人気の3D衣装作成Blenderアドオン「Divine Cut」の最新アップデートとなるバージョン4.0がリリースされました。
新機能ハイライト
今回のアップデートでは、多数の新しいジェネレーターが追加され、ドレスやジャケット、着物といった多様な衣服を簡単に生成できるようになりました。
また、物理演算のレイヤー管理や、Marvelous Designerライクなインタラクティブ編集モード(実験的機能)など、複雑な衣装表現をサポートする機能が追加されています。
新しいジェネレーターとアイコン表示
Divine Cut 4.0には、多岐にわたる衣服のジェネレーターが新たに追加され、ドレス、ガウン、クロップトップ、ベスト、ズボン、スカート、ジャンプスーツ、キャミソール、オープンシャツ、ボタンシャツ、ブレザー、パファージャケット、バーシティジャケット、そして着物を作成できるようになりました。
また、以前のバージョンではテキストリスト形式でしたが、4.0からは生成可能な衣服がアイコンのグリッドで表示されるようになり、目的の衣服を視覚的に選びやすくなっています。生成プロセスもシンプルで、衣服を選択し、キャラクターを選択して「New Cloth」を押し、ポイントと円を配置して、必要に応じてスカルプトで微調整するだけです。
ピンチングと布のインタラクション
ピンチャー(つまみ)を使用して、布とのインタラクションをアニメートする機能が追加されました。キャラクターが服の裾をつまんだり、布の特定の部分を自由に動かしたりするアニメーションが作成可能になります。
具体的には、制御したい頂点を選択し、スナップさせたい体の部分にキューブなどのプリミティブオブジェクトを配置して「Create New Pinch」を実行します。その後はスライダーを使って、布のポイントをピンに吸着させる度合いを制御できます。
レイヤー衝突システム
Blenderネイティブの物理演算では難しかった衣服の重ね着を、簡単に行うための衝突システムが導入されました。
各衣服をレイヤーとして設定(例:一番下の服をレイヤー0、一番上の服をレイヤー3やアクセサリーレイヤー)することで、アドオンが自動的に衝突を管理し、自然な重ね着を実現します。キャラクターや背景オブジェクトはベースレイヤーとして設定します。
新しい襟アルゴリズム
従来の襟は別のオブジェクトとして生成されていましたが、新しいアルゴリズムでは布のメッシュの一部として扱われるようになり、より自然な振る舞いをするようになりました。処理速度は100%向上し、個別のベイクも不要になっています。なお、以前のカラーアルゴリズムを使用するオプションも残されています。
インタラクティブモード(実験的機能)
Marvelous Designerのように、リアルタイムで布をつまんで形状を整えることができる実験的な機能が追加されました。
この機能を使うには、インタラクティブモードを有効にし、ドラッグしたい点に3Dカーソルを置いて再生を開始し、「G」キーでポイントを動かします。再生を停止すると形状が保存されます。このプロセスを繰り返すことで、スカルプトでは難しい複雑なドレープ形状を直感的に作成できます。この機能は非破壊的で、元の形状に戻す復元機能も備わっています。
ボディ調整機能
ハイヒールやブーツなど、靴によってはキャラクターの足の形状を靴に合わせる必要があります。新しいボディ調整機能を使用すると、キャラクターにシェイプキーを自動生成し、スカルプトモードに移行することで、非破壊的に足の形状を靴にフィットさせることができます。
靴コライダーの生成
ジオメトリが複雑な靴のために、低ポリゴンの衝突用メッシュ(コライダー)を簡単に生成する機能が追加されました。
使用するには、靴を複製し、開口部を新しい面などで覆ってから「Cerate Shoe Collider」を押します。これにより、衣服が靴にめり込んだり、不自然に衝突したりするのを防ぐことができます。
高解像度の複製の生成
シミュレーション用のメッシュと、ディテールアップ用の高解像度メッシュを分離する機能が追加されました。
これにより、シミュレーションの挙動を気にすることなく、高解像度メッシュに穴を開けたり、押し出しを加えたりといった自由な編集が可能になります。元の布メッシュがシミュレーションを処理し、高解像度メッシュは全体の形状がシミュレーションメッシュに沿っていれば、問題なく動作します。
ベルトのシミュレーション
従来はメッシュに直接バインドされていましたが、この機能を使うことでベルトに物理演算を適用し、締め付け具合を調整可能なリアルな動きを再現できるようになりました。
編集モードの強化
選択した面を複製・厚み付けしてバインドする「Fold faces(面の折り畳み)」、メッシュの法線を反転させる「Flip faces(面の反転)」(ズボンなどが裏返った場合に有効)、そして「Fix mirror(ミラーの修正)」といった便利なツールが編集モードに追加されました。
「Fix mirror(ミラーの修正)」はミラーモディファイアを適用してUVを再展開する機能で、テクスチャをスプレーした際に意図せず反転してしまう問題を解決します。
新規アセットの追加
Divine Cut 4.0には、新しいジーンズやタータンチェックの素材、スカーフ、ブーツパック、2種類の新しいイヤリングパック、そして新しいバッグパックなど、多数の新規アセットが追加されました。

Make Divine
「Make Divine」外部で作成した衣服メッシュやインポートしたモデルなどを、Divine Cutのシステムで扱える「Divine Cloth」に変換する機能です。
変換後は、インフレーション(膨張)やピン止め、圧力といったDivine Cutの一部機能を適用できるようになり、既存のアセットをワークフローに統合するのに役立ちます。
Convert to Keys
「Convert to Keys」は、布シミュレーションの結果をシェイプキーに変換する機能です。このモードでは、ベイク後のシミュレーションをフレーム単位で編集し、不要なグリッチ(破綻)を修正することができます。
シェイプキーに変換することでFBX形式でのエクスポートが容易になり、UnityやUnreal Engineといった他のゲームエンジンへシミュレーション結果をスムーズに持ち出すことが可能になります。
その他の新機能
上記の主要機能に加え、制作体験を向上させるための多くの改善が施されています。
- サウンドエフェクトの改善: 操作時のサウンドがより穏やかになりました。
- ポイント配置の高速化: 3Dカーソルを使って、首、肩、肘などのポイントを素早く配置できるようになりました。
- ポイント位置の記憶: セッション中、一度配置したポイントの位置が記憶され、再設定の手間が省けます。
- 自動スカルプトモード移行: 服を生成した後、微調整のために自動的にスカルプトモードに移行します。
- デフォルト品質の向上: デフォルトの布の品質設定が10から20に引き上げられました。
- 自動レイヤーソート: ズボン、シャツ、ジャケットなどを生成すると、適切な衝突レイヤーに自動でソートされます。
- Divine Printの改善: テクスチャスプレーが裏面に意図せず適用されなくなりました(X線表示を有効にすれば裏面にもスプレー可能)。
- UIのクリーンアップ: より整理され、使いやすいインターフェースになりました。
- パフォーマンス向上: すべてのジェネレーターが約30%高速化しました。
これらの新機能は以下の動画で確認できます。
価格について
Divine Cut は、Blender 3.0以降で利用できます。
価格は以下の通りです。
| 商品名 | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
| 👘 DivineCut™ v4.0 | アドオン | $39.75 |
| 🎨 DivinePrint™ [Extension] | 拡張機能 | $10 |
| 📦 Mega Asset Bundle | 100以上のアイテム: ブーツ: 5点 スニーカー: 5点 クロックス & サンダル: 5点 チェーン & ネックレス: 20点 サングラス: 10点 腕時計: 3点 リストウェア: 7点 ベルト: 10点 イヤリング: 30点 バッグ: 10点 | $25 |


























コメント