2025年6月12日 – Adobe は、VFXとモーショングラフィックスソフトウェアの最新アップデート After Effects 2025年6月アップデート(バージョン25.3)をリリースしました。
新機能ハイライト
スムーズズーム
これまで33%、50%といった固定の倍率でしか拡大・縮小できなかったコンポジション、レイヤー、フッテージパネルの表示が、任意の小数値までシームレスにズームできるようになりました。
ホットテキストコントロールやマウスのスクロールホイールを使って、プレビュー中でも直感的かつ滑らかに拡大率を調整できるため、細部の確認や精密な作業が格段に快適になります。
また、画像バッファーサイズを許可した場合、以前の制限を超えてズームインが可能です。たとえば、固定された拡大率によって以前は 3200% の制限がありましたが、現在はその値と次の固定レベルである 6400% の間の細かい数値のズーム率にも到達できます。
環境設定から「ズーム」の「種類」、「動作」、「トラックパッドスクロール」の設定を調整可能です。よりスムーズなズームとより正確な拡大率調整を有効にするには、種類設定で「スムーズ」を選択してください。
スクロールズーム中に、Shift キーを押すとズーム速度が上がり、Ctrl キー (Windows) または Command キー (macOS) を押すとズーム速度が遅くなります。
ファイルシステム内のプロジェクトの表示
After Effectsのアプリケーション内からワンクリックで、現在開いているプロジェクトファイルが保存されているフォルダを直接開けるようになりました。
これにより、複雑なプロジェクトや多数のファイルを扱う際に、保存場所を探す手間が省け、ファイル管理が大幅に効率化されます。

NVIDIA Blackwell アーキテクチャ GPUのサポート
最新のNVIDIA Blackwell GPUアーキテクチャに対応し、4:2:2ビデオの再生パフォーマンスが飛躍的に向上しました。
4:2:2ビデオは、4:2:0に比べてファイルサイズを抑えつつも2倍の色情報を保持できるため、より正確なカラーグレーディングやクリーンなクロマキー合成、鮮明なテキスト表現が可能です。NVIDIA Blackwell GPUを搭載した環境であれば、この恩恵を最大限に受けることができます。
注:こちらは英語版のリリースノートにのみ掲載されていましたので要確認
その他
パフォーマンス向上と修正された問題
- 多くの 3D シェイプレイヤーを含む高度 3D コンポジションで調整する際に、レンダリング画質スライダーがレスポンシブになりました。
- Alt キーを押しながらズームツールをダブルクリックすると、遅延なく即座にビューが中央に配置されるようになりました。
- ファイルリストからサムネールまたは概要領域にファイルをドラッグすると、階層の上部に正しく移動するようになりました。
- プレビューパネルの再生前にキャッシュが正しく機能し、再生が開始する前にタイムラインが完全にキャッシュされるようになりました。
- デフォルトのカメラビューを回転または移動する際に、選択したレイヤーのプロパティが引き続きプロパティパネルに表示されるようになりました。
- 多くのシェイプレイヤーを操作する際の選択とインタラクティブなパフォーマンスが改善しました。
もっと見る
- ログを有効にして 24 時間以上経過してからヘルプ/ログファイルを表示を選択しても、After Effects がクラッシュしなくなりました。
- AMD GPU 搭載システムでは、ビューポートのインタラクションの遅延が発生しなくなりました。
- ルーラーが表示されている状態でコンポジション、フッテージ、レイヤーパネルのサイズを変更しても、ビューが左にシフトしなくなりました。
- タイムラインパネルのアニメーションオプションの名前をなしに変更すると、プロパティパネルで正しく更新されるようになりました。
- 32 bpc コンポジション内の平面にポインタを合わせた際に、情報パネルにカラーの範囲外の値が正しく表示されるようになりました。
- 新規ビューアーを分割してロックを切り替えのキーボードショートカットが、表示/新しいロックされたビューアーで分割メニューコマンドと一致するようになりました。
- 使用中のフッテージアイテムを削除する際の警告が、コンポジションの数ではなくインスタンスの数を正しく参照するようになりました。
- Windows ユーザーフォルダー名に Unicode 文字が含まれているシステムで高度 3D を使用しても、After Effects がクラッシュしなくなりました。
ベータ版の新機能
さらに、現在ベータ版では、今後の正式リリースが期待される以下のような機能がテストされています。
UI言語サポートの向上
After EffectsのUnicodeサポートにより、アプリケーションのユーザーインターフェース(UI)の様々な部分でUnicode文字を使用できるようになります。
これにより、OSの表示言語に依存していたUIの言語を、自由に変更できるようになります。例えば、OSが英語設定でも、Creative Cloudアプリで言語を日本語に設定してAfter Effectsを再インストールすれば、日本語UIで利用可能です。
また、UIのUnicode対応の強化により、以下のようなことが可能になります。
- テキストフィールド、ラベル、コントロールなど、様々なUI要素に任意のUnicode文字を入力できます。プロジェクト名やレイヤー名、エフェクト名とそのパラメータなど、様々な要素にUnicode文字を使用できます。例えば、ドロップダウンメニューエフェクトのオプションなどです。
- 1つのテキストフィールドに複数の言語スクリプトを入力します。例えば、ロシア語、ドイツ語、韓国語、日本語、中国語をすべて同じ文字列に追加できます。
Alt/Optionドラッグでのレイヤー複製
Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら、レイヤーをコンポジションパネルへドラッグするだけで、レイヤーを瞬時に複製できるようになります。この操作は2Dおよび3Dコンポジションの両方で機能します。
3Dコンポジションでは、このキー操作がカメラナビゲーションにも割り当てられているため、初回使用時にどちらの操作を優先するかを設定するダイアログが表示されます。
環境設定から、レイヤーを複製するための Alt キーを押しながらドラッグ (Windows) または Option キーを押しながらドラッグ (macOS) の動作を設定することが可能です。

テキストをペーストして書式設定を一致させる
テキストレイヤー間でテキストをコピー&ペーストする際に、ペースト先の書式(フォントやスタイル)を維持する新しいオプションが追加されました。
従来のペースト(Ctrl+V)ではコピー元の書式がそのまま適用されていましたが、「編集」メニューやテキスト編集中の右クリックから「テキストをペーストして書式設定を一致させる」を選択することで、ペースト先のレイヤーで設定されているスタイルを保ったままテキストを貼り付けられます。

ライトからのシャドウ投影
高度 3Dレンダラー使用時に、スポットライト、平行光、環境光のそれぞれがシャドウ(影)を投影できるようになり、これらを複数組み合わせてより複雑でダイナミックな光と影の表現が可能になります。
最新のアップデートでは、1 つの環境シャドウ レイヤーに加えて、影を投影できるスポット光源と平行光源を最大 8 つサポートしています。
※この上限を超える数のライトを配置した場合、タイムラインのレイヤースタックで上位にあるものから優先してシャドウが生成され、上限を超えた下位のライトは照明としてのみ機能します。
光源ごとに色を変えたり、影の濃さや柔らかさ(拡散)を個別に調整したりすることで、カラーシャドウのような独創的な表現も可能です。
タイムライン またはプロパティパネル のライト設定で 「シャドウを落とす(Casts Shadow)」を選択することで、影を落とすことができます。
※各3Dレイヤーのマテリアルオプションで、「シャドウを落とす (Cast Shadows)」と「シャドウを受け入れる (Accept Shadows)」の両方、またはいずれかを有効にする必要もあります。

また、レンダリングオプションでは、「レンダリング品質」スライダーを調整することで、スポットライトと平行光の品質を向上させることができます。さらに、キャスティングボックスのプロパティや、環境光の解像度と滑らかさの設定も設定できます。
※これらの設定はスポットライトと平行光には影響しません。

その他のベータ機能
- エフェクトの事前情報確認:「エフェクト&プリセット」パネルで、各エフェクトの横にある情報ボタンから、適用前にそのエフェクトの詳細を確認できるように。
※この機能は英語版のリリースノートにのみ掲載されていましたので要確認 - アンカーポイントの簡単な設定(継続):プロパティパネルまたはキーボードショートカットを使用し、クイック設定アンカーで、2D レイヤーのアンカーポイントを簡単に調整できます。
- CICPメタデータのサポート(継続):HDRコンテンツの入出力時にCICPメタデータを扱えるようになり、異なるデバイス間でも正確なカラーマネジメントを実現。
価格とシステム要件
After Effects は、Windows 10(64 ビット) V22H2 以降、macOS Monterey(バージョン 12)以降で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
After Effectsの単体プランの価格は以下の通りです。
- 年間プラン, (月々払い) — 3,280 円/月(税込)
- 年間プラン, (一括払い) — 34,680 円/年(税込)
- 月々プラン — 4,980円 /月(税込)
また、After Effectsは、Creative Cloud コンプリートプランの一部としても利用できます。


























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