Blender用3Dペイント「MatPlus 1.2」アップデート!Eeveeベイクにより大幅にパフォーマンスが向上

プラグイン

BFX Studiosが提供するBlender向けマテリアル・テクスチャリングアドオン「MatPlus」のバージョン1.2がリリースされました。

今回のアップデートでは、Eeveeベイクシステムの導入が行われており、データ量の多い重いシーンを扱う際のワークフローが大幅に改善されています。以下新機能の詳細です。

Eeveeベイクシステムの導入による処理の高速化

これまでBlender内でのベイクやキャッシュ処理にはCyclesエンジンが使用されていましたが、MatPlus 1.2からは新たにEeveeを使用したベイクシステムが利用可能になりました。

この変更により、様々な処理プロセスにおいて待ち時間が大幅に短縮されています。公式の比較検証(4K解像度環境)によれば、以下のすべての工程で以前のCyclesシステムと比較して大幅なスピードアップが確認されています。

  • フィルターの適用: ベベル、ブラー、ハイパス、シャープン、スロープブラーなどの各種フィルター処理。
  • リンクの作成: マテリアル間のリンク構築処理。
  • キャッシュの生成: 複数レイヤーを一括でキャッシュする際の処理時間。
  • 最終テクスチャのエクスポート: 出力にかかる時間。

スピード比較

フィルターの適用
リンクの作成
キャッシュの生成
エクスポート

MatPlus は UDIM ワークフローにも対応しており、今回導入された新システムによって、UDIM を活用した大規模プロジェクトでもより大きなメリットが得られるとのことです。

UIの最適化と柔軟な解像度設定

パフォーマンスの向上に伴い、ユーザーインターフェース(UI)もよりシンプルで使いやすいものに再設計されました。 例えば、フィルターの解像度設定項目がパネルの下部に移動され、作業スペースがよりすっきりと整理されています。

また、マスク、リンク、フィルターなどの解像度を直接設定することが可能になりました。これにより、使用しているPCのスペックに合わせて任意の解像度を選択できます。新システムのおかげで4K解像度での作業も以前より格段に速くなっていますが、プロジェクト全体を4Kで統一するとシーンが非常に重くなるため、環境に応じた適切な解像度設定が推奨されています。

マスクチャンネルのローカルビュー機能

マテリアルの調整作業を直感的に行うための非常に便利な機能が追加されました。 これまではマスクの最終結果しかビューポートで確認できず、個別のノード(例:特定のテクスチャの座標変更など)を調整する際に、その変更がどのように影響しているかを把握しづらいという課題がありました。

新バージョンでは、対象のマスクを Alt + クリック することで、その特定のマスクだけを分離して表示する「ローカルマスクビュー」に切り替えることができます。 この状態で調整を行うことで、何を変更しているのかを視覚的に正確に確認できます。調整完了後、更新ボタンをクリックするだけで最終的なマスクに結果が反映されます(最終マスクビューに戻るには、マスクアイコンを再度 Alt + クリック します)。

デカールとして扱えるテキストエフェクト

新たなエフェクトとして「テキストエフェクト」が追加されました。これはデカールのように機能し、任意の文字列を入力してフォントを選択することができます。

追加したテキストは、ビューポート上で直接ドラッグして移動させたり、スケールを調整したりすることが可能です。また、このテキストに対してもリンクやフィルターなどの各種エフェクトを完全に適用することができます。

その他のアップデート内容(バージョン 1.2.x)

上記の主要機能に加え、細やかな機能追加や安定性を向上させるためのアップデートが行われています。

  • Blender 5.1 への対応:MatPlus 1.2は最新の Blender 5.1 ビルドと完全に互換性があります。
  • リンク機能の拡張: フィル(塗りつぶし)エフェクトおよびレイヤーチャンネル内でも、リンク機能を使用できるようになりました。
  • UDIM関連の高速化: キャッシュ生成だけでなく、UDIMの初期計算処理自体も高速化されました。
  • レイヤー設定の追加: レイヤー設定に「Thickness(厚み)」プロパティが新たに追加されました。
  • 読み込みの高速化: スマートマテリアルのサムネイル読み込み速度が向上しました。
  • UIの調整: 操作性を向上させるための細かなUIの微調整が行われました。
  • エクスポート機能の改善: マテリアルエクスポート時、ノーマルマップのテクスチャ名に「OPENGL」または「DIRECTX」の接尾辞(サフィックス)が自動的に付与されるようになり、外部エンジンへの受け渡しがよりスムーズになりました。
  • 新しいデモシーン: UDIMを利用した新しい「Matball」デモシーンが追加されました。

他にもマテリアルエクスポート時のエラー解消、ビューポートの最大化・分割操作に関連するバグの修正、スマートマテリアルインポート時のマスク更新の不具合修正など、より快適に作業するための多数の修正が行われています。

すべての修正を見る
  • Blur を有効にしたインテリジェントマスクを含むスマートマテリアルをインポートした際、更新されない問題を修正。
  • 破損したノードグループを修復し、マスク割り当て時の KeyError を解消。
  • 最大化ビューでの Split/Merge 操作に関する問題を修正。
  • 不要な UDIM 計算が走らないよう改善。
  • マテリアル書き出し時、Principled BSDF ノードの設定をコピーし Thickness を追加するよう修正。
  • 削除または View Layer から非表示にされたマテリアルオブジェクトがある場合の書き出しエラーを修正。
  • グループ要素ポップアップが空になる問題を修正。
  • Fill レイヤーで最近使用したテクスチャを使うとエラーになる問題を修正。
  • スマートマテリアルのインポート時のいくつかの不具合を修正。
  • マテリアル書き出し時、チャンネルのパススルーベイクをサポート。
  • 最大化エリアで 2D/3D ビューポートを分割・統合するとエラーが発生する問題を修正。
  • Mask_Preview 中にフォーカス対象が削除された場合の処理を改善。
  • Mac で AmbientCG などを読み込む際、AppleDouble の隠しファイルを無視するように変更。
  • UDIM と EEVEE ベイクに関するキャッシュ問題を修正(再び正常動作)。
  • マテリアルモードでの 2D スプリットビューの不具合を修正。
MatPlus 1.2 New Features, performance Boost!

価格とシステム要件

MatPlusは、Blender 4.5 以降で利用できます。

価格は75ドルです。

他にも、複数シートのあるIndie&Studioライセンスも用意されています。

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