2024年7月30日(現地時間)- Canva は、生成AIプラットフォーム Leonardo.Ai の買収を発表しました。
Canva は、今年3月にもAffinity を開発する Serif の買収もしており、それに続いての買収となっています。
CanvaのAIツールの道のり
Canvaは、2019年の背景除去ツールの発表に始まり、2021年にはビジュアルAI企業のKaleidoをCanvaに迎え入れるなど、人工知能の目標を強化するための投資を何年にもわたって行ってきました。
その後、2022年にText to Imageツールの最初のイテレーションを発表し、2023年にはAIを搭載した製品群であるMagic Studioを発表しました。
Magic Studioはリリース以来、70億回以上使用されているとのことです。今年だけでも月間のユーザーが40%増加し、ドキュメントの要約から画像の作成、ブレーンストーミングのホワイトボードを本格的なプレゼンテーションに変えるまで、あらゆることにAIツールを活用しています。
そしてこの度、Canvaは、Leonardoを加えることで、進化し続けるデザインとビジュアルAIのエコシステムにおいてイノベーションをリードする使命を継続するとしています。
Leonardo.Ai について
は、オーストラリア シドニーのスタートアップ企業が開発する生成AIプラットフォームです。
Leonardoチームは、AIが生成する写真、グラフィック、ビデオに関して、短期間ですでに素晴らしい実績を上げており、発売からわずか2年で1900万人以上が同社の製品を利用しています。
このプラットフォームでは、はじめStability AIが開発したオープンソースAIモデルであるStable Diffusionの修正版が使用されていましたが、「Phoenix」と呼ばれる独自の生成AI基盤モデルが開発され、利用されるようになっています。
そのモデルは、リアルな写真から、キャラクターの肖像画、アニメ、絵画のようなスタイルの画像を生成することができ、AI 動画生成ツールでは、アニメーションイラストからストーリーテリングシークエンスまで、ほとんどすべてのコンセプトにダイナミックな生命を吹き込むことができます。
最先端機能の数々を活用したLeonardoは、モデルの微調整、正確なプロンプト解釈、トレーニング速度、推論ペース、複数画像のプロンプト機能も搭載しています。
Canva が Leonardo.Ai を買収
Canvaによる、この買収により、Leonardo.Aiのベースモデルと、120名の優秀な研究者、エンジニア、デザイナーのチームがCanvaに加わり、ビジュアルAIの未来を切り開くための継続的な研究とイノベーションに投資しながら、成長するAI製品群をさらに強化することができるようになるとしています。
■Leonardo.Aiは今後も独立して事業を継続
Leonardo.Aiは今後も独立して事業を継続し、迅速なイノベーション、モデル研究、製品開発に注力し、Affinityと同様、Canvaの資金力、専門知識、Canva Creatorsプログラムのライセンスコンテンツを活用し、ビジネスユーザーを含む数百万人のユーザーのためにウェブプラットフォームの開発を続けていくことになります。
Leonardo.Aiと既存の(そして今後リリースされる)製品は、Canvaのリソースとライセンスされたデータからのバックアップとサポートを受けながら継続される予定です。Canvaのユーザーが明示的にオプトインすることを選択しない限り、CanvaのユーザーコンテンツがLeonardoと共有されることはないとされています。
■Phoenix 基盤モデルをMagic Studio製品群に統合
またCanvaは、Leonardoのプラットフォームとユーザーの成長を加速させるために利用するだけでなく、Leonardoの先進的なテクノロジーと彼らのPhoenix 基盤モデル(Foundational Model)を、CanvaのAI画像・動画ジェネレーターなどの既存のMagic Studio製品群に迅速に統合する予定としています。
基盤モデルの研究開発への深い投資は、CanvaとLeonardoの両社にとって極めて重要であり、LeonardoのB2B採用をサポートするための投資にも熱心に取り組んでいるとのことです。
より詳しい情報近日中に共有される予定です。
Welcome to Canva, Leonardo!Supercharging Leonardo.Ai’s Innovation with Canva
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