Adobe After Effects 2024年2月アップデート(バージョン24.2)の新機能の紹介です。このアップデートは投稿時点では利用できませんのでご注意ください。
2024年2月アップデートの注意
Premiere Pro、After Effects、およびMedia Encoder バージョン24.2において、一部のユーザーに影響を及ぼす問題が確認されてるようです。CUDAをサポートする一部のNVIDIA GPUを搭載したWindowsシステムにおいて、起動時にクラッシュしたり、CUDAのGPUアクセラレーションを有効にできないユーザーがいるとのことです。
この問題はAdobeのコードベースにあると考えられるため、NVIDIA GPUドライバのアップデートでは解決しないと考えられています。このクラッシュの原因を追跡している間、Premiere Pro、Media Encoder、After Effectsの24.2リリースはCreative Cloud Desktopアプリケーションから削除され、この問題が修正され次第、24.2.1パッチがリリースされる予定です。
新機能ハイライト
このアップデートには、OBJ 3D モデルの読み込み、モーショングラフィックステンプレートのサムネイルプレビューを有効にするオプション、環境光での .exr ファイルのサポート、Cycore プラグインエフェクトの機能強化が含まれています。
OBJ 3D モデルの読み込み
After Effects では、GLTF および GLB 形式に加えて、OBJ 形式の 3D モデルファイルを読み込めるようになりました。これにより、.obj ファイルと関連する .mtl ファイル(マテリアル)を読み込み、ネイティブ After Effects カメラ、ライト、その他の 3D レイヤーと同じ 3D スペースでコンポジションに追加、アニメーション化、およびレンダリングできます。
3D モデルの読み込みは、ファイル/読み込み/ファイルを選択するか、プロジェクトパネルの「読み込み」オプションを使用します。
モーショングラフィックステンプレートのプレビューのサムネイル
コンポジションをモーショングラフィックステンプレートとして書き出す際に、新しい「ビデオプレビューを含める」チェックボックスを使用すると、テンプレートのビデオプレビューをサムネールとして表示できるようになりました。
シーケンスに適用する前に、サムネールにカーソルを合わせてスクラブすると、Premiere Pro エッセンシャルグラフィックスパネルでそのビデオをプレビューできます。
環境光での .exr ファイル
コンポジションの OpenEXR イメージ(.exr)ファイルを使用して、3D シーンにリアルで高品質の照明を作成できるようになりました。
.exr イメージファイルの拡張サポートと、既存の .hdr サポートを組み合わせると、ハイダイナミックレンジのイメージファイルを最大限に活用して、3D シーンでのリアルな照明や反射、シャドウを実現できます。
.exr イメージファイルを使用して環境光で照明を動作させるには、After Effects に読み込んでコンポジションに追加し、環境光源として指定します。
Cycore プラグインエフェクトの機能強化
Adobe After Effects 用の Cycore プラグインエフェクトの最新リリースでは、以下の新しいコントロールと機能強化が行われています。
- Ball Action:ディスプレイスメント、シェーディング、カラーリングなどの新しいコントロールが追加され、エフェクトコントロールの配置が変更されました。
- Star Burst:新しいシェーディングコントロールが追加され、エフェクトコントロールの配置が変更されました。
- Particle World:パフォーマンスの機能強化。
- 環境:パフォーマンスの機能強化。
3D オブジェクトのシャドウを落とす/受けるオプション
レイヤーの合成オプションを使用して、3D オブジェクトのシャドウを落とすおよび受ける機能を設定できるようになりました。これらのプロパティは、コンポジション内の 3D オブジェクト間の関係や、オブジェクトがライトやシャドウとどのように作用するかを定義できます。
- シャドウを落とす:「オン」にすると、レイヤー内の 3D オブジェクトがシャドウをキャストできます。オブジェクトにシャドウをキャストしてもコンポジションに表示しない場合は、効果のみに設定します。
- シャドウを受ける:オンにすると、レイヤー内の 3D オブジェクトがシャドウを受けることができます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
After Effects 24.2は、Windows 10(64 ビット)日本語版 V20H2以降、macOS Monterey(バージョン 12)以降で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
After Effectsの単体プランの価格は以下の通りです。
- 年間プラン, (月々払い) — 2,728 円/月(税込)
- 年間プラン, (一括払い) — 28,776 円/年(税込)
- 月々プラン — 3,828 円/月(税込)
また、After Effectsは、6,248 円/月 (税込) のCreative Cloud コンプリートプランの一部としても利用できます。
詳しい価格はこちらから
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