SuperSplat にウォークモード、ストリーミングLOD、簡単アップロード機能が実装!

CGソフト

2026年3月11日(現地時間)- PlayCanvas の CEO Will Eastcott氏は、ウェブベースのGaussian Splatting(ガウシアンスプラッティング)プラットフォームである「SuperSplat」の最新アップデートを発表しました。

主な新機能

先日公開されたSuperSplat Studioでは、公開されたスプラットにアノテーション(注釈)やシネマティックなポストエフェクトを追加する機能が提供されましたが、今回のアップデートではナビゲーションやパフォーマンスを劇的に向上させる大規模な機能追加が行われています。

ウォークモード

新たに実装された「ウォークモード(Walk Mode)」により、ユーザーは一人称視点でスプラット(3Dシーン)の内部を歩き回るように探索できるようになりました。

ビューアーのデフォルトは「クリック・トゥ・ウォーク(click-to-walk)」形式に設定されており、画面上の任意の場所をクリックまたはタップするだけで、カメラが指定した場所へスムーズに移動します。

また、デスクトップ環境ではWASDキーを押すことで、いつでもFPS(一人称視点シューティング)スタイルの操作に切り替えることが可能です。モバイル環境向けには、設定メニューから「ピンチして移動(pinch-to-move)」モードを有効にすることで、タッチスクリーンに最適化された操作を行うことができます。

 ヒント

上記のシーン内をクリックまたはタップすると、カメラがその場所へ移動します。(スプラット制作:Christoph Schindelar氏)

より多くの歩行可能なシーンは、ウォークモード対応スプラットのギャラリーから探索可能です。

このウォークモードは、新しいボクセルベースのコリジョン(衝突判定)システムによって機能しています。シーン内にコリジョンデータが含まれている場合、ビューアーは自動的に一人称視点のナビゲーションを有効にします。

関連ツールであるSplatTransformアップデートされ、この新しいボクセルコリジョンフォーマットを出力できるようになりました。PlayCanvasによると、このコリジョン生成機能は現在開発者向けのプレビュー版として提供されており、特定のクリエイターと連携して精度の調整が進められています。機能が安定し次第、すべてのユーザーに向けて公開される予定です。

ストリーミングLOD

SuperSplatでスプラットの公開機能が有効になって以来、ユーザーがアップロードするデータのサイズは増加傾向にあります。一般的なデスクトップPCであれば約400万個のガウシアンを高いフレームレートで処理できますが、現在では1,000万個以上のガウシアンを含む巨大なシーンが公開されることも珍しくありません。

このように大規模なシーンであっても、あらゆるデバイスで快適にレンダリングできるように、新たにストリーミングLOD(Level of Detail)機能が導入されました。この機能は、オープンソースとして公開されているSOG(Spatially Ordered Gaussians)フォーマットを基盤としており、シーン全体をストリーミング可能な小さなチャンク(塊)に分割し、必要に応じて動的に読み込みます。

ビューアーは、現在のカメラの視点や、使用しているデバイスの処理能力に応じて必要なデータのみを取得します。これにより、スマートフォンとハイエンドのデスクトップPCの両方で、それぞれの環境における最高のパフォーマンスと品質が提供されます。

XGRIDSのデバイスでキャプチャされたLCC形式のシーンには、すでに高品質なLODデータが組み込まれています。それ以外の環境向けには、ユーザーが作成した様々な詳細レベル(解像度)のPLYファイルから、SplatTransformを使用してストリーミングSOGを生成することが可能です。

簡単アップロード

これまでSuperSplatでのデータ公開はエディターを経由する必要がありましたが、今回のアップデートで新しい「簡単アップロード(Easy Upload)」フローが実装されました。SuperSplatのホームページ上にある「Upload Splat」ボタンから、PLY、SOG、Streamed SOG、LCCのいずれかのファイルをドラッグ&ドロップするだけで、わずか数秒で公開手続きが完了します。

同時に、既存のエディターからの公開フローも更新され、新しい詳細設定ダイアログが共通化されました。SuperSplat Editorから公開を行う際、公開処理の準備中に作品の管理ページへリダイレクトされ、その間に詳細情報を入力できるようになっています。

この詳細設定ダイアログには、今後さらに「ライセンスの種類」「キャプチャに使用したハードウェアやソフトウェア」、そして「位置情報(ジオロケーション)」などの入力項目が追加される予定です。

PlayCanvas Engine 2.17.0 のリリース

上記の機能群は、すべてオープンソースのPlayCanvas Engineによって駆動しています。今回のSuperSplatのアップデートに合わせて、エンジンのバージョン 2.17.0がリリースされました。このリリースでは、スプラットのレンダリングパフォーマンスの向上に焦点が当てられています。

  • WebGL2およびWebGPUの両環境におけるフレームレートの大幅な向上
  • 視覚的な品質を劇的に向上させる、洗練されたLOD選択アルゴリズムの実装
  • スマートフォンからハイエンドPCまでを網羅する、デバイスを意識した細やかな最適化

詳細なアップデート内容については、GitHubのリリースノートにて確認できます。

リソース

SuperSplat、SplatTransform、そしてPlayCanvas Engineは、いずれもMITライセンスの下で無料でオープンソースとして公開されています。PlayCanvas社は「ウェブ上の優れた3Dツールは誰もがアクセスできるべきである」という考えのもと、開発環境を提供しています。

スプラットベースのアプリケーション開発に興味がある場合は、以下のGitHubリポジトリからソースコードやツール群にアクセスできます。


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