2025年9月10日(現地時間)- Maxon は、同社の開発する製品スイート Maxon One の2025年秋のアップデートのリリースを発表しました。今回の主要な発表には、ZBrush 、Redshift、Red Giantのアップデート、そして新しく統一されたブランドビジュアルが含まれています。
ここでは、ZBrush 2026.0 の新機能を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
デスクトップ版 ZBrush 2026.0では、Pythonスクリプトのサポート、ZModelerやNoiseMakerの強化。iPad 版 ZBrush 2026.0では、3Dプリントハブやスケールマスターといった3Dプリントへの対応強化などが行われています。次の動画で新機能をざっと確認することが可能です。
ZBrush デスクトップ版
Pythonスクリプティング
ZBrushに標準的なスクリプト言語としてPythonが導入され、強力な自動化とプラグイン開発ができるようになりました。
ツールのカスタマイズ、独自のUI拡張機能の構築、反復的なタスクの効率化など、PythonはZBrushに新たなレベルの柔軟性と制御をもたらします。この最初のバージョンでは、既存のZScriptコマンドがPythonに変換されており、パイプライン内での新たな自動化手法を提供することによりZBrushの互換性を高めることを目指しています。

Python統合に関する詳細はこちらをご覧ください。
ZModelerの強化
ZModelerのインタラクション改善
頂点、エッジ、面にカーソルを合わせた際の視認性が向上し、これまで以上に正確でレスポンシブになりました。クリーンで明確なフィードバックにより、より速く、より正確なジオメトリ操作が可能になり、自信を持ってモデリングに集中できます。
自動クリースオプションが追加
単一または複数のエッジループの挿入、ポリゴンのインセットを行う際に、ZModelerが自動的にクリースを適用できるようになりました。
NoiseMaker 2.0
NoiseMakerがアップデートされ、挿入したアルファ画像をNoiseMakerウィンドウ内で直接オフに切り替えることが可能になりました。
アルファ画像で以下の変形が可能になりました。
- 画像の回転による最適な位置合わせ
- 両軸でのスケーリングによる微調整
- 両軸でのオフセットによる正確な配置
また、NoiseMakerには便利なUndo/Redoオプションも搭載され、最適なノイズが見つかるまで変更を簡単に試すことができます。
プロプロジェクトライブラリの拡充
Pitch Dev StudiosのYariv Newman氏による3Dバイクスカルプトが追加されました。この作品は、著名なデザイナーScott Robertson氏がデザインとアートディレクションを手がけ、最先端のデザインと巧みなディテールが融合しています。この未来的なコンセプトバイクは、ダイナミックなスカルプティングと先進的なデザインを通じて、ZBrushでのハードサーフェスデザインの能力を見事に示しています。
このプロジェクトは、今日のアーティストがLIVE Booleanシステムなどを活用し、ZBrushのハードサーフェス技術をどのように駆使しているかを見ることができます。
- Pitch Dev Studiosの創設者であるDavid Levy氏のInstagram
- Scott Robertson氏の他の作品はこちら:
- Scott Robertson氏のArtStation
- Design Studio Pressでデザインについてさらに学ぶ
ZBrush iPad 版
3Dプリントへの対応強化
ZBrush for iPad 2026バージョンでは、人気の3Dプリント機能が追加され、スカルプトからプリントまで、クリーンでプロフェッショナルなパイプラインが実現しました。
3D Print Hubが追加
この人気のデスクトップ版プラグイン3D Print Hubが追加され、モデルの物理的なサイズを変更することなく、特定のスケールでモデルをエクスポートできようになりました。
Scale Masterが追加
この機能により、数回タップするだけでシーンのスケールを現実世界の単位で設定できるようになりました。コレクティブル、プロトタイピング、精密モデリングに取り組むアーティストに最適です。
その他の強化点
- STLのインポート/エクスポート(カラー対応)
- VRMLのエクスポート(カラー対応)
- 3MFのエクスポート
- 複数のサブツールを個別のファイルとしてエクスポートする機能
操作環境のカスタマイズ性の向上
ZBrush for iPadは、次のような機能が追加され、操作環境のカスタマイズ性がさらに向上しました。
- モディファイアホイールの調整: 2本指で簡単にサイズと回転を調整できるようになりました。
- ツールバーの位置変更: カスタムツールバーを画面下部から上部へスワイプ一つで移動できるようになりました。
- QuickMenuの保持: スペースバーで表示するカスタムQuickMenuをトレイに追加して保持できるようになりました。
- カスタムUIのインポート/エクスポート: パーソナライズされた設定を友人や他のiPadと簡単に転送できるようになりました。ツールバー、QuickMenu、モディファイアホイールの位置や設定、ZModelerプリセットなどが含まれます。
ZModelerの継続的な成長
ZBrush for iPadもデスクトップ版と歩調を合わせ、ZModelerがより正確でレスポンシブになりました。
さらに、デスクトップ版と同様に視覚的なインタラクション改善、自動クリースオプションが追加されています。
ノイズ機能の強化
ZBrushで高く評価されているサーフェスノイズ機能がさらに拡張されました。ZBrush for iPad版ではUIがアップデートされ、すべてのiPadサイズでシームレスな操作が実現されています。さらに個別のノイズリセットと全リセットオプションが追加されました。
- アルファ画像の変形: 回転、スケール、オフセットが可能です。
- Undo/Redo機能: デスクトップ版とiPad版の両方で利用できます。
プロプロジェクトライブラリの継続的な拡充
デスクトップ版と同様にプロプロジェクトライブラリが拡大され、 Scott Robertson氏とYariv Newman氏のプロプロジェクトがiPad版に追加されました。
ZBrush for iPadでは全てのプロジェクトがクラウドでホストされるようになり、ライブラリの拡張が容易になり、長時間のダウンロード時間を心配する必要がなくなりました
無料版の機能向上
新しいプロプロジェクトの追加に伴い、無料版のZBrush for iPadでもLIVEBooleanのオン/オフが簡単に切り替え可能になり、サブツールのブーリアン状態も選択できるようになりました。
今後のアップデート予定
今年後半にリリースが予定されている新機能が公開されました。
新しいリトポロジーブラシ
新しいリトポロジーブラシにより、ゼロから作成したり、手動でリトポロジーを行う能力が大幅に強化される予定です。
個々のポリゴンを作成、頂点を正確に配置、ジオメトリラインを描画、エッジループで拡張するなど、ZBrush内でこれまで以上に効率的にリトポロジーを行えるようになります。
新しいフォルダ再構築
ユーザープロファイルの拡張の基盤となる、新しいフォルダの再構築が行われます。これにより、設定アイテムをバージョン間で転送するプロセスが簡素化され、教育機関やスタジオでのフォルダ構造の管理が容易になります。
新しいUVエディタ
最も要望の多かった機能の一つである、新しいUVエディタが登場予定です。スカルプティングのワークフローにシームレスに統合され、ZBrush for Desktop内で直接、正確かつ制御されたUVの作成、編集、管理が可能になります。
価格とシステム要件について
デスクトップ版 ZBrush
ZBrush は、Windows 10 または 11 の 64 ビット、Mac OS: 11.5 以降で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
価格は、サブスクリプションが8580円/月または69740円/年となります。
ZBrush デスクトップ版サブスクリプションをお持ちの方は、ZBrush で Redshift CPU を使用できます。ZBrush デスクトップ版サブスクリプションをお持ちの方は、サブスクリプションに ZBrush for iPad のライセンスも含まれています。
iPad版 ZBrush
ZBrush for iPadは、iPadOS 17.0以降、およびA12 Bionicチップ以降を搭載したデバイスで利用できます。
価格はサブスクリプションで、1500円(9.99ドル)/月または13000円(89.99)/年です。
※ZBrushデスクトップ版と Redshift にアクセスする場合は、ZBrush または Maxon One サブスクリプションにアップグレードする必要があります。
試したい方向けの無料プランも用意されており、28種類の人気ブラシの入門セットと、ダイナメッシュやSculptrisPro、Zスフィア、Zリメッシャーといったツールの機能(一部機能制限あり)が利用可能です。
無料プランとサブスクリプションのそれぞれの機能はこちらの記事の機能比較をご覧ください。
また、デスクトップ版ZBrushとiPad版ZBrushは、Maxon One サブスクリプションの一部としても利用できます。
価格の確認はこちらから

























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