Redshift 2026.7 がリリース!Revit連携やLiveプレビューでのDoF対応、Hex-Tilingの強化など

プラグイン

2026年6月10日(現地時間)- Redshiftの最新アップデートであるバージョン 2026.7.0 がリリースされました。

今回のアップデートでは、Autodesk Revitへの対応による建築向け機能の拡張をはじめ、Redshift Liveにおける被写界深度(Depth of Field)のサポートなど、制作ワークフローを支える複数の機能追加と改善が行われています。

この記事では、AIA Conference 2026での最新の発表内容や、前回のバージョン 2026.6.0 で追加された主要な機能と合わせて新機能を紹介したいと思います。

建築向け(Archviz)エコシステムの拡大

Maxonは、AIA Conference on Architecture & Design 2026 において、Redshiftの建築ビジュアライゼーション(Archviz)向け統合の拡大を発表しました。

Redshift for Archvizは、ユーザーが使い慣れたCADツールから離れることなく、最小限の手間で直接作業できるよう設計されています。BIMのライフサイクル全体を通じて、ライティングやマテリアル、空間の雰囲気をリアルタイムに検証できるため、意図したデザインをより正確に伝えることが可能になります。

今回の発表では、3Dデザインを建築・建設業界の新たな標準にすることを目指し、以下の連携強化が図られています。

  • Redshift for Revit: Maxonの実績あるレンダリング技術がAutodesk Revitに直接組み込まれました。物理的に正確なライティング、反射、シャドウ、マテリアルを提供しながらも高いインタラクティブ性を維持し、より高速かつクリエイティブなコントロールをもって高品質なデザインプレビューや写実的なビジュアルを作成できます。(※機能の詳細は後述します)
  • Graphisoft Archicad 統合ベータ版: Archicad向けRedshiftのベータ版サインアップが開始されました。2026年後半の商用リリースに向けて、リアルタイムなArchvizワークフローをいち早く体験し、フィードバックを提供することが可能です。
  • Vectorworks連携の強化: 2026年3月にローンチされたVectorworks向けRedshiftにより、同期されたワークフロー内で建築モデルのプレビュー、調整、レンダリングがリアルタイムに行えます。

これらのBIMツール連携に加えて、アニメーションや高度なシミュレーションが必要になった場合は、Cinema 4DなどのMaxonエコシステムへシームレスに移行し、クライアント向けのシネマティックなウォークスルー制作へとスムーズにプロジェクトを展開できます。

また、Appleのデバイスを利用する環境向けには「Apple MetalFX」テクノロジーに対応しており、macOS上でもインタラクティブなフレームレートと卓越したリアルな表現を提供します。

主な新機能

Redshift for Revit のサポート

Redshiftの業界をリードするリアルタイム・レイトレーシングレンダリングが、BIMプラットフォームである Autodesk Revit に直接組み込まれました。これにより、ユーザーはBIM環境から離れることなく、設計開発からプレゼンテーション品質のビジュアル制作へとスムーズに移行できます。

初期コンセプトの確認から写実的なマーケティング用画像まで、物理的に正確なライティングと緻密なマテリアルを活用した素早いイテレーションが可能になります。

Redshift for Revit

建築向けの新機能

AIコンテクストアウェア・ライブラリ検索

現在のビューポートの状況をAIが分析し、シーンに適したアセットを自動的に提案する機能がライブラリパネルに追加されました。ユーザーはアセットを手動で検索する手間を省き、より豊かで詳細なシーンを迅速に構築することができます。

Maxon Plants スマートトランスファー

高品質な植栽アセットを建築シーンに簡単に取り込めるように設計された新機能です。煩雑な設定を減らし、よりリアルな環境の構築と、素早いシーン開発を実現します。

その他

  • カメラおよびナビゲーションツールウィンドウ、ならびにカメラ設定に被写界深度(Depth of Field)のコントロールが追加されました
  • カメラ設定に「画角(Angle of View)」コントロールが追加されました。
  • 密度100%かつ低いコリジョン半径を使用した場合の、アセットのスキャッター(散布)アルゴリズムが改善されました。

Redshift Live 被写界深度(DoF)サポート

リアルタイムプレビュー環境である Redshift Live において、被写界深度(Depth-of-Field)がサポートされました。

現実のカメラの挙動を模倣し、焦点から離れたオブジェクトをぼかしつつ、焦点の合ったオブジェクトをシャープに保つことで、レンダリング画像に自然な奥行きとリアリズムを追加することができます。クライアントの視線を自然に誘導し、より没入感のあるプレゼンテーションを作成するのに役立ちます。

クラウドオブジェクトの空気遠近法の改善

クラウドオブジェクトにおける空気遠近法(Aerial Perspective)の表現が改善されました。

これにより、雲や大気のレンダリングにおいて、カメラからの距離に応じた光の散乱や減衰がより正確に計算され、大規模なシーンにおいて自然な奥行き感が得やすくなります。

Hex-Tilingタイリングとランダム反転のサポート

バージョン 2026.6.0 で導入された、シームレスなテクスチャマッピングを補助する Hex-Tiling(ヘックスタイリング)機能は、コンクリートや漆喰、布地といった広く平坦な表面において、不自然なパターンの繰り返しをマスキング作業なしに数回のクリックで解消できます。

さらに 2026.7.0 では各セルをランダムに反転させる機能が追加され、大規模なサーフェスにおいても、より自然で有機的なマテリアル表現が容易に行えるようになりました。

Cinema 4Dメッシュ頂点のRedshiftパーティクルレンダリング

Cinema 4D のメッシュ頂点を、直接 Redshift のパーティクルプリミティブとしてレンダリングできる機能が追加されました。

複雑なパーティクルシステムを組むことなく、ジオメトリの頂点情報を活用した表現が容易に行えます。

OptiX 9.0.0 アップデート

レイトレーシングAPIである NVIDIA OptiX がバージョン 9.0.0 へアップデートされました。基盤技術の更新により、対応するNVIDIA製GPUを用いたレンダリング処理の安定性向上や最適化が見込まれます。

Houdini の新機能

2026.6.0では、以下の改善が行われています。

Redshift ライトインスタンス属性の拡張

Houdini環境において、Redshiftライトをインスタンス化する際に利用できるアトリビュートが拡張されました。多数のライトを配置するシーンにおいて、個別の光量や色などのパラメータ制御がより柔軟に行えるようになります。

Solaris向け Quick Material LOPノード

HoudiniのSolaris(Hydra/USD)環境向けに、Quick Material LOPノードが追加されました。USDワークフロー内でのRedshiftマテリアルの割り当てや簡易的な調整を、直感的に行うことができます。

その他の追加機能・改善

全体 (All)

  • OpenVDB 13.0.0 サポート:ボリュームデータの標準フォーマットである OpenVDB のバージョン 13.0.0 がサポートされました。
  • OpenImageIO 3.1.11 サポート:画像入出力ライブラリである OpenImageIO がバージョン 3.1.11 へ更新されました。
  • テクスチャディスプレイスメントにおいて「DisplacementBlender」ノードが新たにサポートされました。
  • 特定の条件下における「スマートベイク」テクスチャディスプレイスメントの解像度品質が向上しました。

Maya

  • Maya 2027 サポート:Autodesk Maya の最新バージョン 2027 へのサポートが追加されました。
  • マテリアルスウォッチのプレビュー計算が、メインレンダリングやIPRの実行によってブロックされないよう最適化されました。
  • Sun & Sky および Night Sky の時間オフセットに小数やマイナス値が入力可能になり、より細かな時間調整が可能になりました。

3ds Max

  • 3ds Max 2027 サポート:Autodesk 3ds Max の最新バージョン 2027 へのサポートが追加されました。

Cinema 4D

  • UVWソースに対するマテリアルタグの「繰り返し(repetitions)」コントロールが限定的にサポートされました。

Houdini / Hydra

  • プラグインのインストールやアップデート管理を容易にする、JSONパッケージファイル形式がサポートされました。

Vectorworks

  • ユーザーインターフェースに韓国語、スペイン語、中国語(簡体字)のサポートが追加されました。

価格とシステム要件

Redshift 2026は、次のシステムで利用できます。

オペレーティングシステム
  • Microsoft Windows: 64 ビット Windows 10 および Windows 11
  • Linux: glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット ディストリビューション
  • Apple macOS 13.3+ (Ventura) および 14.1+ (Sonoma)。
サポートされている3Dアプリケーション
  • Autodesk Maya (Windows、macOS): 64 ビット版。2018 以降
  • Autodesk Maya (Linux): 64 ビット版。2022 以降
  • Autodesk 3ds Max (Windows): 64 ビット版。2018 以降
  • Maxon Cinema 4D (Windows、macOS、Linux CommandLine): 64 ビット版。R25 以降
  • SideFX Houdini (Windows、macOS、Linux): 64 ビット版。18.5 以降
  • Foundry Katana (Windows、Linux): 64 ビット版。4.5v1 以降
  • Blender (Windows、Linux): 64 ビット版。3.1.0LTS 以降

より詳しいシステム要件はこちらから

価格はサブスクリプションで9680円(49ドル)/月または 56100円(289ドル)/年です。

また、Redshiftは、Cinema 4DのライセンスとCinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから


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