Adobe、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する webアプリケーション Adobe Content Authenticity を発表 !

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2024年10月8日(現地時間) – Adobe は、コンテンツクレデンシャルによってクリエイターが作品を保護し、認証表示を受けられるようにする新しい無料webアプリケーション、「Adobe Content Authenticity」を発表しました。

Adobe Content Authenticity とは

Adobe Content Authenticityは、クリエイターが自身の作品にコンテンツクレデンシャルを手軽に付与できるシンプルな無料のwebアプリです。

アドビがクリエイターを対象に実施した、生成AIに関する最新の意識調査では、作品の無断共有や誤った帰属に対する懸念が高まる中、クリエイターの91%が、作品に認証情報を付与できる信頼性の高い方法を求めていることが明らかになりました。さらに、クリエイターの半数以上(56%)が、自身のコンテンツが無断で生成AIモデルのトレーニングに使用されることを懸念していると回答しています。

Adobe Content Authenticityを利用することによりクリエイターは自身の作品を不正使用から保護し、帰属認証を受けることができます。

コンテンツクレデンシャル(Content Credentials)について

コンテンツクレデンシャルは、デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」のようなもので、誰でも自身の作品に付与できる安全なメタデータであり、作成者の情報と、それがどのように作成され編集されたかについての背景情報を提供します。2019年にContent Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ)を設立以来、アドビはデジタルコンテンツの透明性を確保するための業界標準として、コンテンツクレデンシャルの普及を推進しており、現在では3,700を超える企業や組織に支持されています。誤情報やAI生成されたディープフェイクへの懸念が高まる中、コンテンツクレデンシャルは制作者にとって重要なツールとなっており、デジタルコンテンツに関する重要な情報を提供できるようにすることで、消費者が信頼性を見極める手助けをしています。

主な利点

Adobe Content Authenticity は、クリエイターとの密接なコラボレーションのもと、1:1のヒアリングセッション、グループディスカッション、ユーザー体験テストなど、あらゆる段階で彼らのフィードバックを取り入れ、クリエイターによって、クリエイターのために構築されたwebアプリとなるように開発されました。

コンテンツクレデンシャルはすでに、Adobe PhotoshopやAdobe Lightroom、Adobe Firefly などの人気の Adobe Creative Cloudアプリケーションでサポートされています。Adobe Content Authenticityは、これらのAdobe Creative Cloudアプリやそのほかのアプリと統合され、コンテンツクレデンシャルの設定を管理する一元化されたハブとして機能します。 Adobe Content Authenticityの主な利点には、以下のものが含まれます。

コンテンツを保護し帰属情報の認証表示を受けるために、手軽にコンテンツクレデンシャルを付与

クリエイターはこのwebアプリでコンテンツクレデンシャルを一括で簡単に付与し、画像、オーディオ、ビデオファイルなどのデジタル作品に署名することができます。さらにクリエイターは、コンテンツクレデンシャルに含まれる情報(氏名、webサイト、SNSアカウントなど)をカスタムでき、アドビはさらに多くのカスタマイズオプションを提供していく予定です。これらの情報を付与することで、クリエイターは帰属情報の認証表示によって、無断使用や誤った情報から作品を保護し、信頼を確保することができます。

生成AIによるコンテンツのトレーニングと使用に関する許諾設定

アドビは、クリエイティブな生成AIモデルのファミリーであるAdobe Firefly使用許可を得たコンテンツのみでトレーニングしており、ユーザーのコンテンツでトレーニングすることは一切ありません。しかし、市場に出回っている生成AIモデルのすべてがこのアプローチに従っているわけではありません。 Adobe Content Authenticityの「Generative AI Training and Usage Preference(生成AIのトレーニングと使用に関する設定)」機能により、クリエイターはコンテンツクレデンシャルを通じ、自身の作品が他の生成AIモデルに使用され、トレーニングに用いられたくない旨を表明できます。アドビは、この設定が業界全体に採用されるよう積極的に取り組んでおり、これにより、対応する他の生成AIモデルがクリエイターの作品をトレーニングに使用しないよう目指しています。生成AIのオプトアウトアグリゲーターであるSpawningは、この設定を順守することをコミットしています。

また、この設定が適用されたコンテンツは、Adobe Stockへの投稿はされません。Adobe FireflyはAdobe Stockのライセンスを受けたコンテンツでトレーニングされており、この設定によって、アドビはコンテンツの使用に関するクリエイターの選択を尊重しています。

付与されたコンテンツクレデンシャルを簡単に表示および確認

現在、一部のSNSプラットフォームやwebサイトでは、投稿されたコンテンツにコンテンツクレデンシャルのような来歴情報がオンラインで表示されず、消費者にとっての透明性が制限されています。コンテンツクレデンシャルの普及に伴い、このギャップを埋めるため、アドビはGoogle Chrome用のContent Authenticity拡張機能と、Adobe Content Authenticity webアプリ内の検証ツールをリリースし、コンテンツに関連付けられたコンテンツクレデンシャルの内容のすべてを復元して表示できるようにします。編集履歴がある場合は、その履歴も含まれます。

耐久性のあるコンテンツクレデンシャル

Adobe Content Authenticityで付与されたコンテンツクレデンシャルは、コンテンツのライフサイクル全体を通じてクリエイターの作品に安全に関連付けられた状態を維持し、来歴情報が削除されたり、コンテンツのスクリーンショットが撮影された場合でも復元することができます。これを実現するために、コンテンツクレデンシャルは、デジタル指紋、見えない電子透かし、暗号署名付きメタデータを組み合わせ、デジタルエコシステム全体でコンテンツクレデンシャルが損なわれず、検証可能な状態を維持できるようにします。

提供開始時期

Adobe Content Authenticity webアプリの無料パブリックベータ版は、2024年11月〜2025年2月末の四半期中に提供開始予定です。

 Adobe Content Authenticityについての詳細を知りたい場合、またベータ版が利用可能になった際に通知を受け取りたい場合はこちらから登録できます。

Google Chrome用Content Authenticity拡張機能のベータ版は、本日より利用可能です。

また、アドビは、10月14日から16日までマイアミビーチで開催される世界最大のクリエイティブイベント、Adobe MAXのブース(ブース424)で、 Adobe Content Authenticityのプレビューを行います。


アドビ、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する webアプリケーションAdobe Content Authenticityを発表

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