2025年4月28日(現地時間) – CLO Virtual Fashion は、3D衣装作成ソフトウェア Marvelous Designer 2025.0 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、より直感的なユーザーインターフェース、キーフレームアニメーション、クアッドメッシュの改善、IKジョイントマッピングなど多数の新機能が追加され、より効率的に、そして直感的にデザイン作業を進めることが可能になりした。
UIの改善
Marvelous Designer 2025.0では、インターフェースがあたらしくなり、アイコンの視認性が向上して、デザイン要素の一貫性が高まりました。
さらに、全く新しいオブジェクトブラウザが導入され、生地やボタンからトップステッチやトリムに至るまですべてを一元管理できるようになりました。
また、レイアウトをカスタマイズして今後の使用のためにエクスポートすることも可能になり、プロジェクト間で理想的なワークスペースを維持しやすくなりました。
キーフレームアニメーション
生地、パターン、アバター、ピン、ウィンドコントローラー、シミュレーションプロパティなど、キーフレームを設定できる属性が多数追加されました。
風や生地のプロパティなどもキーフレームで制御可能です。キーフレームの操作もより簡単になり、リアルな布の動きを作成する場合でも、様式化されたシーケンスを作成する場合でも、アニメーションキャッシュを正確に制御することできます。
クアッドメッシュの改善
Marvelous Designerのクアッドメッシュ改善機能により、よりクリーンで均一に分布したクアッドメッシュを自動的に生成し、三角形メッシュを最小限に抑え、より良いエッジフローと高速なリトポロジーが可能になりました。これにより、アーティストは、自動的にMarvelous Designer内で最適なクアッドメッシュ分布を実現できます。
IKジョイントマッピング
新しいIKジョイントマッピングを使用すると、DAZ 3D、Mixamo、iClone、Metahumanなどのサードパーティプラットフォームからインポートした場合でも、アバターをより自然に調整できます。
システムが自動的にジョイントを識別して位置合わせを行うため、手動での設定やリギングの手間をかける必要がなくなり、アバターのポージングがさらに簡単になります。
側面および背面のUV拡張
UVを、衣服の前面だけでなく、側面や背面についてもエクスポートおよび編集できるようになりました。
この新機能により、特に複雑なデザインの衣服において、UVレイアウトに対するより大きなコントロールと柔軟性が得られます。展開されたUVマップは、他の3Dパッケージと完全に互換性があります。
3Dウィンドウでのファー表現[ベータ]
ファーのパラメーターと形状を調整することで、3Dウィンドウ内でファーマテリアルを表現し、エクスポート可能なスプラインでさまざまな特徴を視覚化できるようになりました。
モーションへの自動変換
外部プラットフォームからのFBXファイルを、Marvelous DesignerのデフォルトアバターやCLOのアバター用のモーションファイル(.MTN)に変換できるようになりました。
モジュラーライブラリ
ユーザーの要望から新しいモジュラーライブラリが誕生しました。この機能を使用すると、以前に保存した衣服のグループやブロックセットを利用して再利用可能な衣服の構成要素を作成・管理できます。
自動モジュラーラベリング機能のおかげで、各コンポーネントは自動的に識別・分類され、数クリックでデザインを簡単に組み合わせ、配置、整理できるので、襟、袖、胴体などのパーツをゼロから始めることなく素早く交換できます。
新しいライブラリウィンドウ
ライブラリウィンドウが再設計され、新しくなりました。新しいライブラリウィンドウからは、CONNECT、CLO-SET、そしてMarvelous Designer自体から60,000以上のアセットにアクセスしたり、独自のカスタムライブラリを作成したりすることができ、その間も2Dおよび3Dビューをクリーンで邪魔のない状態に保てます。
近日公開:Marvelous Designer Linux サポート
ペースの速いスタジオワークフローの要求に応えるため、Marvelous DesignerがLinuxに対応予定です。
プロダクションパイプラインへのシームレスな統合を目指して設計されており、ソフトウェアはRocky Linux 9以降で利用可能となり、Red Hat Enterprise Linux 9以降との互換性も持つ予定です。
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