2026年3月9日(現地時間)- Runwayは、リアルタイムビデオエージェントAPI「Runway Characters」を発表しました。
Runway Characters とは
「Runway Characters」は、あらゆる外見やビジュアルスタイルを持たせることができ、音声、性格、知識、そしてアクションを完全にコントロールすることができるビデオエージェントです。
同社が先日発表した汎用世界モデル(General World Model)である「GWM-1」を基盤として構築されており、追加のファインチューニング(微調整)を一切行うことなく、1枚の画像から表情豊かなデジタルペルソナを生成できます。
リアルタイムの生成体験
インターネットの基本的な仕組みは、発明以来ほとんど変わっていません。人間が質問や情報を入力し、機械が結果を返すという単純なものでした。LLM(大規模言語モデル)やチャットボットの登場により、その体験はよりインタラクティブになりましたが、依然として「枠の中のテキスト」の域を出ていません。
Runwayは、オンラインインタラクションの未来は「リアルタイムビデオ」に基づくものになると考えています。それは、その場でリアルタイムに生成される体験であり、実際に対話できるカスタムキャラクターであり、構築・探索が可能な生成された世界とのことです。
主な特徴
「Characters」を使用することで、実写調からアニメーション、人間から非人間まで、あらゆるアバターを1枚の画像から生み出し、完全な対話表現力を持たせて展開することができます。これにより、以下のことが可能になります。
- 瞬時のキャラクター生成: 実写の人間からアニメのマスコット、様式化されたブランドキャラクターまで、あらゆるビジュアルスタイルを1枚の画像から生成します。
- 完全な対話表現力: 話している時だけでなく、聞いている(リスニング)時でも、自然な顔の表情、視線の動き、リップシンク(口の動きの同期)、ジェスチャーを再現します。
- リアルタイムパフォーマンス: 長時間の対話を行っても品質を劣化させることなく、リアルタイムのパフォーマンスを維持します。
- 完全なカスタマイズ: APIを通じて、音声、性格、ナレッジベース(知識)、アクションを完全にカスタマイズ可能です。
エンタープライズチーム向けの設計
「Characters」は、スタートアップから大企業まで、対話型AIを大規模に展開しようとするあらゆるユーザーに向けて、幅広いユースケースを想定して設計されています。
- カスタマーサポート: ブランドの視覚的アイデンティティを維持しながら、人間味のあるブランドキャラクターを展開できます。実際のカスタマーサポート担当者をモデルにする場合でも、様式化されたブランドアンバサダーを作成する場合でも、サポート体験を自社のブランド基準に合わせることが可能です。
- 学習・人材開発(L&D): 対話型のチューターやコーチを用いて、トレーニングプログラムを活性化させます。実際の講師、歴史上の人物、あるいは完全な架空のガイドなど、自然な表現力で長時間の教育的対話ができるキャラクターを作成できます。
- ブランド&マーケティング体験: ブランドが持つIP(知的財産)を本格的に活用できるようになります。長年かけて育ててきたマスコットキャラクターと対話させたり、アニメーションキャラクターを使って顧客とリアルタイムでエンゲージメントを図ったりすることが可能です。クリエイティブなビジョンを、固定された録画コンテンツに留めておく必要はもうありません。
すでにBBCやSilversideなどのパートナー企業が「Characters」を積極的に活用しており、本日よりすべての顧客に向けて同ツールの提供が開始されるとのことです。
仕組みと利用手順
「Characters」の導入は非常にシンプルです。
- 1枚の参照画像を使用してキャラクターを定義する。
- 音声、身体的特徴、性格、知識、対話アクションなどの体験を構成(設定)する。
- API経由で展開し、製品、ウェブサイト、またはアプリケーションに統合する。
APIを使用することで、アバター体験のあらゆる側面を完全に制御できます。ファインチューニングを必要とせず、キャラクターの知識、話し方、可能なアクション、会話中の振る舞いを定義できます。ブランド企業にとっては、アバターがサポートチケットを作成したり、在庫に基づいて顧客の注文を受けたり、企業内のナレッジベースから情報を引き出してリアルタイムで質問に答えたりすることが可能になることを意味します。
価格と利用について
発表と同時に「Characters」は開発者向けプラットフォームで利用可能になりました。エンタープライズチームは、dev.runwayml.com からすぐにカスタムアバター体験の構築を始められます。
Runway API で生成を行う際にはクレジットが必要で、クレジットは組織向けの開発者ポータルから 1 クレジットあたり 0.01 ドルで購入できます。地域によっては消費税が加算される場合があります。
リアルタイムビデオエージェント API「Runway Characters」で使用されていると思われるモデル gwm1_avatars のリアルタイム生成では、初期処理に 2 クレジット、その後は 6 秒ごとに 2 クレジットが消費されるようです。(例: 10分 → 約2.02ドル→約320円前後※投稿時点)
また、一般ユーザー向けには、Runway のウェブアプリ上でプリセットのアバターが公開されており、「Characters」の機能を直接体験することもできます。

























コメント