12月9日(現地時間)、Blenderベースのスタイル化されたレンダリングに重点を置いてアートワークを制作しているアーティストのコミュニティ BNPR によって開発されているBlender用レンダラー BEER のためのアドオン BlenderMalt v1 ベータ がリリースされました。
BEER
BEERとは、Blender Extended Expressive Renderer の略で、フリーでオープンソースのリアルタイム非フォトリアル(NPR)レンダリングエンジンで、非フォトリアルやスタイルズドレンダリングを処理するための柔軟なレンダラーです。
BEERの最大の特徴は、簡単に追加することができるカスタムシェーダ、カスタマイズ可能なシェーダグラフでレンダリング機能を拡張できることです。
BlenderMalt
現在開発されているMalt は BlenderNPR レンダリングエンジンである BEER のバックボーンとして機能する Python と OpenGL で書かれた高度にカスタマイズ可能なレンダリングフレームワークです。
Malt は、レンダーユーティリティの柔軟なライブラリを提供しながら、完全にカスタムのレンダーパイプラインを作成することを可能にします。
BlenderMalt は、Malt を Blender に統合する Blender アドオンで、コード中心のワークフローに適した最小限のユーザーインターフェースを提供します。
以前は、Blenderにプリインストールされて配布されていましたが、最新リリースの v1-Betaでは、他のアドオンと同じようにインストールすることが可能になっています。
【インストール~簡単な使用手順】
- 最新のリリースページへ
- OSに合ったBlenderMaltのバージョンをダウンロード。(オプション) Shader Examplesもダウンロードしてください。
- Blenderを開きます。Preferences > Addonsに進み、Install…ボタンをクリックし、ダウンロードした中からBlenderMalt.zipを選択します。
- BlenderMaltパネルのボックスにチェックを入れて有効に
- レンダラーをテストするには、Scene Settingsに進み、レンダラーをMaltに変更します。
- Sunlightを作成し、新しいマテリアルで新しいオブジェクトを追加。
- マテリアル設定の中で、Shader PathをShader Examplesのファイルの1つに設定。
インストールから使用方法は以下の動画で確認することができます。
開発をサポート
BEER/Malt は、Blenderと同じように寄付で開発が行われています。
現在は必要な20,000ドルのうち74%の14,800ドル以上の開発資金が集まっている状況です。興味のある方は、BEERウェブサイトから寄付をすることができます。
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