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Redshift 2025.4 がリリース!OpenPBRサポート、ベイク処理によるCinema4Dでのビューポートプレビューの改善など

プラグイン

2025年4月3日(現地時間)- Maxon は、Cinema 4D、Redshift、ZBrush、ZBrush for iPad、Red Giantの新機能を含むMaxon One製品群の2025年春のアップデートをリリースしました。

ここでは、Redshift 2025.4の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

Redshift のOpenPBRのサポートの追加、ベイク処理による Cinema 4D ビューポートの改善、3ds MaxでのV-RayとCoronaのマテリアルの自動変換、ヘアカーブの頂点属性のサポートといった新機能が追加されました。

Maxon 2025年4月のリリース | Redshift

OpenPBRのサポート

OpenPBRは、AutodeskとAdobeによってコンピュータグラフィックスの標準となるべく作成されたオープンソースのシェーディングモデルです。

Redshiftの定評あるレンダリング速度を損なくことなく、業界基準のOpenPBRマテリアルとの互換性が追加されました。

OpenPBRではエネルギー保存されたエネルギー保存型Oren-Nayar拡散モデル「EON」や起毛(Fuzz)など品質改善によりマテリアル見栄えが良くなっています。この「EON」は、標準マテリアルにも追加されています。

また、Mayaと3dsMaxではネイティブにOpenPBRマテリアルをサポートしています。

Cinema 4D ビューポート用のマテリアルグラフのベイク

Cinema 4D ビューポート用のマテリアルグラフのベイク処理により、ノードマテリアルのプレビューが改善され、レンダリング前にテクスチャを微調整できます。

これは、一般設定の新しいオプションで有効にできます。

ヘアカーブの頂点属性のサポート

HoudiniとAlembic Proceduralに、ヘアカーブの頂点属性のサポートが追加されました。

Houdiniでは、ポイントアトリビュートがヘアカーブ上でスムーズなグラデーションに補間されるようになったため、複数の色を使用する複雑な髪の毛やヘアーカラーリングデザインを簡単に作成できます。

USD Proceduralサポートの強化

HoudiniとMayaの両方で、USD Proceduralを使用してパイプラインアセットを簡単にインスタンス化できます。

また、バリエーションや簡単にアセットを入れ替えられるように、USDのオーバーライドもサポートされるようになりました。

3ds MaxでのV-RayとCoronaのマテリアルの自動変換

3ds MaxでのV-RayとCoronaのマテリアルの自動変換により、建築ビジュアライゼーションと製品ビジュアライゼーションに携わるアーティストは、既存のマテリアルライブラリを再作成せずに、簡単にRedshiftの機能を利用できます。

現在RSシーンコンバーターでは、次の変換が可能となっています。

  • RSマテリアルをRS標準マテリアルに変換
  • VRayMtlからRS標準マテリアルへの変換
  • CoronaLegacyMtlからRS標準マテリアルへの変換
  • CoronaPhysicalMtlからRS標準マテリアルへの変換
  • CoronaColorCorrectをサポート

Maxonノイズに回転コントロールが追加

Maxon Noiseシェーダーに回転パラメータが追加されました。

Maya統合の強化

・HypershadeにRedshiftマテリアルビュー追加

・Alembicファイルのサポート追加

その他のアップデート

全般:
  • OpenPBRシェーダーを補完する新しい「サーフェスタンジェント(SurfaceTangent)」クエリシェーダーが追加
  • プロキシのロードに失敗した場合にクラッシュを引き起こす可能性のあるバグが修正
  • プロキシファイルでボリュームモーションブラーが正しく計算されないバグが修正
  • ボリューム属性ノードが標準ボリュームのディスプレイスメントスケール入力に接続されている場合にクラッシュを引き起こすバグが修正
  • ボリュームグリッドの有効/無効を切り替える際にクラッシュを引き起こすバグが修正
Cinema 4D:
  • ビューポートおよびエクスポートにおけるノードマテリアルの忠実性を自動ベイク処理により改善(環境設定で有効化可能)
  • Linux環境下で、GLTFなどのサードパーティ製オブジェクトフォーマット使用時にマテリアルインポートが機能しないバグを修正
  • 小さいシーン単位使用時にシェーダープレビューに水平方向の縞模様が発生するバグを修正
  • 特定の条件下でノード内のシェーダープレビューが空白になるバグを修正
  • ノードのSoloオプション使用時にUVが欠落または不正になるバグを修正
  • 速度のあるPyroボリュームで不正なぼかしが発生するバグを修正 (Cinema 4D 2025)
  • プロジェクトタブのRSLightオブジェクトリストにおけるUIの不具合を修正
  • 特定の条件下でタンジェント生成時にクラッシュする問題を修正
  • プリファレンスのマテリアルプレビューモードを簡略化
Maya:
  • HypershadeにRedshiftマテリアルビュー追加
  • RSプロキシでのAlembicファイルのサポート追加
  • USDプロキシのフレームオフセットをサポート
  • USDプロキシのマテリアルオーバーライドをサポート
  • USDプロキシの可視性フラグのオーバーライドをサポート
  • USDプロキシのObjectIDオーバーライドをサポート
  • 無効なファイルパスを持つUSDプロシージャルを処理
  • USDプロシージャルのbboxが更新されない問題が修正
  • 特定のデータが欠落している一部のUSDファイルによって引き起こされるクラッシュが修正
  • プロキシノードのファイルセレクターで.usdaファイルが表示されない問題が修正
3ds Max:
  • Autodesk OpenPBRマテリアルのサポートを追加
  • エリアライトのデフォルト値を変更:「Block Rays」はオフ、「Camera Contribution」はゼロになりました
  • RSマテリアル出力使用時にディスプレイスメントが無視されるバグを修正
Houdini:
  • Houdini 20.5.522のサポートを追加し、20.5.410のサポートを終了
  • USD Proceduralノードへのバリアントのサポート追加
  • USD Proceduralノードへの複数のマテリアルオーバーライドのサポート追加
  • ヘアカーブの頂点属性のサポート追加
  • Alembic ProceduralのOBJレベルオプションのIPRアップデートのサポート追加
  • エリアライトのデフォルト値を変更:「Camera Contribution」はゼロになりました
  • ベクトルまたはスカラーグリッドを簡単に処理できるように、ボリューム速度グリッドオプションのGUIを更新
  • 複数のスレッドからのパックされたプロシージャルなAlembicのレンダリングに影響を与える可能性のあるバグを修正
  • シーン内のすべてのプロシージャルを削除した後のIPRクラッシュを修正
  • ビューポートレンダーリージョンツールのいくつかの問題を修正
Hydra:
  • Solaris 20.5.522のサポートを追加し、20.5.410のサポートを終了
  • Redshift USD Procedural LOPへのバリアントのサポートを追加
  • Redshift USD Procedural LOPへの複数のマテリアルオーバーライドのサポートを追加
  • ヘアカーブの頂点属性のサポートを追加
  • macOSでのSOPボリュームとCOP/Copernicusテクスチャのレンダリングのサポートを追加
  • エリアライトのデフォルト値を変更:「Camera Contribution」はゼロになりました
  • ベクトルまたはスカラーグリッドを簡単に処理できるように、ボリューム速度グリッドオプションのGUIを更新
USD Procedural:
  • バリアントのサポートを追加
  • .usdファイルコンテンツのアップデートのサポートを追加
  • マテリアルの割り当てとオーバーライドのサポートを追加
  • 以前はアセットの再読み込みによって行われていたIPRトランスフォーメーションのアップデートパフォーマンスを改善
  • 複数のプロシージャルインスタンスから同じアセットをレンダリング中にクラッシュを引き起こす可能性のあるバグを修正
Katana:
  • ヘアカーブの頂点属性のサポートを追加
  • エリアライトのデフォルト値を変更:「Camera Contribution」はゼロになりました
  • 複数のアセットで使用されている場合にマテリアルリソースに影響を与える可能性のあるバグを修正
Blender:
  • 「Scene as Proxy」および「Object to proxy」インターフェースパネルに、「User prefix」および「Frame padding」オプション追加
  • レンダリングから除外したいオブジェクトを選択できる、新しいRSプロキシアイテムリストをプロキシインポートインターフェースに追加
  • エリアライトのデフォルト値を変更:「Block Rays」はオフ、「Camera Contribution」はゼロになりました
Alembic Procedural:
  • ヘアカーブの頂点属性のサポートを追加
  • モーションブラーが無効になっている場合に、速度属性を持つアセットからのクラッシュを修正

すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Redshift 2025は、次のシステムで利用できます。

オペレーティングシステム
  • Microsoft Windows: 64 ビット Windows 10 および Windows 11
  • Linux: glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット ディストリビューション
  • Apple macOS 13.3+ (Ventura) および 14.1+ (Sonoma)。
サポートされている3Dアプリケーション
  • Autodesk Maya (Windows、macOS): 64 ビット版。2018 以降
  • Autodesk Maya (Linux): 64 ビット版。2022 以降
  • Autodesk 3ds Max (Windows): 64 ビット版。2018 以降
  • Maxon Cinema 4D (Windows、macOS、Linux CommandLine): 64 ビット版。R25 以降
  • SideFX Houdini (Windows、macOS、Linux): 64 ビット版。18.5 以降
  • Foundry Katana (Windows、Linux): 64 ビット版。4.5v1 以降
  • Blender (Windows、Linux): 64 ビット版。3.1.0LTS 以降

より詳しいシステム要件はこちらから

価格は、サブスクリプションで8,140円/月または46,200円/年です。

また、Redshiftは、Cinema 4DのライセンスとCinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから

セール情報

2025年5月よりRedshift の価格が上昇する予定のようです。

それまでの間セールが開催されており、現在の価格の15%オフの39,270円で購入可能となっています。


Redshift ウェブサイトへ

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