2023年3月7日(現地時間) – VFX&3Dアーティストのためのスマートツールの最新アップデート KeenTools 2023.1.0 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、After Effects用のGeoTrackerに、新しい便利な機能であるビルトインジェネリックヘッドプリミティブとサーフェスマスキングが追加されました。
After Effectsの3Dヘッドトラッキング
平面、球体、立方体、円柱の4つのプリミティブに加え、新たに5つ目のプリミティブとして汎用頭部モデル(generic head model)が追加されました。これにより、キャラクターの頭部を追跡して、交換したり、着せ替えたり、何かを取り付けたりするときに、わざわざ適当な3Dモデルを探す必要がなくなります。ほとんどの場合、頭のプリミティブを選んで、幅と高さを調整し、キャラクターの頭に合わせたら、トラッキングするだけで十分です。
より精度を求めるのであれば、FaceBuilder for Blenderを使って、GeoTrackerに直接渡すことができるより正確な頭部モデルを作成することがができます。
さらに、すべてのプリミティブは、After Effectsプロジェクトと同じパラメータで、GeoTrackerから.OBJまたは.FBXとしてエクスポートすることができるようになりました。
サーフェスマスク
2Dマスクは、映像内のオブジェクトに車の窓の反射やキャラクターの額で跳ねているフリンジなどのトラッキングの邪魔になる要素がある場合などではトラッキングが狂ってしまうことがあります。
こうした作業に対応するため、3Dモデルの特定のポリゴンを選択し、トラッキングから除外することができる新しいタイプのマスク、サーフェスマスクが追加されました。
更新リスト
今回のリリースでは、主にAfter EffectsのGeoTrackerに触れていますが、NukeパッケージとBlenderのFaceBuilderもアップデートを行い、バグフィックスや細かい改良が加えられています。以下が今回の更新リストとなります。
■GeoTracker for After Effectsの変更点
- ビルトインさている汎用人体頭部3Dモデル
- 3Dサーフェスマスク
- ビルトイン3Dモデル(プリミティブ、ヘッド)の書き出し
- ワイヤーフレームのAdaptive opacity
- 軽微なバグフィックスと改善
■Nukeパッケージの変更点
- 軽微なバグフィックスと改善
■FaceBuilder for Blenderの変更点
- 軽微なバグフィックスと改善
– GeoTracker for After Effects
– FaceBuilder for Blender
– Nuke Package
価格
KeenTools は、Nuke 12以降、Blender 2.8以降、After Effects version 17以降で利用可能です。詳しくはそれぞれのダウンロードリンクから確認可能です。。
FaceBuilder、FaceTracker、GeoTracker の価格はそれぞれ、Freelancerライセンス:18ドル/月または179ドル/年、Studioライセンス:499ドル/年です。すべてのライセンスは商用目的で使用できます。
その他の価格やライセンスについてのより詳しい情報はこちらから
最初のインストール時に15日間のフル機能のトライアルが自動的に有効になります。最新版のダウンロードは以下のリンクから
・GeoTracker for After Effects
・FaceBuilder for Blender
・Nuke Package
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