Adobe Illustrator の最新アップデート、バージョン 27.6.1 の紹介です。27.6にいくつかのバグ修正が行われたバージョンとなっています。
新機能ハイライト
このリリースでは、ベータ版に生成AIを利用した Generative Recolor、Retype とったツールが追加されました。その他も画像トレースの改善、ハイパーリンク付きPDF保存といった機能が追加されています。
Generative Recolor (Beta)
Generative Recolor (Beta)は、ベクターアートワークの色を魅力的なテーマやパレットに変換する新機能です。以前に以下の記事で発表されたものです。

希望するカラーテーマやパレットのテキストプロンプトを入力するだけで、出力として複数のバリエーションが得られます。バリエーションを試して、アートワークに最も適したものを選択することができます。
Retype (Beta)
Retype (Beta) を使用すると、ラスター画像やアウトライン化されたテキストで使用されているフォントを、推測に任せることなく識別できるようになります。フォントを識別したら、それをテキストに適用し、デザインですぐに試すことができます。
画像トレースの機能改善
画像トレースのエクスペリエンスに多くの改良が加えられました。
画像トレースパネルのデザインが一新され、画像のアートタイプを自動判別して対応するトレースプリセットを適用してくれるようになったほか、自分でプリセットを選択することも可能です。また、ロゴ、スケッチ、ラインアートのトレース結果から、任意の色を削除したり、アンカーポイントの数を減らして、トレース結果をシンプルにすることもできます。
- デザインを刷新した画像トレースパネル。
- 画像トレースでは、アートタイプが自動検出され、対応するトレースプリセットが適用されます。
- 「メソッドに隣接」を選択した場合、「カラーを透過」を使用して、トレース結果から選択したカラーを削除できます。
- 「簡略化する」を使用すると、メソッドに隣接を選択した場合に、トレース結果のアンカーポイントの数を減らすことができます。
検索とフィルター
レイヤー
パネルでレイヤーまたはオブジェクトの名前を入力するか、レイヤーとオブジェクトのフィルターを使用して、特定のレイヤーやオブジェクトをすばやく見つけることができるようになりました。
その他
- WebP
アートワークを WebP 画像として書き出すことができるようになりました。WebP 画像は、JPEG や PNG と比べてファイルサイズが小さいながらも高画質を維持できるため、Web サイトやモバイルアプリに適しています。
- 最後に使用した PDF プリセットをデフォルトのプリセットとして維持
- 最後に使用した PDF プリセットをデフォルトのプリセットとして維持
- 精度を維持するために HSB および CMYK カラーの 16 進コードを識別
より詳しいアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
デスクトップ版Illustrator のシステム要件はこちらから確認できます。デスクトップ版Illustrator は、Adobe Creative Cloud コンプリートプランまたは単体プランとして購入することができます。価格は以下のようになっています。■単体プラン
- 年間プラン(月々払い) — 2,728 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 28,776 円/年(初年度21,481 円/年 )
- 月々プラン — 3,828 円/月
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