2024年10月17日(現地時間) – Unity Technologies は、Unity 6 の正式リリースを発表しました。
Unity 6 が正式リリース!
世界中の開発者とのパートナーシップのもとで開発、テスト、洗練された Unity 6 は、これまでリリースした Unity の中で最もパフォーマンスが高く、最も安定したバージョンとなっており、本番制作に対応しています。
Unity 6 には、コネクテッドゲームの開発をスピードアップするエンドツーエンドのマルチプレイヤーワークフロー、開発者がモバイルウェブをターゲットにできるツールの追加などが行われています。GPU Resident Drawer やユニバーサルレンダーパイプライン(URP)の Render Graph のような、ワークロードを CPU から GPU に移動させる新しいグラフィックス機能は、内部テストや顧客テストを通じて試験したところ、CPU パフォーマンスを最大 4 倍向上させることが確認されています。
これらの新機能が、プラットフォームの安定性を高めながら実現されているとのことです。
その他の機能については発表から最近までのUnity6を紹介する以下の紹介をご覧ください。Previewの記事では新機能の紹介もしています。
Unity 6 では実用的な価値を提供することに焦点が置かれており、この取り組みは Unity 6 の公開後も続けられます。Unityは、これまでの LTS リリースよりも長く Unity 6 に多大な製品とエンジニアリングのリソースを投入し続けるとしています。次のメジャーリリースのリリースから、少なくとも 2 年間はサポートすることが約束されています。
アップデートの新しいアプローチ
エンジンのパフォーマンスと安定性を向上させ続けながら、アップグレードをより簡単に、より混乱なく行えるようにするため、アップデートのリリースに新しいアプローチが導入されています。今後は下記の 3 つのタイプのリリースの保守が行われます。
1)メジャーリリース(Unity 6 など)
2)バグ修正やワークフローの改善を提供するが、新しい機能は提供しないパッチリリース
3)6.X の命名規則を持つ、「アップデート」と呼ばれる新しいタイプのリリース
アップデートは新機能を追加するものですが、この新機能を利用するかは任意です。その時使用しているバージョンのエンジンとの互換性が失われることはありません。
これにより、エディターとランタイムのパフォーマンスを継続的に向上させ、新機能がより利用しやすくなります。また、各アップデートは、メジャーリリースと同様の厳格な回帰テストを経てリリースされるため、変更が壊れるリスクも大幅に軽減されます。
Unity は、すでに Unity 6 の最初のアップデートとなる Unity 6.1 の開発に取り組んでおり、 2025 年 4 月にリリース予定です。
コミュニケーションの改善
エンジンの改善に必要なフィードバックを確実に受け取るために、幅広いエンジニアのグループが Discussions と Discord に定期的に参加することになりました。報告されたすべての問題を持ち帰り、検証するカスタマー QA チームも、これらのチャンネルに限らず、広くコミュニティチャンネルを積極的に監視します。
最終的には、パッチリリースの内容や影響について、より詳細な情報は Discussions で事前に共有される予定です。これによりUnityは、、ユーザーがもれなく情報を受け取り、抱いた懸念により素早く対応できるようにしていくとしています。
学習リソース
新しいツールや機能の感触をつかむ最善の方法は、それらが実際に動いているところを見たり、それらを作っているチームと直接交流したりすることです。
以下はそのリソースのまとめです。
Unity 6 対応アセットメガバンドル
またリリースを記念して、Asset Store では皆様に開発のスタートダッシュを切るためのメガバンドルセールが開催されています。
このセールでは、18 種類の Unity 6 対応アセットを 96% オフとなっています。
16.50ドル 以上の支払いで入手できるアセット

33.00ドル 以上の支払いで入手できるアセット

期間は10月31日(現地時間)まで
6 Hours of Unity 6 ライブストリーム
コミュニティが製品、エンジニアリング、アドボカシーの各チームのメンバーにリリースに関する質問をすることができる場としてライブストリーム配信が行われました。
6 Hours of Unity 6 ライブストリームページへ
Unity リソースハブ
- 『Time Ghost』:最新の Unity Originals のリアルタイムシネマティックデモです。環境やキャラクターデザインの進化など、Unity 6 で実現できることを紹介しています。
- Unity 6 版『Fantasy Kingdom』:URP の進化したレンダリング性能、最先端のライティング機能、そして強力なモバイル最適化を特徴とする、スタイライズされたゲーム環境をご覧ください。
- 『Megacity Metro』:100 人以上のプレイヤーが同時参加する協力型のクロスプラットフォームゲームのデモをチェックして、マルチプレイヤーの仕組みを学び、ゲームサービスを実装し、Unity 6 の新機能を試してみてください。
- Unity 上級クリエイターのためのユニバーサルレンダリングパイプライン入門:新しい Unity 6 プロジェクトのための URP の設定方法、品質設定、アダプティブプローブボリューム、カスタムシェーダー、HLSL インクルードなどの作業方法について、詳細なガイダンスを入手してください。
- Optimize your game performance for mobile, XR, and the web in Unity:このガイドでは、Unity 6 の XR と Unity Web のパフォーマンスを最適化するための 75 以上の実用的なヒントをまとめています。Unity のプロファイリングツールの使い方を学び、プログラミング、プロジェクト設定、アセット、GPU、オーディオ、UI、アニメーション、物理演算などに関するヒントを得ましょう。
- Optimize your game performance for consoles and PCs in Unity:この e ブックは、Unity 6 でコンソールゲームや PC ゲームを最適化するためのベストプラクティスを 100 ページ以上にまとめています。プロジェクトのプロファイリング、プログラミングアーキテクチャ、アセットやグラフィックスの最適化など、大規模プロジェクトに役立つヒントをご紹介します。
- Best practices for project organization and version control:バージョン管理ソリューションを最大限に活用するためのヒントやベストプラクティスを満載した、アーティスト向けのガイドブックです。Unity のバージョン管理システムを使い始めるためのガイダンスや、Unity Asset Manager や Build Automation など、新しい Unity DevOps ツールの紹介も含まれています。
- Level up your code with design patterns and SOLID:この e ブックでは、Unity 6 でコードを改善するために使用できる、KISS や DRY のような一般的なデザインプログラミングパターンやオブジェクト指向プログラミングの概念を、わかりやすくまとめています。
- Happy Harvest – 2D Sample Project:2D ライト、シャドウエフェクト、スケルトンアニメーション、スプライトライブラリ、ビジュアルエフェクトなどを使用した、見下ろし型の 2D 農業シミュレーションゲームです。
- Dragon Crashers – UI Toolkit:UI Toolkit とランタイムゲーム用の UI Builder の入門のためのサンプルで、一般的なゲームインターフェースのレイアウトとスタイルの構築方法を示し、シンプルな使用例と高度な使用例の両方を紹介しています。
ハンズオンのテクニカルサンプル、デモ、電子書籍、その他のアセット、Unity 6 を使いこなすために必要なリソースにUnity 6 リソースハブからアクセスすることができます。
ダウンロード
ゲーム領域向け Runtime Fee を撤回に関する情報をまとめた以下の記事をご覧ください。
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