Arnold 6.1がリリース、新しいポストプロセスノードやGPUレンダリングの改善など

プラグイン

Autodeskは10月28日(現地時間)、物理ベースの3Dレンダラーの最新アップデート Arnold 6.1 をリリースしました。

このリリースでは、露出、色補正、ヴィネット効果を作成するための新しいポスト処理ノードや、飲み物の中の気泡や氷のキューブのようなリアルなオーバーラップサーフェスをレンダリングするための[nested dielectrics(直訳:入れ子になった誘電体)]のサポートがされています。さらに、オンデマンドテクスチャロードの改善やライトリンク、ライトAOVグループなどのサポートにより、GPUレンダリングのスピードと柔軟性がさらに向上しています。

また、このバージョンでは、バイナリの互換性が損なわれることはありません。Arnold 6.0 以降でコンパイルされたシェーダー、プロシージャル、その他のプラグインが使用できます。

Arnold 6.1 新機能ハイライト

新しいポスト処理(post-processing)ノード

新しいポスト処理ノードまたは「imagers」が追加され、出力ドライバに到達する前にピクセル エフェクトを連結できるようになりました。

このリリースの新しいimagersは以下の通りです。

  • 露出(imager_exposure):追加の露出補正を指定します。
  • 色補正(imager_color_correct):彩度、コントラスト、ガンマ、ゲイン、オフセットを輝度範囲全体、またはシャドー、中間調、ハイライトのみで調整できます。
  • レンズ効果(imager_lens_effects):ケラレなどの光学レンズ効果を適用します。
  • ホワイトバランス(imager_white_balance):参照光源、カスタムカラー、黒体温度を使用して、イメージのホワイトバランスを補正します。
  • トーンマップ(imager_tonemap):フィルムまたは修正されたラインハルトカーブを使用して、画像のトーンマッピングを芸術的に修正します。

Nested Dielectrics(入れ子になった誘電体 )

透明なオブジェクトをオーバーラップさせるための新しい優先順位システムであるNestled Dielectricsが追加されました。モデルに優先順位を割り当てることができるようにすることで、透明な媒体を通して光線が屈折する際の屈折率の変化を正しく考慮しながら、液体や気泡のあるガラス容器などのシーンをよりリアルにレンダリングすることが可能になりました。

GPUの改善

GPUレンダラーがテクスチャを部分的にロードできるようになったことで、メモリ消費量とレンダリング時間の両方を大幅に節約できるようになりました。典型的なシーンでは、テクスチャに必要なメモリ量が最大5倍になりました。

また、ライトリンクの初期サポートの追加、ライトAOVグループのサポートの追加、OSL JITコンパイルパフォーマンスの改善などもおこなわれています。

USDの機能強化

このリリースには、ライトシェーピング、UsdTransform2dプレビューシェーダ、面ごとのマテリアルアサインメントのためのUSDサポートが追加されました。

すべてのアップデート内容の確認はこちらから(リリースノート)


価格の確認はこちらから

What’s new in Arnold 6.1

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