2022年10月18日(現地時間)- Adobeは、Adobe Max 2022 の開催に合わせて、同社のクリエイティブアプリケーションの最新アップデート(2022年10月リリース)をリリースしました。
ここでは、Premiere Pro 23.0 の新機能を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
このリリースでは、タイトルとグラフィックワークフローの改善、より高速なモーショングラフィックステンプレートや GPU で高速化した Lumetri スコープなどの安定性とパフォーマンスに関する基本的な作業が含まれています。また、Apple シリコンの新しい ARRI ALEXA 35 および AAF のサポートによって、相互運用性とフォーマットのサポートが拡張されています。
グラフィックのインナーストロークとアウターストローク
Premiere Pro でグラフィックやテキストに装飾要素を追加する際に、内側、中央または外側のいずれかのストロークを選択することができるようになりました。

柔軟な整列コントロール
Premiere Pro プログラムモニターでタイトルをデザインする際に、ワンクリックでテキスト要素とシェイプ要素を整列させることができるようになりました。
オブジェクトを互いに整列させる機能と共に、テキスト要素とシェイプ要素をビデオフレームと整列させることもできます。
タイムライン上のタイトル一括編集
シーケンス内の複数のタイトルクリップを選択して、フォントまたはフォントサイズ、カラーおよび背景などの変更をすべて同時に適用できるようになりました。
モーショングラフィックステンプレートの 2 倍高速化
After Effects のモーショングラフィックステンプレートは、マルチフレームレンダリングによって、Premiere Pro で 2 倍高速でレンダリングされるようになりました。テンプレートとシステムによっては、処理速度がさらに速くなります。
AVC Intra のパフォーマンスの向上
10 ビット AVC Intra 形式は、GPU アクセラレーションにより、Apple シリコン上では最大 2 倍速くなり、Sony XAVC Intra、Canon XF-AVC Intra、Panasonic AVC Intra を含めた、MXF コンテナの AVC Intra 形式での再生、スクラブパフォーマンスが向上しました。
Windows および macOS でのプレビューの向上
Premiere Pro は、Apple ProRes 422 LT をシーケンスレンダリングのデフォルトコーデックとして使用するようになりました。これにより、macOS および Windows でレンダリングされたエフェクトの高品質のプレビューが提供されます。
その他の新機能
■Lumetri スコープの GPU アクセラレーション
GPU アクセラレーションを使用すると、Lumetri スコープを操作する際にパフォーマンスがスムーズになります。
■Apple シリコンの AAF サポート
AAF サポートにより、Apple シリコン Mac 上で作業する Premiere Pro ユーザーの相互運用性が拡張されます。以前は、この機能は Rosetta モードの Premiere Pro でのみ使用できました。
■ARRI Alexa 35 カメラのサポート
Premiere Pro で、ARRIRAW および ProRes キャプチャ形式を含め、ARRI ALEXA 35カメラのサポートが追加されます。
■トランスクリプトからラフカットの組み合わせ(Beta)
読み込み時またはテキストパネルから、フッテージのトランスクリプトを作成できるようになりました。テキストセクションを選択してシーケンスに追加し、ラフカットを作成できます。
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