2023年5月24日(現地時間)- iToo Softwareは、3ds Max用パラメトリックモデリング&レイアウトツールの最新アップデート RailClone 6 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、ノードベースのエディタの改善、新しいRC Sliceモディファイア、ライブラリ管理システムの強化など新しいスタイルを作成する際のユーザーエクスペリエンスを向上させるための新機能や改善が行われています。
アセットライブラリの改善
RailClone 6では、ビルトインライブラリの大規模なオーバーホールの第一段階が行われました。
このリリースでは、石造りの壁、公園のベンチ、ごみ箱、自転車ラック、パーゴラ、道路、街灯、信号機、駐車場の天蓋、ボラード、交通障壁など、5つのコレクションに160以上の新しいパラメトリックアセットが追加されています。
今年中に、プラグインに同梱されている無料のスタイルを、モデリング、テクスチャ、シェーダを改良して完全に作り直すことを目標に、さらなるアップデートが予定されています。
RailCloneのProライセンスに追加料金なしで含まれるすべてのアセットは、オンラインアセットブラウザで確認することができます。
完全に書き直されたライブラリブラウザ
RailCloneのオブジェクトはシーンから直接ライブラリに追加することができるようになりました。マテリアルライブラリの自動構築、アセット収集、サムネイル生成のオプションも含まれています。これは単なる1つの機能ではなく、ライブラリブラウザを一から完全に書き直した最初のリリースであり、今後の新機能の開発をより容易にするとされています。
スタイルエディターの常時表示
スタイルエディターは、RailCloneオブジェクトの選択を解除しても、常に開いたままにできるオプションが追加されました。最後に編集したRailCloneスタイルのグラフへのアクセスを失うことなく、ソースジオメトリの修正、ベーススプラインの調整、シーンの他の側面への作業を行うことができます。異なるRailCloneオブジェクトのグラフを見るには、それを選択し、「Open Editor」ボタンをクリックするだけです。また、スタイルエディターツールバーに、アクティブなRailCloneオブジェクトを選択するための新しいボタンが追加されました。
新しいノードが追加
リンクとリルートという新しいノードが追加されました。
■Linkノード
リンクノードを使用することで、ワイヤ内でのリダイレクトや枝分かれを作成することができ、グラフをより読みやすくできます。
複数の異なるノードスタイルやワイヤスタイルから選択することができるだけでなく、2つのリンクノード間の接続を非表示にすることもでき、グラフを整理することができます。
■Rerouteノード
ワイヤに沿って任意の場所をダブルクリックすることで、新しいRerouteアンカーを追加することができます。
Reroute ノードは、スプラインのパスを調整するためのものなので、入力と出力は1つです。ワイヤーを分岐させる必要がある場合は、代わりにリンクノードを使用します。
マクロの改良
グラフ全体をコピーしてマクロタブに貼り付けるだけで、簡単にマクロを作成できるようになりました。すべてのベースオブジェクトは自動的に入力に、数値ノードはパラメータに変換されます。
また、コンボセレクタのUI要素が追加され、パラメータをカテゴリに分類して整理することができるようになり、わかりやすくなりました。さらに、これまで右クリックメニューで開いていたマクロを、ダブルクリックで編集できるようになりました。
その他、コンボボックスのパラメータタイプが追加されたほか、ノードを右クリックして「Macro > Reset Parameters」で、マクロのパラメータ値をデフォルトに戻すことができるようになっています。
RailClone Slice
RailClone Sliceモディファイアは、複数のスライスプレーンを単一のインターフェースから操作し、メッシュをスタイルの作成に必要な断片に分割することができます。
すべてのセグメントを別々のオブジェクトとしてエクスポートするか、モデル全体をRailCloneに追加し、セグメントノードの新しいオプションを使用することで、複数のパーツに分割しなくてもオブジェクトから任意のスライスに自動的にアクセスできるようにすることが可能です。
スタイルエディタの改善
スタイルエディタに多くの改善が行われ、オブジェクトの作成が高速化されます。
その他
- 新しいパスワード保護機能を使用して、スタイルを安心して共有。
- RailClone Spline に新しい「Free」マーカー モードが追加。
- キャップ面のマテリアル ID を設定できるように。
- RailClone の高度な変形モード (フラット、垂直上下など) が改善。
- グループの改善。
- Corona Renderer v9以降でネイティブにサポート(チュートリアル)。
- 新しい演算属性。
- パイプライン統合の改善。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
RailClone Pro 6 は、3ds Max2013以降でプラグインとして利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
価格は1年間のメンテナンスが含まれるライセンスが1シート230ユーロ、3年間のメンテナンスが含まれるライセンスが1シート340ユーロとなっています。
価格の確認はこちらから
まだRailCloneのユーザーではない方は、Pro版の機能の多くを持ち、有効期限がなく、商業的に使用できる無料のLite版を試すことができます。
RailCloneの無料版 RailClone Lite のダウンロードはこちらから
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