2024年5月21日(現地時間) – Autodesk は、人工知能(AI)と従来のツールを組み合わせたクラウドベースの3DアニメーションとVFXソリューションである Wonder Studio のメーカーである Wonder Dynamics を買収したことを発表しました。なお、買収条件は明らかにされていません。
Autodeskが Wonder Dynamics を買収
は、Autodesk Mayaを含む他の一般的な3Dツールと高い互換性を持ち、アーティストが実写シーン内で3Dキャラクターをより簡単にアニメート、ライティング、合成できるよう支援する人工知能(AI)と従来のツールを組み合わせたクラウドベースの3DアニメーションとVFXソリューションです。Wonder Dynamicsについては当サイトでも何度か紹介してきました。また、AutodeskとWonder Dynamicsは以前から協力していることが言及されていました。
Wonder Dynamicsは、映画制作者がVFXとCGI要素をより速く、大幅に低い価格帯で制作できるようにするAIと機械学習ツールを開発することで、視覚効果プロセスをより身近で手頃なものにします。Wonder Studioは現在、Autodesk MayaやBlenderなどのプロフェッショナル3Dツールと接続し、合理化された高品質のキャラクターワークフローを実現するプラグインを提供しています。
AutodeskによるWonder Dynamicsの買収により、より多くのクリエイターがプロジェクトやストーリーに3Dアニメーションキャラクターを追加できるようになると同時に、学習曲線を最小限に抑え、通常複雑で時間のかかるプロセスを自動化できるようになります。
また、この買収は、チーム、データ、プロセスをAutodeskのDesign and Makeプラットフォーム上のメディア&エンターテインメント業界向けクラウドであるFlowで接続することで、自由な創造性を実現するというAutodeskの長期的なミッションをサポートするための戦略的な一歩とされています。
AutodeskとWonder Dynamicsはこの買収について以下のように述べています。
「Wonder DynamicsをAutodesk Media & Entertainmentのポートフォリオに加えることで、参入障壁を取り除く革新的で利用しやすいソリューションでアーティストに力を与えるという当社の歴史がさらに広がります。1990年代、私たちはアーティストが3Dグラフィックスを作成するためにコンピュータを使用する方法を学ぶのを支援し、今日の業界につながりました。新たなテクノロジーを取り入れることで、あらゆる規模やスキルレベルのチームやクリエイターが、より多くのコンテンツをより簡単に作成できるよう支援し、誰もが感動的なストーリーに命を吹き込む力を持てるようにしたいと考えています。」
– Diana Colella氏, Executive Vice President of Media & Entertainment at Autodesk.
「今日、我々はAutodeskと手を組むことで、Wonder Dynamicsの旅における重要な瞬間を迎えます。現在の誤解は、AIがワンクリックのソリューションであるというものです。だからこそ私たちは、3Dとストーリーテリングの反復的な性質を中核としてサポートする会社に参加できることに興奮しています。私たちは、アーティストに取って代わるのではなく、クリエイティブなワークフローをスピードアップし、物事をより効率的にし、プロダクションのコスト削減を支援するAIツールの構築に力を注いでいます。Autodesk との提携は、そのビジョンを増幅させ、メディア&エンターテインメントにおける倫理的な AI と新たなテクノロジーの境界をさらに押し広げることになると確信しています。」
– Nikola Todorovic氏, Co-Founder and CEO of Wonder Dynamics.
「私自身アーティストとして、映画製作で生計を立てることができることに非常に感謝しており、場所や社会的地位、予算に関係なく、他のアーティストが同じ夢を実現できるよう支援したいと常に考えてきました。Autodesk のサポートとイノベーションへのコミットメントにより、私たちはこのミッションを継続し、ストーリーテリングの領域で達成可能な物語を再定義するための完璧なパートナーシップを手に入れました。」
– Tye Sheridan氏, Co-Founder and President of Wonder Dynamics.
Autodesk acquires Wonder Dynamics, offering cloud-based AI technology to empower more artists to create more 3D content across media and entertainment industries※この記事には、Autodeskの出来事や製品およびサービスの開発努力に関する連邦証券法の意味における将来の見通しに関する記述(買収により期待される利益に関する記述を含むがこれに限定されない)が含まれています。これらの記述は、現在わかっていることに基づくAutodeskの現在の予想を反映したものです。
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