中の『Battlefield 6』では、DLSS 4とマルチフレーム生成を利用することで、GeForce RTX 50シリーズにおいて4K最高設定でのフレームレートが平均3.8倍(最大460 fps)に向上します。さらに3月31日にはDLSS 4.5によってパフォーマンスと画質の向上が予定されています。

これを記念し、NVIDIA appを通じて専用のソルジャースキン「Advancing Gloom」がGeForce Rewardsとして数量限定で配布されます。アプリ内の「引き換え(Redeem)」から入手可能で、GeForce NOW Ultimateメンバーもポータルから受け取ることができます。

GeForce NOWのVRでの90 FPS対応と連携機能の強化

ローカルの高性能PCを持っていなくても、クラウド経由でDLSSやRTX技術(レイトレーシング、パストレーシング)を適用したAAAタイトルが楽しめる「GeForce NOW」。公式ローンチからの6年間で、メンバーは4,500以上のゲームタイトルで合計10億時間以上ものストリーミングプレイを楽しんできました。

今回のアップデートでは、3月19日から Apple Vision Pro や Meta Quest などの VR デバイスで、最大 90 FPS のゲームプレイが可能になります(従来は 60 FPS が上限)。

今後数か月のうちに、所有しているゲームへアクセスしやすくする新機能も追加される予定です。アプリ内のラベル表示により、Xbox Game Pass や Ubisoft Connect のサブスクリプションでプレイできるタイトルがひと目で分かるようになり、誤ってゲームを再購入してしまうのを防げます。アカウント連携についても、既存の Xbox、Ubisoft Connect、Epic Games に加えて、Gaijin や GOG のサインインおよびライブラリ連携が新たにサポートされます。

さらに「Install-to-Play」ライブラリには、『Brütal Legend』や『Contrast』といった Xbox タイトルが追加されるほか、期待されている新作『CONTROL Resonant』や『Samson』も、PC 版のリリースと同時にクラウドでプレイできる予定です。

GeForce NOW | GDC 2026 Announcements

ComfyUIのUI刷新とローカルAI動画生成の高速化

クリエイターやアーティストのローカルAI環境(NVIDIA RTX AI PC)向けに、画像・動画生成AIツール「ComfyUI」の大幅なアップデートが発表されました。コンセプト開発や絵コンテ制作などで活用されるAI動画生成のワークフローが簡略化・高速化されます。

  • 新しい「App View」によるインターフェースの簡略化: ノードベースの操作に不慣れなユーザー向けに、プロンプト入力と簡単なパラメータ調整だけで生成できるシンプルな「App View」が導入されました。従来の「Node View」とのシームレスな切り替えも可能で、本日より利用できます。
  • RTX Video Super Resolutionの統合: リアルタイム4KアップスケーラーがComfyUIのノードとして利用可能になりました。低解像度で動画を生成し、数秒で4Kにアップスケールすることで、動画生成のイテレーション時間を大幅に短縮します。AI開発者向けにはPythonパッケージ「NVIDIA VFX」としても無料公開され(PyPIGitHubサンプル)、Tensorコアを活用することで一般的なローカルアップスケーラーと比較してわずかなVRAM消費で30倍高速に処理できます。
  • NVFP4およびFP8モデルのネイティブサポート: アプリ内でNVFP4およびFP8フォーマットが直接サポートされました。モデルのウェイトを大幅に圧縮し、画質を大きく損なうことなくメモリ使用量を60%削減、パフォーマンスを最大2.5倍に向上させます。これにより、これまでメモリ不足で扱えなかった大規模なプログレードのモデルが、標準的なRTX GPUで実行可能になります。
  • 対応モデルの配信開始: 現在、LTX-2.3(FP8対応、NVFP4対応予定)FLUX.2 Klein 4BFLUX.2 Klein 9BなどのモデルがHugging Faceで直接ダウンロード可能です。ComfyUIのテンプレートブラウザからデフォルトのワークフローを読み込み、チェックポイントを置き換えるだけですぐに利用を開始できます。

これらの最新アップデートは、comfy.orgから今すぐ利用可能です。

以上のアップデート内容は、NVIDIA公式のコミュニティアップデート動画(英語)で詳細が解説されています。

GeForce On Community Update | GDC 2026

DLSS 4.5 and Path Tracing Coming To 007 First Light, CONTROL Resonant, Tides of Annihilation & More. Plus, DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Gen Available March 31

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