Janga FX LiquiGen 0.3 Alpha がリリース!表面張力、ホワイトウォーター、レンダリングの改善など

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2024年7月22日(現地時間)- Janga FX は、同社のエレメンタルスイートの最新アップデート、リアルタイムボリューメトリック流体シミュレーションツール EmberGen 1.2、リアルタイム液体シミュレーションツール LiquiGen 0.3 Alpha、地形作成ツール GeoGen 0.3 Beta をリリースしました。また、LiquiGenが購入可能になり、新しいライセンスモデルが発表されています。

ここでは LiquiGen 0.3 Alpha の新機能について紹介したいと思います。

新機能ハイライト

このアップデートでは、シミュレーション、レンダリング、UI/UXにおいて多数のアップデートが行われています。

シミュレーションの改善

シミュレーションソルバーが全面的に見直され、表面張力やホワイトウォーターなど多くの改良が加えられました。

表面張力

ホワイトウォーター

Whitewaterノードが追加され、3種類のホワイトウォーターパーティクルを生成することができるようになりました。

エミッターでは、Whitewater ノードを使用して、さまざまな条件に基づいてホワイトウォーターを放出できます。

Force Nodes(フォースノード)を接続すると、ホワイトウォーターパーティクルのみに力を加えることができます。

■3種類のホワイトウォーターパーティクル

  • Spray:液体から流れ落ちる。
  • Foam:液面の動きに追随する。
  • Bubble:液面に浮き上がる。

ホワイトウォーター表示オプション

  • Wave crest: 有効にすると、ホワイトウォーターパーティクルがスポーンする液体の波の頂上が表示されます。
  • Trapped air:有効にすると、ホワイトウォーター・パーティクルがスポーンする液体によって空気が閉じ込められている領域が表示されます。

パーティクルエクスポート

Particles Export(パーティクルエクスポート)ノードに4つのオプションとして液体(liquid)、泡(foam)、噴霧(spray)、気泡(bubble)が追加されました。

パーティクルの寿命のサポート

パーティクルに寿命(lifetime)が追加されました。

Force ノードの改善

Force ノードにはいくつかの変更と追加が行われました。概要は次のとおりです。

  • シミュレーションとホワイトウォーターの両方に影響を与える Line Force ノード追加。
  • シミュレーションとホワイトウォーターの両方に影響を与える toroidal force ノード追加。
  • Turbulenceノードが作り直され、パラメータと内部動作がEmbergenのノイズノードに似たものになりました。
  • Turbulenceノードにノイズプレビューが追加。
  • インポートされたメッシュのShape Forceが改善。
  • importノードと force masks pinsの相互作用によって発生するクラッシュ修正。

その他

  • APICからPIC/FLIPソルバーに移行
  • ボリューム保存の改善(特にCompensationを使用した場合)
  • より滑らかな液面を作成するためのプロジェクションの改善[(特にメッシュのisovalue >= 0.3)。
  • エミッションの空間精度の改善
  • 回転するジオメトリで粘着性のある境界条件が改善されました。(まだ十分ではありません)
  • サポートされるパーティクルの最大数を増加。

その他

このリリースでは重要な変更があるため、以前のバージョンのプリセットの動作は保証されていないことにご注意ください

■シミュレーション

  • シミュレーションノードから「Redistribute tight particles 」削除。
  • Projection に 「target divergence 」オプション追加。
    • ソルバーは常に同じ回数の反復を実行するのではなく、特定の「品質」を達成するために適応するようになりました。

■レンダリング

  • ラスタライズされた指向性ライトのシャドウマップ範囲の改善。
  • ラスタライズレンダリングを使用する際に液体とジオメトリの屈折の追加。
  • ラスタライズレンダリング使用時に液体透過色を追加。
  • パストレーシングは反転した形状が考慮されるようになりました。
  • パストレースされたマテリアルにエミッシブ プロパティが追加され、あらゆるジオメトリを光源にできるようになりました。
  • パストレースされたポイントライトに半径を設定できるようになりました(半径がゼロでない球状のライトになります)。
  • すべてのカラー入力がガンマ補正されるようになりました。
  • 属性によるパーティクルのカラーリングが可能に。

■UI/UX

  • タイムラインにギズモ/パラメータのライブ録画が追加 (Shift+R)。
  • タイムライン上のフレームへのスナップのサポート追加。
    • タイムラインの右上にある「マグネット」アイコンを使用して有効にできます。
  • 内部フローティングウィンドウをどのコーナーからでもサイズ変更できるように。
  • UI全体のラインレンダリングの改善。
  • ビューポートの統計情報をより適切な情報に改善。
  • Divergence Controlを 「Compensante compression 」と 「Compensate decompression 」に分割し、名称を変更。
  • パラメータをランダム化するショートカット追加 (Ctrl+Alt+R)
  • 液体シミュレーションタイルを表示するショートカット追加 (Alt+B)
  • 液体シミュレーションの境界ボックスを表示するショートカット追加 (B)
  • 長いサブメニューがマウスクリックを正しく処理しないことがある問題が修正

■バグの修正

  • インポートされたメッシュで使用すると、ボリュームエミッターが常に内部でゼロ速度を生成する問題の修正。
  • ボリュームエミッターが常に内部速度をリセットする問題の修正。
  • パフォーマンスに関連するいくつかのバグの修正。
  • インポートされたメッシュの速度転送に関する問題の修正。
  • Alembic インポートの頂点巻き順序の修正。
  • コライダーの速度を液体に転送する際の問題の修正。
  • 孤立した液滴が削除される問題の修正。
  • 液体と空気のインターフェースに関する重要な問題の修正。
  • 衝突がシステムにエネルギーを加える不具合の修正。
  • インポートされたメッシュの速度転送に関連するバグの修正。
  • Linux でのウィンドウ最大化のバグの修正。
  • 「View -> Bounds」(B)が何もしない問題の修正。
  • 「Whitewater – Trapped Air 」または「Whitewater – Wave crests」表示モードで、これらのモードの使いやすさを妨げているにもかかわらず、液体が屈折してレンダリングされる問題の修正。

価格とシステム要件

LiquiGen は、Windows 10 または 11、8GBのRAM以上、NVIDIA GeForce GTX 1060 シリーズ以上のビデオ カード(AMD カードもサポート)が必要です。

詳細はこちらから

価格は、収益 / 資金調達 100万ドル未満のインディー向けのノードロックの永久ライセンスが299.99ドル、年間メンテナンスが149.99 ドル。Rent to ownライセンスが19.9ドル/月です。Rent to ownライセンスは18回連続で支払いをすると永久ライセンスとなります。

収益 / 資金調達 100万~1億ドルのスタジオ向けのノードロックの永久ライセンスが1,399.99ドル、年間メンテナンスが999.99 ドル。Rent to ownライセンスが149.99 ドル/月です。スタジオフローティングライセンスも用意されています。

また、新しいElemental Suiteの一部としても利用できます。詳細は以下の記事をご覧ください。

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