Unityエディタ用のAI搭載アシスタント Muse Chat が添付ファイルをサポート!

CGソフト

2024年9月26日(現地時間) – Unity は、Unityエディタ用のAI搭載アシスタント統合であるMuse Chatの最新情報をUnityブログで共有しました。

Muse Chatは、Unityクリエイターのワークフローを効率化し、開発を加速させるツールとして導入されたUnityエディタ用のAI搭載アシスタントです。Muse Chatは単なるチャットボットではなく、Unity プロジェクトを理解するコンテキストを認識します。つまり、物理設定の解析や添付アイテムのデバッグなど、質問内容に応じて関連情報を読み取り、現在のシナリオに基づいたより適切で正確な支援をすることが可能です。

ブログでは、Muse Chatを最大限に活用するためのヒントやコツ、効果的なプロンプト戦略、新しい機能が共有されました。以下その内容の紹介となります。

効果的なプロンプトの作成

Muse チャットの可能性を最大限に引き出す鍵は、質問やリクエストの組み立て方にあります。質問内容やプロジェクトに関するコンテキストを調整する方法として以下のようなものがあります。

具体的に

「How do I optimize my game?( ゲームを最適化するにはどうすればよいですか)」 と質問するのではなく、「What are three ways to improve frame rate in a mobile 3D platformer?(モバイル 3D プラットフォーマーでフレームレートを向上させる方法を 3 つ教えてください)」や「How can I optimize the rendering of my particle system in the current scene?(現在のシーンでパーティクルシステムのレンダリングを最適化するにはどうすればよいですか)」と質問してみてください。

プロンプトを分割する プロンプトが長い場合は、それを分割して、より消化しやすくし、回答の中でステップごとに対処できるようにすると良いです。

例:「Set up a script to make a character jump when pressing the spacebar. Then, add a cooldown between jumps, and lastly, adjust the jump height slightly higher than the default setting.(スペースキーを押すとキャラクターがジャンプするようにスクリプトを設定し、次にジャンプの間にクールダウンを追加し、最後にジャンプの高さをデフォルト設定より少し高く調整して。」)」

焦点を絞った言葉を使う

何を理解したいのかを明確にし、添付されているアイテムの名前を指定する。

例:「Why is the attached Ball_0 passing through the Floor_0?(Ball_0がFloor_0を通り抜けるのはなぜですか?)」

専門用語を用いる

Muse ChatはUnity特有の用語を理解しているので遠慮なく使ってください。

例:「What’s the difference between using OnCollisionEnter and OnTriggerEnter?(OnCollisionEnter と OnTriggerEnter の違いは何ですか?」

意図に関するコンテキストを提供する

プロジェクトの内容や 目標について、Muse Chat に関連する情報を与えてください。

例:「I’m working on a 2D puzzle game with complex particle systems. How can I optimize performance on low-end devices?(複雑なパーティクルシステムを使用した2Dパズルゲームに取り組んでいます。ローエンドデバイスでのパフォーマンスを最適化するにはどうすればよいですか?)」

エディターのバージョンやプロジェクトの設定を指定する必要はありません。

精通しているレベルを明確にする

専門知識のレベルに合わせた回答を得るために、Unityについて深い経験や理解があるか、まだ開発経験が浅く基本的な説明が必要かMuse に知らせてください。

ステップバイステップのガイダンスを求める

複雑なタスクに取り組むときは、詳細な指示を求めてください。

例:「Can you provide a step-by-step guide for setting up a basic inventory system using ScriptableObjects?(ScriptableObjectsを使用した基本的なインベントリシステムのセットアップについて、ステップバイステップのガイドを提供してもらえますか?)」

代替案を検討する

例:「What are the pros and cons of using NavMesh vs A* pathfinding for an RTS game?(RTS ゲームで NavMesh と A* pathfinding を使用する利点と欠点は何ですか?)」

スクリプトを生成する

Muse を使用して、反復するための定型コードを作成できます。

例:「Write a script to implement player health regeneration over time.(時間経過によるプレイヤーの体力回復を実装するスクリプトを書いてください。)」

コードを文書化する

作成したスクリプトを会話に添付し、Museにコードのコメントや文書化を依頼します。

チャットを最大限に活用する方法がわからない場合や、回答が的を射ていない場合は、再度質問してください!Muse Chat は、求める結果を得るために最適なプロンプトのフレーズを指示するだけでなく、提供された新しい情報や明確な情報に基づいて応答を調整することもできます。

カスタマイズされた応答のための新しい選択と添付ファイルのサポート

ユーザーからのフィードバックに基づき、プロンプトにアイテムを添付する新しい方法が追加されました。これにより、Muse からさらにカスタマイズされた回答を返すことが可能になりました。

現在、添付できる項目は次のとおりです:

  1. GameObjects:プロジェクト階層から Muse チャットウィンドウにアイテムをドラッグ&ドロップすることで、クエリに対するより正確なレスポンスを得ることができます。
  2. Assets:的確なアドバイスを提供するために、プロジェクトフォルダからアイテムを添付し、チャットウィンドウにドラッグします。例えば「How can I adjust this material to achieve a more realistic metal look?(よりリアルな金属の外観を得るには、このマテリアルをどのように調整すればよいですか?)」
  3. Code:アセットからスクリプトを添付し、Muse にスクリプトの分析や目的の説明を依頼できます。
  4. Console logs: コンソールメッセージを選択し、チャットウィンドウに添付して、Museに解決策を尋ねることができます。
  5. 複数選択:ドラッグ&ドロップでアイテムを添付し、階層とアセットフォルダの両方で参照できます。

添付ファイルを利用するには、ドラッグ&ドロップするか、チャット入力フィールドの横にある「Attach Item(アイテムを添付)」をクリックして、プロンプトに含めるアイテムを選択するだけです。

次に、添付ファイルにフォーカスを当てるために、質問の中でその添付ファイルを参照することができます。

例えば、「How do I fix this [console error]?(この[コンソールエラー]を修正するにはどうすればよいですか?)」 または 「Why are the two attached objects not bouncing off each other. What should I check?(添付された2つのオブジェクトが互いに跳ね返らないのはなぜですか?何をチェックすればいいですか?)」など。

今後の追加機能:AI を利用したシーンの反復とプリコンパイルされたコード生成

シーン反復のための実行コマンドとコードジェネレータの追加が計画されています。

興味がある方は、実験的機能に申し込むと、広くリリースされる前に、この機能を試してフィードバックを提供するチャンスがあります。

実験的機能のリストに参加するには、こちらから登録することができます。

また、Unity ディスカッションでは最新の Muse 機能と改善について話し合うことができます。


15 Muse Chat techniques for better results with prompting and attachments

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