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2Dアニメーションツール「Odyssey」がUEプラグインとなってFabで無料公開!

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2025年6月11日 – Epic Games は、2Dアニメーションツール「Praxinos Odyssey」がFabで無料公開されたことを発表しました。

Odysseyがプラグインとなって無料公開!

「Odyssey」は、Praxinos社によって開発されているUnreal Engine を活用した2Dアニメーションツールです。

これまでOdysseyは、スタンドアロンのソフトウェアでしたが、2025年6月よりFabで無料配布されるUnreal Engine用「プラグイン」となりました。

このプラグインにより、Unreal Editor内で直接、フレーム単位の作画、アニメーション、絵コンテ制作が可能になり、これまで外部のソフトウェアで行う必要があった2DアニメーションのワークフローがUnreal Engineに完全統合され、リニアコンテンツ(映像作品)とインタラクティブコンテンツ(ゲームなど)の両方で、シームレスな制作体験を提供します。

Odyssey Showreel 2025 [with announcement at the end]

今回の無料公開は、Epic Gamesとの緊密な連携によって実現したもので、より多くのクリエイターに「Odyssey」を届けたいという両社の思いが結実した形です。Fab マーケットプレイスを通じて、Unreal Engine 向けの Odyssey を無料で入手できます。

参考ですが、以前の価格はサブスクリプションが50ユーロ/月、永久ライセンスは1200ユーロでした。

Odyssey の主な特長

Odyssey は、Unreal Engine の機能を活かして、プレビズやレイアウト、そして本格的な 2D アニメーション制作を行いたい 2D アニメーターのために設計された多用途の 2D ツールセットです。

Unreal Editor のビューポート内に、2D 制作でおなじみのツール群が統合されており、絵コンテ作成やレイアウト設計用のタイムライン、3D シーン上に直接描画や注釈ができるドローオーバー ツールなどが利用可能です。

これらの特長に加え、筆圧ペンのサポートにより、2D アーティストやアニメーターはもちろん、ストーリーボード作家や CG プロジェクトに 2D 要素を加えたいクリエイターにとっても自然な制作体験を実現します。

2D アニメーション (Flipbook または Odyssey Animation アセットを使用) を作成したり、テクスチャにペイント (キャラクター、小道具、葉、デカール、またはポストプロセス ボリュームを様式化) したり、美しいストーリーボードを描画したりできます。

主な特長

  • 多用途な2Dツールセット:2Dアニメーション(Flipbook、Odyssey Animationアセット)、テクスチャペイント(キャラクター、小道具、背景、デカール、ポストプロセス)、そして美しいストーリーボードの描画まで、あらゆる2D制作が可能です。
  • アーティストのための設計: グラフィックタブレットの筆圧、傾き、方位などをサポート。2D/3Dビューポートでのキャンバス操作(ズーム、パン、回転)も直感的に行えます。
  • 豊富な描画ツール: ビットマップ、ベクター両対応の膨大なブラシとツールが用意されています。
  • 高度なアニメーション機能: ライトテーブル(オニオンスキン)、「シフト&トレース」、セルのずらし表示、ショートカットによるコマ送り(フリップ)、自動中割りなど、プロの現場で求められる機能が充実しています。
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テクスチャリングとペイント

  • Texture 2Dエディター: デカール、ポストプロセス、フォリッジなど、様式化された環境向けのテクスチャを専用インターフェースで作成・編集できます。汚れマスク、壁の落書き、雨だれなど、エンジン内の描画ツールで可能性は無限に広がります。
  • 3Dメッシュペインター: 3Dメッシュ上にUVベース、メッシュベース、スクリーンベースの3つのモードで直接ペイントが可能。小道具やキャラクターのスタイライズに最適です。
  • 豊富なブラシとツール: クレヨン、絵筆、水彩など、カスタマイズ可能な数百種類のビットマップブラシを提供。Fabで追加パックもダウンロード可能です。精密な制御が可能なベクターツールも利用できます。

ストーリーボード

  • 2DアーティストのためのUI: Unreal Engine初心者でも、2Dアーティストが直感的に使えるインターフェースで、素晴らしい手描きの絵コンテを作成できます。
  • 制作パイプラインを効率化: 画像シーケンスのインポートから、カメラ配置、タイミング編集、レベルシーケンスへの変換まで、制作の各段階をスムーズに繋ぎます。
  • 高精度なアニマティック: サウンドトラックや台詞、メモの追加機能で、ストーリーボードをより正確なアニマティックに。別バージョンのショットを「テイク」として作成することも可能です。
  • 簡単な共有: PDFや動画ファイルとして簡単に書き出し、チームと共有できます。

2Dアニメーション

  • 専用インターフェース: タイムライン、ツールボックス、キャンバスなど、アニメーターが必要な機能に絞ったシンプルなUIを提供します。
  • ハイブリッドプロジェクトに最適: 2Dアニメーションを3D環境へドラッグ&ドロップで簡単に追加。シーケンサーに組み込まれた2Dタイムラインにより、キャラクターやFXアニメーションで2Dと3Dの連携がかつてないほど容易になります。
  • Inbetween: リグなしでベクター補間を生成し、カットアウトアニメーションを模倣する強力な機能。素早いテストやアニメーションの基礎学習に最適です。
  • 伝統と現代の融合: ライトテーブル(オニオンスキン)、「シフト&トレース」、セルマーク、フリップなど、従来のアニメーション制作に欠かせない機能も搭載しています。

Unreal Engineとの強力な連携

  • 2Dと3Dの完全な融合: Odysseyで作成したアセットはUnreal Engineと完全互換。ゲームの2Dカットシーンなど、ランタイムでも使用可能です。FabのアセットをOdysseyでカスタマイズすることもできます。
  • APIによるカスタマイズ: APIが公開されており、ウィジェットやブラシの作成、レンダリングレイアウトのカスタマイズが可能です。
  • チームワークのための設計: Unreal Engineネイティブのバージョン管理ツールに対応。複数のソフトを使うことなく、2Dと3Dのアーティストが同じ環境で共同作業を行えます。
  • 他のプラグインとの連携: Fabで公開されているPaper ZDやDecal Designerといった他のプラグインと組み合わせて使用することも可能です。

リソースとサポート

Praxinosは、カスタム開発やトレーニングといった拡張サービスも提供しています。詳細は公式サイトからお問い合わせください。

今後の展開とライブデモ情報

Praxinosチームは、今後もEpic Gamesと協力し、「Odyssey」をUnreal Engineと共に進化させていく計画です。

現在開催中のアヌシー国際アニメーション映画祭(6月8日~14日)では、Unreal Engineブース(A.19)にてPraxinosチームによる「Odyssey」のライブデモが実施されています。

会場では、Xencelabs社のペンディスプレイ上で稼働する「Odyssey」を実際に体験できる貴重な機会となっています。

ダウンロードとシステム要件

OdysseyはUnreal Engine 5.6以上が必要です。WindowsとMac OSの両方で動作します。

  • 2D制作のみ: メモリ16GB、GPUはNVIDIA Quadro P1000(または同等品)以上
  • 3Dとのハイブリッド利用: メモリ32GB、GPUはNVIDIA 1080 RTX(または同等品)以上

「Odyssey」は個人利用や教育目的では無料です。


「Odyssey」2D アニメーション プラグインが Fab で無料公開

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