2026年5月25日(現地時間)- Reallusion は、新たなプラットフォーム「AI Studio」を発表しました。
AI Studio とは
AI Studio は、「3Dスキルは AI 時代において不要になるのではなく、むしろ最大の強みになる」という理念のもとに構築された、Reallusionによる3D アーティスト向けの新しい制作プラットフォームです。
テキストプロンプトだけに依存して予測の難しい生成を行うのではなく、3D 環境そのものを “カメラ・モーション・レイアウトの精密なコントロールレイヤー” として活用し、ビジュアルの豊かさや表情、物理表現のレンダリングを AI に委ねるという新しい制作アプローチで設計されています。
3Dの専門知識を活かしながら、AI の生成力を組み合わせることで、従来のワークフローでは難しかった表現やスピードを実現できます。
主な特徴
3Dシーンをコントロールレイヤーとして活用
AI Studio は、空間レイアウト、カメラ設定、キャラクターアニメーションといった 正確な 3D シーンデータをそのまま AI の入力情報へ変換します。アーティストは 3D 空間上でシーンを構築し、フレーミングを整えるだけで、推測や試行錯誤に頼ることなく、最終的な画像や動画の生成を AI に任せることができます。
複数モデルの統合環境
ショットごとの特定のニーズに合わせて、単一の環境内で業界をリードするAIモデルをシームレスに切り替えて使用することが可能です。
- 画像モデル: Flux, Nano Banana, GPT Image 2
- 動画モデル: Wan, LTX, Scail, Veo 3, Kling AI, Seedance 2.0

Seedance 2.0による高度な連携
今回のリリースの中心となるのが、正確な3D空間データの解釈において市場で高く評価されている動画生成モデル「Seedance 2.0」のネイティブ統合です。Seedance 2.0は3D空間の構造を深く理解しており、iCloneと組み合わせることで強力な相乗効果を発揮します。
シネマティックな忠実度
クレーンショット、ドリーによる移動、多軸オービットなど、複雑なカメラパスが生成結果に忠実に反映されます。瞬時のカメラの切り替えやマルチカメラのカット割りも、3DビューポートからAI出力へ正確に変換されます。
キャラクターモーションの保持
キーフレームなどで振り付けられた複雑なキャラクターの動きを正確に解釈し、3Dソフトウェアで確立された空間的関係とタイミングを完全に保持したまま生成を行います。
滑らかなカメラ補正
Seedance 2.0はアーティストの意図を尊重します。元のディレクション(演出)を維持しつつ、カメラの移動や回転を滑らかに最適化し、より現実的で自然な結果を提供します。
高度なマルチショットプロンプティング
Seedance 2.0はカメラ用語を正確に解釈します。単一の開始フレーム、または開始・終了フレームの画像をリファレンスとして用いる場合でも、求めるショットの指示を入力するだけで、物理的に正確で優れた映像を生成します。
シーン構築を支える5,000点以上の3D Previzコンテンツ
3D 主導の生成ワークフローをすぐに実用レベルへ引き上げているのが、その背後にある豊富なライブラリです。Reallusion は膨大なアセット群の中から 5,000 点以上を厳選し、AI 制作向けに最適化しました。これにより、アーティストは高品質な素材をそのまま活用しながら、3D シーンを基盤とした安定した生成プロセスを構築できます。
ライブラリには、ポーズ、人物モデル、インテリア家具、建物、動物、樹木や植物、乗り物などが含まれています。生成を始める前に、画面の構成や配置を具体的に組み立てることができます。

この5,000点以上の3Dコンテンツライブラリは、AI Cloudサブスクリプション登録者に追加料金なしで提供されます。無料枠のユーザーでも、厳選された200点のサンプルアセットを利用して制作を始めることが可能です。
すべてのライブラリの内容はこちらから確認することが可能です。
AI Actor Creatorによるキャラクターの一貫性確保
AI Studio には、生成 AI にありがちな「AI ドリフト(生成のたびに見た目が変わってしまう問題)」を根本から解決する機能である「 AI Actor Creator 」を搭載しています。
この機能では、アーティストは、独自の 3D キャラクターや数枚の参考写真から、一貫した外観を持つ AI Actor(iModel) を生成できます。
ベースとなる 3D アセットと AI バージョンの両方を手元に保持できるため、キャラクターを特定の AI プラットフォームに縛られることなく、ゲームエンジン、3D プリント、映像制作など、さまざまな用途へ柔軟に展開できます。これにより、真の意味でのクリエイティブコントロールが実現します。
一貫したキャラクターシートの生成
AI Actor Creator は、複数の角度や表情を含む 最大 14 枚のキャラクターシート を自動生成可能です。
環境やスタイルを変えても揺らがない視覚的アイデンティティを確立でき、キャラクターの基準となるリファレンスとして活用できます。

マルチアクターシーンへの対応
1 つのシーン内に複数の名前付き AI アクターを配置でき、シネマティック、スケッチ風、トイライクなど、ビジュアルスタイルを変更しても 各アクターの個性は保持されたまま 表現できます。これにより、複数キャラクターが登場するシーンでも、統一感のあるビジュアルを維持できます。

200 体のプロダクション対応 AI アクターを同梱
すぐに制作を始めたいプロジェクトのために、リアルなデジタルヒューマンから、スタイライズされたキャラクター、エイリアン、クリーチャーまで、 200 体のプロダクション対応 AI Actor が用意されています。
AI Cloud 登録者は 200 体すべてにアクセス可能で、無料枠ユーザーは 12 体のスターターアクターを利用できます。

高度な音声およびダイアログツール
AI Studio はビジュアル生成だけにとどまらず、デジタルアクターを映画監督のように演出できるパフォーマンスツールを備えています。
自動言語検出に対応しており、デフォルト音声によるテキスト読み上げ、クローン用音声のリファレンスアップロード、独自の音声ファイルの直接インポートなど、複数の入力形式を柔軟に扱うことができます。
ダイアログ付きの静止画アニメーション化
AI Studio では、静止画のポートレートを自然に喋るキャラクターへ変換したり、既存の映像に音声のセリフをフレーム単位の精度で同期させることができます。細かな口の動きや表情の変化まで反映できるため、アニメーション制作や吹き替え作業にも実用的な精度を発揮します。
精密なリップシンク
音声と映像を高精度で同期させることができます。テキスト入力または音声入力から、映像内のキャラクターに対して極めて整合性の高い口の動きを生成し、どんなフッテージにも自然に馴染むリップシンクを実現します。
マルチキャラクターの対話制御
1 つのシーン内に複数のキャラクターを配置し、発声タイミング・話すペース・感情的なトーンをキャラクターごとに細かく設定できます。これにより、自然でストーリー性のある会話シーンを構築でき、複数アクターが絡む演出にも柔軟に対応できます。
多言語ボイス生成
言語を自動的に検出し、その言語に合った音声を生成できます。複数言語に対応しているため、グローバル向けのコンテンツ展開をスムーズに行うことができます。
さらに、Kling 3.0 や Seedance 2.0 などの高度な動画モデルは、プロンプト内でネイティブに音声を生成する機能を備えています。
これにより、テキストプロンプトのみを使用して、映像コンテンツと並行して文脈に沿った会話や環境音を生成する、非常に効率的な制作アプローチも可能です。
オールインワンのAI生成・強化ツールキット
AI Studio は、アイデアの素早い検証から最終的なビジュアルの仕上げまで直感的に扱えるツールが搭載されており、クリエイティブなワークフローを一つの環境に統合します。
これらの機能により複数の工程を行き来する必要がなく、制作の流れをスムーズに保ちながら、より高い表現力と効率を両立できます。
開始・終了フレームからの動画生成
最初と最後のフレームを AI に渡すだけで、その間の映像を AI が創造的に補完します。これにより、物語の要点を保ちながら、スムーズでダイナミックなトランジションや、シネマティックなアクションを自然な流れで生成できます。

プロダクションテンプレート
Text-to-Image(テキストからの画像生成)、既存ビジュアル内の要素の入れ替え、静止画のアニメーション化、動画内の俳優の置き換えなど、一般的なタスクを直感的な設定画面から簡単に処理できます。複雑な操作を必要とせず、制作の初期段階から仕上げまでをスムーズに進められるワークフローを実現します。

編集可能なプロンプトプリセット
照明、カメラアングル、スタイルの組み合わせがあらかじめプリセットとして用意されており、そこからプロンプトを微調整するだけで、アイデアを素早く形にできます。
プリセットを基点にしながら、細部の表現を自由にコントロールできるため、スピードとクリエイティブ性の両立が可能です。
画像からプロンプトを生成
ビジュアルを解析し、明確で使いやすいプロンプトへと変換できます。これにより、スタイルや構図の再現が容易になり、ワークフローを加速させるだけでなく、元の画像から新たな発想を得ることも可能になります。

組み込みのアップスケーリング
生成されたままの AI ビジュアルは、解像度や細部の再現性に限界が残ることがあります。
AI Studio に搭載されたアップスケーリングツールを使用することで、肌の質感、瞳の輝き、反射表現、炎の揺らぎ、布地のディテールなどをよりシャープに仕上げ、作品全体をプロフェッショナルな放送品質へ引き上げることができます。

アーリーアクセス開始
現在、iClone 8、Character Creator 5、およびCharacter Creator 4のフルメンバーを対象にアーリーアクセスが開始されています。
対象ユーザーは、1,100 AIポイント、全機能へのアクセス、完全な3D PrevizコンテンツおよびAI Actorライブラリが含まれる「Starter Plan」の1ヶ月無料枠を利用可能です。

利用を開始するには、Reallusion Hub経由でソフトウェアを最新バージョンにアップデートしてください。アップデートが完了すると、AI Studio Starter Planの1ヶ月無料枠をすぐに引き換えることができます。
Starter Planに含まれる内容
Starter Planには、3DアセットをプロダクションレベルのAI生成へ移行するために必要な機能が揃っています。
- 1,100 AIポイント(無料提供)
- AI Studioの全機能へのアクセス
- Kling 3.0、Seedance 2.0、Veo 3を含むすべてのAIモデルへのアクセス
- ユーザーが生成したアセットはデフォルトで非公開設定
- 生成コンテンツの個人およびソーシャル利用ライセンス(非商用)
- AI主導の制作を支援する5,000点以上の3D Previzアセット
- AIパフォーマンスのための200体以上のAI Actor(iModel)
連携対応アップデートがリリース
最新のiClone v8.72 & Character Creator v5.1では、AI Studioとの連携がサポートされました。
専用の「AI Studioツールバー」が導入され、3Dから画像および動画生成に向けたガイド素材をすばやくインポート可能です。また、最適な環境でプロジェクトを開始できる新しい「ワークスペースメニュー」や、最新情報をお知らせする「What’s New」画面が追加されたほか、重要なバグ修正が含まれています。
アップデートリストをみる
新機能・追加
- AI Studioのサポートを追加。
- 「AI Studioツールバー」を追加(画像・動画生成用ガイド素材のクイックインポート機能)。
- 最新のイベントや特典をお知らせする「What’s New(新着情報)」ポップアップ画面を追加。
- 環境設定に「ワークスペースメニューを表示」の切り替えオプションを追加。
強化・改善
- 新しいワークスペースメニューにより、起動時に用途に合わせた最適な環境から新規プロジェクトを開始可能に。
修正
- 全般: プロジェクトのインポートを妨げていたデータを修復。
- HD Face Control: 「レイアウトのリセット(Layout Reset)」実行後でも再度開けるように問題を修正。
価格とプラン
詳細な機能比較を見る
| 機能比較 | FREE | STARTER | STANDARD | PRO |
|---|---|---|---|---|
| AI Studio 全機能へのアクセス | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| モデルへのアクセス | 一部のモデルのみ (Seedanceは含まず) |
全モデル | 全モデル | 全モデル |
| ジョブ実行の優先度 | 低優先度 同時実行数: 少 |
高優先度 同時実行数: 多 |
高優先度 同時実行数: 多 |
高優先度 同時実行数: 多 |
| 生成コンテンツの利用範囲 | テストおよび評価利用のみ | 個人・ソーシャル利用可 (非商用) |
商用利用可 | 商用利用可 プロジェクト共有&コラボ |
| アセットの公開設定 | 公開 | デフォルトで非公開 | デフォルトで非公開 | デフォルトで非公開 |
| 3D Previz Library | 190 サンプル | 5000+ | 5000+ | 5000+ |
| AI Actors | 12 サンプル | 200+ | 200+ | 200+ |
| クレジット単価 | – | 低価格 | 低価格 | 低価格 |
関連リソース
Reallusion Announces AI Studio: The AI Creation Workflow Built for 3D Artists






















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