Topaz Photo v1.5.0がリリース!Topaz Labs初の生成AIノイズ除去モデルなど4つの新モデルが追加

CGソフト

2026年4月25日(現地時間)- Topaz Labsより、画像高画質化ソフトウェア「Topaz Photo」の最新バージョン 1.5.0 がリリースされました.

主な新機能

このアップデートでは、ソフトウェアのコア機能である「ノイズ除去」「シャープネス」「アップスケーリング」「ディテール復元」の向上を目的とした、4つの新しいAIモデルが実装されました。

また、追加されたモデルのうち3つは同社の「Neuroserver」テクノロジー基盤上で動作するように設計されており、NVIDIA、AMD、およびApple Silicon搭載デバイスにおいて、高度なAIモデルのローカル処理が可能となっています。

Wonder 3:幅広い画像に対応するディテール復元

前バージョンのWonder 2は過剰な処理を抑えた設計であったため、低品質な画像(ぼやけ、ソフトフォーカス、ディテール不足など)の改善度合いが控えめになる傾向がありました。Wonder 3では、この点が改善されています。

Wonder 3は、画像のサイズや品質を問わず幅広く対応できる汎用性の高いモデルで、Wonder 2では十分に改善しきれなかった低品質な画像についても、リアリズムを重視して自然に復元しやすくなりました。

「偽解像度(画像サイズだけが大きくディテールが乏しい状態)」のようなケースでも、追加の調整をあまり必要とせずに効果的に処理できるとのことです。

Wonder 3によるポートレートの処理結果。AIモデルにありがちな不自然に滑らかな肌や規則的すぎる髪の毛の描写が抑えられ、髪の自然な流れや、滑らかになりすぎない写実的な肌の質感が表現されています。

操作面では、出力サイズを指定する「Scale(スケール)」と、モデルによる生成の度合いを制御する「Enhancement strength(エンハンスメント強度)」の2つのコントロールが用意されています。

強度は画像のディテール自動検出機能と連動しており、ディテールが少ない画像が検出された場合は自動的に適切な値が設定されるため、多くの場合、手動での調整は不要です。

Wonder 3はNeuroserverを利用し、NVIDIA、AMD、およびApple Siliconデバイス上でローカル処理されます。対象外のハードウェア(Intel MacやIntel GPU)を使用するユーザー、または処理負荷を軽減したい環境向けには、最大100MPまでの画像を対象としたクラウドレンダリング機能も提供されています。

Denoise Max:強いノイズ向けの「生成型」ノイズ除去

既存のノイズ除去モデルは一般的なノイズには有効ですが、ノイズが極端に多い画像では結果が斑点状になったり、ノイズは消えても全体が不自然にぼやけて見えたりすることがありました。これは処理の不具合ではなく、元のシーンにあったディテールが激しいノイズに埋もれてしまい、従来のフィルタリング方式では欠落した情報を補いきれないために生じる現象です。

新たに追加された「Denoise Max」は、強いノイズの除去とディテール復元を目的とした、Topaz Labs初の「生成AIノイズ除去モデル(Generative Denoising)」です。単純にノイズを取り除くのではなく、画像の全体的な文脈からノイズによって失われたディテールを推測・再構築するアプローチをとっています。

これにより、単に滑らかにするだけでなく、ノイズのあった場所に自然なテクスチャを補完した画像を得られるようなっているとのことです。

高ノイズ画像の比較。通常のDenoise(Normal)モデルではノイズが残り、Denoise(Extreme)モデルではノイズは消えるもののディテールが損なわれがちです。Denoise Maxでは、顔や衣服の質感をより自然に補完して出力しています。

推奨される使用画像

Denoise Maxは、RAWファイルやそこから変換された高解像度画像への使用が適しています。RAWファイルに適用する場合は、通常の「Raw Denoise」処理の上に「Denoise Max」を重ねて使用することが推奨されています。

UI上では、AIモデルセレクターの下にある「Denoise enhancement(ノイズ除去エンハンスメント)」コントロール内に配置されています。高ISO感度や低照度で撮影された画像など、従来のノイズ除去モデルでは対応が難しかった画像に対して、有効な選択肢となります。

Denoise MaxもNeuroserver上でローカル処理されます(NVIDIA、AMD、Apple Silicon対応)。対象外のハードウェア環境向けには、最大100MPまでのクラウドレンダリングが利用可能です。

Super Focus v3:ピンボケに対する自然なシャープネス

「Super Focus」は、標準的なシャープネス機能では補正が難しいピンボケ画像を復元するためのモデルです。これまでのv1およびv2はシャープネス効果としては機能していましたが、質感が不自然に滑らかになったり、輪郭が強調されすぎたりと、AIによる加工感が目立つ傾向がありました。

新モデルの「Super Focus v3」は、こうした前バージョンの課題に対処するために構築された生成モデルです。髪の毛、肌、自然のテクスチャといった微細なディテールにおいて、不足している情報を補完しながら、より自然なシャープネスを生成するよう改善されています。

Before imageAfter image

推奨される使用画像

効果的に活用するためには、他のツールでは十分な結果が得られなかった強いぼやけのある画像への適用が適しています。

また、このモデルは過剰なシャープネスがかかりにくい設計となっているため、1回の処理で効果が薄い場合は、同じ画像に対して複数回実行することも可能です。繰り返し処理を行っても、不自然な輪郭の強調や白飛び(ハロー)が発生しにくく、段階的にディテールを引き出すことができます。

操作は、画像に「Super Focus」を追加した後、バージョンのドロップダウンメニューから「Super Focus v3」を選択して行います。

Super Focus v3もNeuroserver上でローカル処理され(NVIDIA、AMD、Apple Silicon対応)、対象外のハードウェア環境向けには最大100MPまでのクラウドレンダリングが利用可能です。

High Fidelity v3:ディテールの向上とアーティファクトの抑制

「High Fidelity(高忠実度)」モデルは、すでに品質が良好な画像に対して使用することを前提としたアップスケーリングモデルです。他のモデルが失われたディテールの復元に焦点を当てているのに対し、High Fidelityは元の画像に存在する要素を引き立てる役割を持ちます。よりシャープなディテールやクリーンなテクスチャを引き出し、高解像度に出力しても破綻しにくいアップスケーリングを目指しています。

今回の v3 では前バージョン(v2)で見られた課題が改善され、全体的な品質の向上が図られています。

v3の主な変更点

v3の主な変更点は、2部構成のアーキテクチャの採用です。

アップスケーリング処理を開始する前に、解析モデルが画像全体とブロックレベルの両方からコンテンツの文脈(コンテキスト)を読み取ります。その後、アップスケーリングモデルがその情報を利用することで、拡大率が高い場合でも、元のニュアンスに沿った自然なディテールの生成が期待できます。以前のモデルでは、小さな構造が大きく拡大される際に自然なディテールを維持することが難しいケースがありました。

このアプローチにより、AI特有の不自然な描写(アーティファクト)の発生が抑えられます。特に自然の風景と肌の質感において変化が見られるとのことです。これまでは葉や草などのパターンが人工的な反復模様になりがちでしたが、v3ではより自然なばらつきが表現されるようになりました。

また、肌の質感についても、滑らかすぎたり粗くなりすぎたりする現象が緩和され、自然な柔らかさが保たれやすくなっています。さらに、元のテクスチャを活かしつつシャープに強調することで、従来モデルよりも鮮明な仕上がりになるよう調整されています。

推奨される使用画像

High Fidelity v3は、すでに高解像度で明確なディテールを持つ画像への適用に適しています。RAWファイルや6MP(600万画素)以上の画像が良いとのことです。

元の画像にディテールが明確に存在する場合、v3はそれを推測するのではなく、さらに引き立てるよう働きます。一方で、低解像度や低品質な画像の場合は、後述するWonder 3からの適用が推奨されています。

その他のアップデート

v1.5.0のリリース直後に、不具合の修正と品質向上を目的としたマイナーアップデート「v1.5.1」が公開されました。最新の修正内容および既知の問題は以下の通りです。

v1.5.1 変更リスト
  • Wonder 3、Denoise Max、Super Focus v3 のローカル処理における品質が向上。
  • Windows環境で、必要なファイルの欠落によりSuper Focus v2が失敗する問題の修正。
  • Windows環境で、Wonder 2がローカルで実行できない問題の修正。
  • 無効なアップスケール係数によりWonder 3のクラウドレンダリングが失敗する問題の修正。
  • Windows環境で、Wonder 3の設定強度に関わらず常に同じ強度で処理されてしまう問題の修正。
  • Windows環境で、ログファイルのアクセス問題によりDenoise Maxがエラーを出す問題の修正。
  • Windows ARMデバイスで画像解析が停止する問題の修正。
  • Intel Xeon、AMD ThreadripperなどのCPU環境で画像解析が失敗する問題の修正。
  • Windows環境でのWonder 3インストール中にAIモデルがダウンロードされない問題の修正。
  • Wonder 2のモデルファイル展開時にインストーラーがフリーズする問題の修正。
  • 誤インストールを防ぐため、Apple Silicon搭載MacにおいてIntel(x86)版インストーラーのオプションを無効化。
v1.5.0変更リスト
  • ローカルレンダリング用モデル「Upscale – High Fidelity v3」が追加。
  • NVIDIA、AMD、Apple Siliconデバイス向けに、Neuroserverを通じた「Wonder 3」「Denoise Max」「Super Focus v3」が追加。
  • 上記3モデルに対するクラウドレンダリング機能が追加。
  • モデルが不完全または欠落している際の画像解析クラッシュの修正。
  • 一部の画像における画像解析時の顔検出クラッシュの修正。
  • 画像解析における画質検出のクラッシュの修正。
  • モデルファイルが不完全または欠落している場合の「Wonder 2」の実行エラーの修正。
  • バッチ処理時にアップスケールの環境設定が正しく保存されない問題の修正。

既知の問題(v1.5.1時点)

  • 小数点以下のスケールを使用した場合、Wonder 3のクラウドレンダリングで黒い余白が発生する問題(アプリのアップデート不要で、クラウド側で修正予定)。
  • Super Focus v3がWindows ARM(Snapdragon等)環境で動作しない問題(今後のアップデートでサポート追加予定)。

価格とシステム要件

Topaz Photo は、Windows 10 or 11(intel or AMD)、Windows 11(ARM)、macOS 12 Monterey 以降で利用することができます。

価格は以下の通りです。

月額払い 年額払いお得
主な機能
  • 無制限のローカルレンダリング
  • 無制限のクラウドイメージレンダリング
  • 標準モデル

    ホコリと傷、スーパーフォーカス、削除、ノイズ除去、シャープ化、アップスケール、照明調整、カラーバランス、顔の復元、テキスト保持、修復ブラシ

  • Wonder (クラウド) モデル
  • Standard MAX (クラウド) モデル
  • 2イメージのクラウド同時処理
  • 限定的な商用利用

    年間収益100万ドル未満の組織向け

Pro
$58 /月
年間コミットメント
Personalプランの全機能, さらに…
  • シート管理 (1〜5)
  • Wonder (ローカル) モデル
  • Standard MAX (ローカル) モデル
  • 4イメージのクラウド同時処理
  • 完全な商用利用

また、3つのデスクトップアプリが含まれた Desktop Collection や Topaz Studio の一部としても利用することができます。

詳しい価格オプションはこちらから

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またセールも開催中(投稿時点)です。詳細は以下の記事をご覧ください。

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