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Cinema 4D 2025.2 がリリース!Rocket Lasso スプラインツールの統合やパーティクルシミュレーションの強化など

CGソフト

2025年4月3日(現地時間)- Maxon は、Cinema 4D、Redshift、ZBrush、ZBrush for iPad、Red Giantの新機能を含むMaxon One製品群のアップデートをリリースしました。

ここでは、Cinema 4D 2025.2の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

Cinema 4D 2025.2アップデートでは、新しいスプラインツールやパーティクルシミュレーションの強化が行われています。

Maxon 2025年4月のリリース | Cinema 4D

シミュレーションとパーティクルの統合強化

パーティクルシステムが改良されました。主な強化内容は以下の通りです。

インタラクティブエミッターハンドル

エミッターのスケール、速度、方向をビューポートのハンドルで調整できるようになりました。

放出密度(Emission Density )コントロール

パーティクルの放出密度の変化を、Maxonノイズ、フィールド、頂点マップで制御できるようになりました。

このハンドルは、パーティクルが 1 秒間に移動するエミッターからの距離を定義するもので、エミッターから遠ざけるほど、パーティクルの放出速度が速くなります。この設定は、エミッターのプロパティにある速度値(Speed)に対応しています。

エミッターのプロパティで速度変動がすでに 0 より大きい値に設定されている場合、またはShiftキーを押しながら速度ハンドル をドラッグした場合は、2つの追加ハンドルが表示され 、放出時のパーティクルの最小速度と最大速度が表示されます。

カスタムプロパティ

Cinema 4D 2025.1以降、カスタムプロパティをパーティクルに付加することが可能となりましたが、このアップデートでは、次のように更新されました。

  • 使用状況に基づいて、カスタムパーティクルプロパティを自動的に作成および削除。
  • 特定のプロパティを使用して、パーティクルシステム要素の管理とクイックアクセスが大幅に簡素化。

出力をアクティブ化すると (たとえば、基本エミッターで)、カスタム プロパティが自動的に生成され、自動カスタムプロパティセクションにリストされます。使用されるカスタムプロパティの値は、カスタムセクションで確認できます。

追加の出力

  • 近接ベースのパーティクルモディファイアーは、検索半径内のパーティクル数を保存できるようになりました。
  • Predator Preyモディファイアーは、パーティクルの現在のステータス(追跡中または逃走中)、他のpredators/Preyのパーティクルまでの距離とユニークなインデックスをカスタムプロパティとして追加で保存できるようになりました。
  • Flockは、最も近いパーティクルのユニークなインデックスを保存できるようになりました。

キャッシュ再生

サブフレーム補間では、よりスムーズな結果を得るために、Cubic(三次補間) と Cubic Monotoneが利用可能になりました。

Cubic:隣接するキーフレームの値に基づいて、滑らかな三次曲線を描いて中間値を算出します。この方法の利点は、自然で滑らかな動きを表現できることですが、場合によっては、本来のキーフレームの値の範囲を超えた値(オーバーシュート)を算出してしまう可能性があります。このオーバーシュートの度合いは、「接線(tangent)スケール」というパラメータで調整可能です。

Cubic Monotone:Cubicと同様に滑らかな曲線を生成しますが、オーバーシュートが発生しないように設計されています。つまり、補間された値は常に、元のキーフレームの値の範囲内に収まります。このため、値が意図しない範囲を超えることを避けたい場合に適しています。

Rocket Lasso 提供のスプラインモディファイア

モーショングラフィックスやタイポグラフィに最適な、高度なアニメーション機能を備えたスプラインの生成と操作が可能になりました。

デフォーマースタイルのRocket Lasso CapsuleがすべてのCinema 4Dユーザーが利用できるようになり、クイックアクセスできるようにUIに統合されました。

UIには以下のモディファイアが統合されています。

Break Spline Modifier

スプラインを複数のセグメントに分割し、セグメント間のギャップも作成可能。

Branch Spline Modifier

既存のスプラインを元に、木の枝のように追加のスプラインを生成し、複数回の繰り返しで複雑な分岐構造も作成可能。

Dash Spline Modifier

スプラインを等間隔の線形セクションで分割し、破線を表現。

Catenary Spline Modifier

スプラインの点間に垂れ下がったスプラインカーブを作成し、ケーブルや電線などをモデリング。

Electric Spline Modifier

スプラインに点とランダムな振動を追加し、稲妻や放電のような効果を作成。

Pulse Spline Modifier

既存のスプラインに沿って新しいスプラインを作成し、長さや位置を調整してトレースやパーティクルのような効果を実現。

Partition Modifier

ポリゴンオブジェクトに規則的またはランダムなサブディビジョンを追加し、技術的なディテールや断片化などを表現。Greebleと呼ばれる表現を作成できます。

さらにアセットブラウザからは、Constellation Generator、Wave Generatorにアクセスできます。

ルックアットカメラのアップデート

ルックアットカメラ(Look at Camera)が更新され次の新機能が追加されました。

反転(Invert):カメラに合わせるオブジェクトの Z 軸が逆向きになっている (たとえば、逆さまに鏡像反転して表示される) ことがよくあるため、このオプションを使用すると、オブジェクトの Z 軸が反対方向に表示されるようになります。

ピッチに加えてバンク回転(Bank Rotation)の駆動をサポート。これらの2つの設定は、「カメラに正面を向ける」モードでのみ機能し、カメラに整列する際にどの回転軸(次の図を参照)が許可されるかを定義します。

新しいモード:カメラ平面に整列(Align to Camera Plan):タグを持つオブジェクトはカメラ平面に対して向きが調整され、常にZ軸がカメラ平面に垂直、X軸がカメラのX軸に平行になるように回転します。例えば、テキストオブジェクトをビュー内で水平に配置し、ここで「カメラ平面に整列」モードを選択すると、常に水平な状態を保ってカメラに表示されます。

その他

  • タグUIの機能強化:プロパティ転送と、その内容をプロシージャルに駆動するためのフィールドをサポートするタグは、簡略化されたワンクリックのモード切り替えができるようになりました。
  • 【アセットブラウザ】サンプルファイル:新機能を紹介するサンプルプロジェクトが追加されました。
  • 【アセットブラウザ】新しいアセットの追加
    • Fabric Volume 3
    • バスケット織と籐のマテリアルパック
    • インテリアドア
    • 空のHDR
  • その他多数の修正

詳細の確認はこちらから

今後のアップデートで流体シミュレーション機能が追加へ!

Maxon 2025年4月のリリースの紹介動画内で、液体シミュレーションシステムを開発中であることが発表されました。

詳細はNABshowで公開されるとのことです。

価格とシステム要件

Cinema 4D は以下のシステムで利用できます。

  • Windows 10 バージョン 20H2 以上、Windows 11、
  • macOS 13.6+ (Ventura)、14.5+ (Sonoma)、または 15.0 (Sequoia) 、
  • glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット Linux ディストリビューション

より詳しいシステム要件はこちらから

価格は、サブスクリプションで134,640円/年または19,140円/月です。

また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから


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