2025年9月17日(現地時間) – PlayCanvas CEO の Will Eastcott氏は、新しい3Dガウシアンスプラット向けの圧縮フォーマット「SOG」とそのオープンソース化を発表しました。
SOGとは
新しい3Dガウシアンスプラット向けの圧縮フォーマット「SOG(Spatially Ordered Gaussians)」は、今年5月に発表された「SOGS」をさらに改良し、圧縮効率や利便性を大幅に向上させた新しいフォーマットです。
SOGは、その前身であるSOGSと多くの共通点を持っています。複数の.webp画像を参照するmeta.jsonファイルという構成はそのままで、以下の改良が行われています。
- 利便性の向上: SOGスプラットは、単一の
.sogファイルとして書き出すことが可能になりました。 - ロードの高速化: SOGはスプラットデータをモートン順で格納するため、「GPU-ready」な状態であり、ロード時の処理が不要です。
- 圧縮の簡易化: SOGSの圧縮にはCUDAが必要でしたが、SOGはWebGPUのみで動作するため、クロスプラットフォームで実行できます。
- 精度の向上: SOGは、同じビット数をより効率的に利用することで、圧縮によるアーティファクトを最小限に抑えます。
このフォーマットは、量子化(設計上、非可逆圧縮)によって高い圧縮率を実現し、通常、同等のPLYファイルと比較して約15〜20倍のファイルサイズ削減を達成しているとのことです。
上記のデモは動画ではなく、実際に操作可能な3Dシーンです。このスケートパークのスキャンはChristoph Schindelar氏によるものです。元のPLYファイルが1GBで400万個のガウシアンが含まれていますが、SOGによってわずか42MBに圧縮されています。ファイルサイズが約95%削減されたことになります。
SplatTransformによるSOGへの変換
.sogファイルを作成するために、オープンソースのSplatTransform CLIツールが提供されています。インストールは、以下のコマンドで実行します。
npm install -g @playcanvas/splat-transform
そして、変換は次のように行います。
splat-transform input.ply output.sog
これにより、簡単なコマンドで変換が可能です。
PlayCanvas でのSOGサポート
- エンジンでのサポート:オープンソースのPlayCanvas Engineは、SOGをサポートする最初のグラフィックスランタイムとなります。サポートは2.11.0リリースで導入され、その後のいくつかのパッチで安定化されています。PlayCanvas ReactとPlayCanvas Web ComponentsもSOGをサポートするように更新されています。
- エディタでのサポート:バンドルされたSOGファイル(
.sog)は、PlayCanvasエディタでネイティブにサポートされます。.sogファイルをアセットパネルにドラッグ&ドロップするだけで、新しいgsplatアセットが作成されます。
gsplatアセットをビューポートにドラッグすると、そのアセットが割り当てられたGSplatComponentを持つ新しいエンティティが作成されます。
- SuperSplatでのサポート:3Dガウシアンスプラット公開プラットフォームであるSuperSplatも、スキャンをSOGで圧縮するように更新されました。これにより、圧縮PLY形式に比べて約2〜3倍の圧縮率が提供されるため、作成したコンテンツはより速くロードされ、メモリが限られたデバイスでも利用可能になります。
SOGのオープンソース化
SOGの発表と同時にPlayCanvasは、SOGの仕様を公式にオープンソース化しています。
SplatTransformはこの形式のリファレンスライターを提供し、PlayCanvas EngineはSOGのロードとレンダリングのリファレンス実装を提供します。
同社は、他のエンジンやツールの開発者にも、自身の製品やプロジェクトにSOGのサポートを統合することを奨励しています。オープンソースコミュニティがこの取り組みに参加し、PlayCanvasのコードベースに貢献することも歓迎しています。
また、PlayCanvasはこの開発が可能になった背景には、オープンソースコミュニティの貢献があったとして、以下の人物に謝意を表しています。
- オリジナルのSOGS形式を開発したfraunhoferHHIのWieland Morgenstern氏。
- PlayCanvasへのSOGSの最初の統合を行ったVincent Woo氏。
PlayCanvasは、この伝統を継続し、3DGS技術を自由でオープンソースなものとして維持するために協力していくとしています。

























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