2025年1月6日(現地時間) – Maxonは、主要3Dソフトウェアプラットフォームに植物アセットライブラリを提供する Laubwerk GmbH の買収を発表しました。
Laubwerk について
Laubwerkは、2010年に設立され、主要3Dソフトウェアプラットフォームを使用する建築家、CGアーティスト、VFX専門家向けの迅速かつスムーズなソリューションを提供するベルリンのCGソフトウェア企業です。Laubwerkは、最大限のディテールとコントロールを提供しながら、最小限の時間と労力を必要とするリアルな外観の植物を実現しています。
同社の製品には、3ds Max、Maya、Cinema 4D、SketchUp、Houdiniなでの主要ソフトウェア向けの植物ライブラリである Plants Kit と Cinema 4D向けのスキャッタリングプラグイン SurfaceSPREAD があります。(ちなみにストアはすでに閉鎖され、アカウントページのみになっています。)
MaxonがLaubwerk3D植物アセット、マテリアル、ツールを取得
この買収によりMaxonは、Laubwerkの詳細でリアルな数百種類の3D植物アセット、マテリアル、ツールを取得することとなります。
近年、MaxonのアセットライブラリにLaubwerkの植物アセットが多く追加されており、Maxon Oneのサブスクリプション契約者は、Cinema 4DのアセットブラウザからLaubwerkのRedshift対応の樹木や植物をすでに利用可能です。この取り組みは、アーティストが創造力を発揮しやすくする基本的なアセットを提供することを目的とした、Maxonのカプセルプロジェクトの一環として行われています。
この買収により、将来的にはさらに幅広いアセットがサブスクリプション契約者に提供される予定です。
またMaxonは「既存の他の製品向けLaubwerkのお客様は、今後の展開に注目してください。」としており、Cinema 4D以外の製品向けLaubwerkあるいはLaubwerkの提供するプラグインSurfaceSPREADが継続する可能性が示唆されています。
この買収のついてそれぞれのCEOは次のように述べています。
「LaubwerkチームがMaxonに加わることで、私たちの製品にさらなる革新をもたらし、アーティストの創造的な可能性が一層広がるシナジーが生まれることを期待しています。Laubwerkの豊富な植物と樹木のライブラリは、建築視覚化や視覚効果で活躍するアーティストに広く利用されています。この長年のパートナーシップの一環として、一部の植物をすでにMaxon Oneに追加しています。そのソリューションと豊富な経験は、プロジェクトを迅速に開始するための使いやすいパラメトリックアセットを提供することにより、私たちのアーティストのワークフローを加速させるサポートにおいて重要な役割を果たします。」
– Maxon CEO、David McGavran氏
「Laubwerkは、ランドスケープアーキテクトや植物学の専門家の知識を活かし、リアルで使いやすいデジタル植物モデルを提供することを使命としています。私たちの関係は常にイノベーションへの情熱と、デジタルアーティストの創造的プロセスを向上させるという共通の使命感に支えられてきました。Maxonと力を合わせることで、その豊富なリソースと広範な影響力を活用し、私たちの製品をさらに進化させ、3D植物モデリングとビジュアライゼーションの分野で新たな可能性を追求し続けることが可能になります。この統合が業界にもたらす驚くべき新しい可能性を楽しみにしています。」
– Laubwerk CEO、Philip Paar氏
コメント