Cascadeur 2024.1 の新機能が公開!リターゲティング、アニメーションアンベイク、AutoPhysics の強化など

CGソフト

2024年2月20日(現地時間)-  Nekki は、AIアシストアニメーションソフトウェアの次期アップデート Cascadeur 2024.1 の新機能を公開しました。

3月中旬に予定されているCascadeur 2024.1アップデートでは新しい機能とともに新しいライセンスと価格体系が導入されます。

新機能ハイライト

このアップデートでは、各フレームがキーフレームであるベイクされたアニメーション(例えばアセットストアやモーキャプから作成されたアニメーション)を編集したり、変更を加えたりするのに役立つ強力なツール群を備えています。シンプルなコピー/ペーストとして機能するリターゲティングツール、アニメーションのアンベイク、AutoPhysics が強化されキャラクタが環境と相互作用できるようになりました。

リターゲティング

アニメーションのリターゲティングがついにCascadeurに登場します。リターゲティングプロセス全体は、コピー/ペーストに簡素化されており、さまざまなプロポーションや骨格構造を持つヒューマノイドキャラクターに対応します。 これは、Cascadeurのクイックリギングツールを使って自動的に作成できるオートポージングリグをベースにしています。

アニメーション アンベイキング

このバージョンでは、ベイクされたアニメーションを編集可能なものにするプロセスを大幅に簡素化するツール、Animation Unbaking( アニメーション・アンベイク )が導入されています。

モーションキャプチャデータであろうと、任意のアセットや生成されたアニメーションであろうと、自動的にキーフレームを決定し、間隔に最適な補間を選択します。アニメーションのアンベイキングは、選択次第で別々に開始できる3つのステップで構成されています。

  1. 支点に基づいてキーフレームを配置: 支点の間隔が正しく決定されていることを確認する準備段階です。
  2. 補間の選択とキーフレームの追加配置:最適な補間方法を選択し、インターバルにIKまたはFKを選択し、アニメーションをできるだけオリジナルに近づけるために必要な場所に追加のキーフレームを配置します。
  3. オートポージングのリグを調整: 重要なポイントをロックし、残りをロック解除してオートポーズに任せます。これにより、アニメーションに存在する可能性のあるノイズやジッターを滑らかにすることもできます。

ほとんどの場合、ボタンを1つ押すだけで、すべてのステップが自動的に開始されます。しかし、キーフレームの密度を調整するなど、結果をもっとコントロールしたい場合は、手動でステップを1つずつ開始することができます。どちらにしても、最終的にはCascadeurで一から作ったような、完全に編集可能なキーフレームアニメーションが出来上がります。

例えば、アセットのライブラリからダウンロードしたベイク済みアニメーションがあるとします。Cascadeurにインポートしたら、それをキャラクターにリターゲットし、Animation Unbakingを使ってキーフレームに変換します。他のキーフレームアニメーションと同じように、上の動画の例ではジャンプの高さを上げ、ポーズを調整しました。次に、AutoPhysicsをオンにして、すべてをまとめ、変更を物理的に正確にします。さらに、いくつかのスライダを調整することで、セカンダリモーションのような物理アトリビュートを追加して、アンベイク処理中に失われたかもしれない微妙なディテールを復活させることができます。

AutoPhysicsのアップグレード

AutoPhysicsは、視覚的にも機能的にも大幅にアップグレードされます。最も重要なのは、キャラクターが環境と相互作用できるようになったことです。パルクールの技をアニメートしたり、壁で跳ねたり、階段を上ったり、動くオブジェクトと相互作用することも可能となります。

そして、AutoPhysicsの設定は、4つのスライダーだけですべてをコントロールできるようになりました。

  • スムーズな軌道:ジャンプ前後のスクワットの深さを決定したりできます。
  • スムーズな回転:キャラクタの一般的な回転に影響を与え、より慣性的にできます。
  • 補正モーション:キャラクタが手足を使って動きを補助できるようになります。
  • セカンダリモーション:体のパーツの重なり、揺れ、跳ね返りを作成できます。

以上が主要な新機能となります。詳細はありませんが、オートポージングでのプロップのサポートといった新機能もあるようです。ロードマップによると、あとリグツールの改善が行われるみたいです。

新しいライセンスモデル

バージョン2024.1ではライセンスモデルが刷新され、Free、Indie、Pro、Teamsの4種類となります。

無料版(Free)は将来的に機能範囲が制限されます。そして、現在のCascadeur Proプランよりも大幅に低価格の新しいサブスクリプションタイプ(Indie)が導入される予定です。この新しいライセンスモデルは、財政的に厳しいインディーズスタジオがCascadeurの高度な機能を手頃な価格で利用できるように設計されています。Cascadeur Proプランは少し値上げされるようです

プロモコードが配布

現在プロモコードが配布されています。Nekkiによると、「現在Cascadeur Proへのアップグレードを検討されている方は、迷わず3月までに年間300ドルの現行価格でProサブスクリプションを取得してください!」とのことです。プロモコードを入力すると、年会費が15%割引になります。

コード:LAST

Cascadeur ウェブサイトへ


Preview on 2024.1: Cascadeur for Animation Editing

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました