May3D氏によって無料かつオープンソースで提供されているBlender用のスキャッタリングツール『OpenScatter 』の紹介です。
無料オープンソースのスキャッタリングツール『OpenScatter 』
OpenScatterは、アーティストにコントロールを提供しながら、可能な限りユーザーフレンドリーになるように作成されているBlender用のスキャッタリングツールです。
オブジェクトごとに異なるスキャッターレイヤーを作成できるダイナミックなシステムの採用で非破壊ワークフローを意識した設計になっており、作業途中でも自由に調整が可能です。
そして、OpenScatterはオープンソース化されており、無料で利用することができます。このツールはPythonベースで作成されているようです。
主な機能は以下の通りです。
最適化されたパフォーマンス
OpenScatter は、スキャッタリングを効率的に処理するための最適化機能を備えています。
スマートカメラカリング
画面外の不要なオブジェクトを処理しないことで、パフォーマンスを向上。
自動ローポリメッシュ生成
自動的に低ポリゴンのメッシュを生成し、負荷を軽減。
レンダー制御の分離
作業中のスムーズな動作を確保しつつ、高品質なレンダリングを維持。
高度なコントロール
OpenScatterには、可能な限り自由にコントロールできるように、高度なツールセットが用意されています。プロシージャルなテクスチャマスクの使用から、エコシステムがどのように動作し、どのように周辺要素に影響されるかのシミュレーションまで様々なコントロールが可能です。
TextureMasks
プロシージャルテクスチャマスクを活用し、オブジェクトの配置や分布を細かく制御。
Ecosystem
スキャッタリングされたオブジェクトがエコシステムの一部として自然に振る舞うように調整。
Abiotic
無機的な要素(岩や地形)とエコシステムがどのように相互作用するかを再現。スロープ、高さ、角度マスク。
GeometryProximity
近接ジオメトリ範囲にオブジェクトを配置。
ダイナミックアニメーション
静的な配置だけでなく、動的な表現にも対応。
- 風アニメーション:スキャッターされたオブジェクトが風に吹かれるような挙動を追加。
- オブジェクトコリジョン:物理的な相互作用を考慮した動的アニメーションを作成。
ダウンロード
OpenScatter は、Blender 4.2 以降で利用できます。
ライセンスは、GNU GPLv3 ライセンスのもとで無料提供されており、自由に使用、改変、配布が可能です。ただし、派生プロジェクトもGPLv3の条件を遵守する必要があります。
OpenScatter の最新リリースやドキュメント、FAQ、バグ報告は、GitHubリポジトリで確認できます。
OpenScatterはGitHubで無料でダウンロード可能ですが、BlenderMarketで購入することもできます。
BlenderMarketで購入するとプロジェクトの継続とBlender開発基金への貢献が可能です。
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