Blenderでのカラーグレーディングを簡単にするアドオン『Final LUT』

プラグイン

antoine bagattini氏とAlexandre Labedade氏によるBlenderアドオン『Final Lut』の紹介です。

Blenderでのカラーグレーディングを簡単にするアドオン『Final Lut』

『Final Lut』は、Blenderでのカラーグレーディングを簡素化するアドオンです。Final LUTは、クリエイティブなワークフローを簡単に強化できるように設計されており、本格的なLUT(ルックアップテーブル)の統合により、ビューポート内でリアルタイムにLUTを適用してプレビューすることができます。Final LUTにより、カラーグレーディングをシンプルにしてBlender内で完結させることができるようになるので、追加のソフトウェアを使う手間を省くことができます。

LUTとは
LUT(ルックアップテーブル)は、ある色のセットを別の色にマッピングする業界標準のツールで、正確な色調整やクリエイティブな エフェクトを可能にします。簡単に言うとカラーを変換するプリセットです。LUTにより、瞬時に色の情報を変換することができます。

主な機能

■独自のLUTファイルを追加

任意の標準*.cubeファイルをインポートして利用することができます。すべてのファイルは、将来再利用できるようにライブラリに保存されます。Davinci、Premiereなどから生成された*.cubeファイルをインポートして使用することも可能です。

LUT ワークフローの簡素化

Final LUTはBlenderコンポジターに統合されており、複雑なインストール作業から解放され、合理化されたカラーグレーディングを体験できます。

■カラーマネジメント

LUTファクターを使って、コンポジターを開くことなくLUT効果を調整できます。パネル内でAgx Base sRGB、Filmic sRGB、sRGBからカラースペースを選択できます。(今のところ、他のカラースペースは推奨されていません)

■LUTライブラリ管理

サムネイルを名前または属性でソート。

名前、お気に入り、事前に定義された属性(Gamma, Color, Key, Style)でフィルタリング

■カスタムサムネイル

レンダリングや3Dビュー(EEVEEのみ)をサムネイルとして使用できます。

■豊富なパッケージ

freshluts.comの60以上の*.cubeファイル(CC0)が搭載されており、すぐに使用することができます

将来の機能

  • ディザリング
  • スプリットビュー
  • テトラへドラル(四面体)補間
  • コンポジターからの.cubeファイル作成

既知の制限とバグ

  • このアドオンはデフォルトのBlenderカラーマネージメントを回避するものです。いくつかの設定が競合する可能性があります。将来のバージョンでは改善される予定です。
  • レンダリングモードでサムネイルを更新するときは、レンダリングウィンドウ(F11)でアクティブなレンダリングスロットがあることを確認し、コンポジターでViewerノードが有効になっていて、バックドロップが表示されていることを確認してください。また、このリフレッシュ処理中に、コンポジターエリアが短時間表示されることがあります(まだ表示されていない場合)。
  • 「smoother」ソリューションは現在評価中で、近いうちにアップデートで利用できるようになるかもしれません。
  • 現在の色変換はトリリニア 補間(trilinear interpolation)を使用しています。テトラへドラル補間(Tetrahedral interpolation)は将来のアップデートで登場予定です。
  • ほとんどのLUT設定によると、出力カラーレンジはLDR(ローダイナミックレンジ)になります。そのため、LUT設定は常にコンポジット・ノード出力の前の最後のステップであるべきです。

その他詳しい情報はこちらのドキュメントページへ

価格とシステム要件

Final LUT は、Blender 4.1 で利用できます。

通常価格は12ドルからです。

セール情報

発売記念で Blender Market で利用できる25%オフクーポンが配布されています。

クーポンコード:final25

Gumroadで日本からの購入は購買力平価により4.5ユーロ(4.9ドル)となっています。

Final LUT ページへ( Blender Market / Gumroad

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