AMD、FidelityFX Super Resolution の提供開始を発表

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2021年7月16日更新:FidelityFX Super Resolution (FSR)のソースコードが利用可能になりました。更新部分へ

FidelityFX Super Resolution の提供開始を発表

2021年6月22日(現地時間)空間アップスケーリング・ソリューションであるAMD FidelityFX Super Resolution(FSR)の提供開始を発表しました。

FidelityFX Super Resolution(FSR)とは

AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)は、Computex 2021で発表された、低解像度の入力から高解像度のフレームを生成するための、オープンソースの高品質ソリューションです。

■スケーラブルなオープンソースのアップスケーリングソリューション

FSRは、Nvidiaの低解像度のレンダリング画像を高解像度の画像に変換するテクノロジーDLSSと似た技術ですが、大きな違いは、DLSSが NVIDIA RTX GPU に限定されるのに対して、 FSRはハードウェアに依存しない点です。

FSRは、100種類以上のAMDプロセッサおよびGPUに幅広く対応しており、4Kの「パフォーマンス」モードでは、一部のタイトルにおいてネイティブ解像度と比較して平均2.4倍のパフォーマンスを実現しています。

この空間アップスケーリング技術は、高度なエッジ再構成アルゴリズムを用いてソース画像の特徴を分析し、より高いターゲット解像度で再現した後、シャープネス処理を行い、テクスチャーのディテールを強調することでさらなる品質向上を実現します。その結果、基本的なアップスケーリング手法と比較して、超高品質なエッジと特徴的なピクセルディテールを持つ画像が得られます。

■4つの品質設定

AMD FSRは、Ultra Quality、 Quality、Balanced 、Performanceの4つの品質設定を備えており、ゲーマーは好みに応じて画質とパフォーマンスのバランスを調整することができます。Ultra Qualityモードでは、FSRの画質はターゲットのネイティブ解像度とほとんど区別がつかないとされています。

また、新規および既存のタイトルに簡単に統合できるように設計されており、DirectX® 11、12およびVulkan® APIに対応しています。

このアップスケーリング技術は主にゲーム用途となっていますが、建築ビジュアライゼーション向けのレンダラーD5 Render では DLSS を活用し、品質とフレームレートの向上に役立てていたりするので、3Dや映像制作でも恩恵がある可能性があります。

AMD FSRは、2021年7月中旬にゲーム開発者向けにGPUOpenを介してGitHubで提供される予定です。

AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)についてより詳しい情報はこちらから

40社以上のゲーム開発会社がサポートを発表

AMD FSRは、主要なスタジオやゲーム開発者との緊密なコラボレーションにより構築されました。

現在40社以上のゲーム開発会社が自社のゲームやゲームエンジンでのFSRのサポートを発表しており、さらに7つのゲームがFSRのサポートを追加しました(22 Racing Series, Anno 1800, Evil Genius 2, Godfall, Kingshunt, Terminator さらに、年内にはDOTA 2、Far Cry 6、Resident Evil Villageなどの追加が予定されています。

AMDのコーポレートバイスプレジデント兼グラフィックスビジネスユニットのゼネラルマネージャーであるScott Herkelman氏は次のようにのべています。

「FidelityFX Super Resolutionの目標は、ゲーム開発者が迅速かつ容易に実装できる業界標準に基づいた、高度で世界クラスのアップスケーリングソリューションを開発することであり、ゲーマーが実際にゲームをプレイする方法に合わせて設計されています。」
「 FSRは、特殊な専用ハードウェアを必要とせず、幅広いプラットフォームやエコシステムに対応しているため、すべてのゲーマーが体験し、楽しむことができる、業界にとって理想的なアップスケーラーです。私たちは、開発パートナーの皆様の反応とサポートにこれ以上ないほど満足しており、ゲーマーの皆様がFSRを手にしてご自身でお試しになるのを待ちきれません。」

FidelityFX Super Resolution (FSR)のソースコードが公開(7/16更新)

2021年7月15日(現地時間)AMDは、FidelityFX Super Resolution (FSR)のソースコードをGPUOpenで公開開始しました。

ソースコードの公開だけでなく、Unityの最新プレビュー版でもFSRを利用することができ、Unreal Engine 4.26にはFSR機能のパッチが用意されています。

■Unity

AMD FidelityFX Super Resolutionは、Unity 2021.2 HDRPの特別なプレビュー・ベータ・ブランチで利用可能になりました。

HDRPの品質設定でDRSを有効にし、Upscaleフィルターオプションで「FidelityFX Super Resolution 1.0」を選択することで、FSRを有効にすることができます。FSRの設定は、ダイナミック・レゾリューション・パネルで微調整することができます。次の動画で、FSRの動作を確認することができます。

詳細の確認はこちらから

■Unreal Engine

FSRをUnreal Engineに適用できるパッチが追加されました。。詳しくはUnreal Engineパッチのページをご覧ください。

また、Unreal Engine Performance Guideも更新され、UE4のアップスケールについても説明されています。


GitHubのFSRページへ

FidelityFX Super Resolution (FSR) source code is here, along with Unity and UE4 support too!

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