2026年5月14日(現地時間)- Boris FX は、ビジュアルエフェクトプラグインコレクションの最新アップデート 「Continuum 2026.5」をリリースしました。
主な新機能
このアップデートでは、AIツールの強化とAIモデルのアップデート、FX Editorの機能強化、ワープ効果やトランジションの刷新が行われています。
新しいAIツールと既存モデルの改善
Continuum の AI アシスト機能は、新しい画像修復エフェクトや更新されたモデルの導入により、これまで以上に柔軟で強力なワークフローを実現しています。
主な内容は以下の通りです。
BCC+ Deinterlace ML
アナログ TV や VHS テープなどのインターレース映像を、プログレッシブスキャンのフレームへ自動かつ高精度に変換します。
AIモデルのアップデート
Face ML、License Plate ML、Motion Blur ML、UpRes ML の精度が向上しました。
BCC+ Face ML
鼻と首のセグメンテーションに対応し、より細かなマスク処理が可能に。
BCC+ Motion Blur ML
プリズムのような色付きのブラー・トレイルを生成できる新機能が追加されました。
さらに、Continuum 2026.5 では新たに ML/AI モデルのアンロードシステムが導入されています。
タイムライン上で一定時間使用されていない ML モデルは、自動的に GPU からアンロードされリソースが解放されます。必要になった際には即座にリロードされるため、パフォーマンスと作業効率の両立が実現されています。

FX Editor の強化
FX Editor は、数千種類のエフェクトプリセットの閲覧やお気に入り登録、パラメーター調整、カスタムプリセットの保存をよりスムーズに行えるように強化されました。
複雑な設定やレイヤー構造を組む必要がなく、エフェクトを適用する範囲をより正確にコントロールできるようになっています。
統合された Pixel Chooser
また、新たに統合された Pixel Chooser により、単一レイヤー上でもクリーンかつ迅速な作業が可能になりました。シェイプマスク、ルミナンスキー、AI 駆動のデプスマスクを活用することで、特定の要素を際立たせたり、大胆なルックを作り込んだりといった処理がより簡単に行えます。
Info Pane
RGBA の読み取り値を確認しながら調整でき、生成される色が正しいかどうかを評価しやすくなりました。
Color Management Panel
業界標準の OCIO カラー設定プリセットに対応し、ホストアプリと同じカラー設定でソースショットを確認できます。
さらに、Exposure と Gamma のスライダーも備わり、より細かな色管理が可能です。
ワープ、歪み、変形エフェクトのアップデート
BCC+ Warpカテゴリーが再構築され、BCC+ Rippleおよび各種ディスプレイスメントエフェクトが大幅にアップデートされました。映像をクラシックな波紋効果からシュールな表現まで、自由に変換できます。
BCC+ Ripple Effect
3 つの独立したリップルを個別に調整できるようになったほか、グローバルコントロールも利用可能になりました。新たに追加された波形タイプや、垂直方向の高さ調整により、ガラスのような質感を持つ高度なディストーション表現が行えます。
ディスプレイスメント エフェクト
大幅に強化されたディスプレイスメント機能では、FX Editor から 1000 種類以上の内蔵ディスプレイスメントマップにアクセスできます。RGB 分離、オートグリッチアニメーション、Beat Reactor の統合など、表現の幅が大きく広がっています。
- BCC+ Displacement Map:別の映像やマップレイヤーの輝度・色情報を利用し、ピクセルを水平方向・垂直方向へ変位させます。
- BCC+ Polar Displacement:入力映像を円形に歪ませたり包み込むように変形させるエフェクトです。
- BCC+ Vector Displacement:マップレイヤーの RGB チャンネルをそれぞれ異なる方向の変位として扱い、3 方向へのディスプレイスメントを実現します。
これらの強力な新しいコントロール、GPUアクセラレーションによるパフォーマンス向上、内蔵されたグリッチ、フィルムグロー、レンズディストーションなどを活用し、キーフレームを打つことなく映像を曲げ、歪ませ、破壊的な表現を作り出すことができます。
グラデーション制御による新しいワイプトランジション
BCC+ Smoke Wipe、BCC+ Texture Wipe、BCC+ Depth Wipe の 3 つのトランジションエフェクトに、グラデーションの動きを制御するための新しいオプションが追加されました。これにより、従来のワイプ表現を大きく刷新するような、より創造的で洗練されたトランジションが可能になりました
グラデーションを使って方向・焦点・動きをコントロールすることで、ショット同士を自然にブレンドしたり、視線を特定の領域へ誘導したりできます。FX Editor 内では、ラジアル(放射状)タイプの選択や方向変更も簡単に行えるので、数回のクリックでスタイリッシュな編集を実現できます。
定番エフェクトの機能拡張
Continuum 2026.5では、人気のあるエフェクトやトランジションにさらに多くのクリエイティブなオプションが追加されました。
- Scanline: カラーティントコントロールグループ、グリッチコントロールグループ、ノイズ生成、ビネットコントロールが追加されました。
- トランジションの更新: BCC+ Lens Flare Dissolve、BCC+ Ripple Dissolve、BCC+ Displacement Dissolveに新機能が搭載されています。
- Title Studio: パフォーマンスの向上、ユーザーフレンドリーなインターフェースの改善、そして70種類の新しいドラッグ&ドロッププリセットを備えた刷新されたプリセットライブラリが提供されます。
- Beat Reactor: BCC+ Retimer ML、BCC+ Scanline、BCC+ Lens Blur、BCC+ Displacement Map、BCC+ Polar Displacement、BCC+ Vector Displacement、BCC+ Rippleの各エフェクトに対応しました。
Particle Illusionの操作性と表現力の向上
Particle Illusion のプリセットカスタマイズが、新しいツール群とよりユーザーフレンドリーなワークフローにより、これまで以上にシンプルになりました。
2D/3D パーティクルを、以下のような、より多くのコントロールオプションで柔軟に調整できるようになりました。
- パーティクルノード間のパラメーターリンク
- カラーグラデーションのリンク
- 「Clone Particle Type(パーティクルタイプのクローン)」による容易なレイヤリング
- グラデーションの「Map to Emitter(エミッターにマップ)」および「Map to World(ワールドにマップ)」オプション
- 流体力学(Fluid Dynamics)のパフォーマンス向上
これらの機能により、グラデーションのリンク、パラメーターのグループ化、パーティクルタイプの複製を行い、ルックを崩すことなく複雑なマルチノード設定を完全に同期させることができます。
さらに、新しいカラーマッピング機能により、より自然で制御可能なクリエイティブなパーティクル表現が可能になりました。
角度(angular)、線形(linear)、放射状(radial)のマッピング機能を使用し、3Dテクスチャマッピングのようにグラデーションを回転、オフセット、配置することができます。
プリセットの拡充
Blur、Lens、Particle Illusion、Stylize、Title Studio、Transitions、Warpなどの各カテゴリーで、150種類以上の厳選された新しいプリセットが追加されました。
価格とシステム要件
Continuumは、Mac OS Catalina 10.15以降、Windows 10 とWindows 11で動作する以下のホストアプリケーションで利用可能です。
- Adobe After Effects and Premiere Pro
- Apple Final Cut Pro and Motion
- Avid Media Composer
- Blackmagic DaVinci Resolve
- Foundry Nuke
- VEGAS Pro
価格は以下の通りです。
| 月間サブスクリプション | 年間サブスクリプション | 永久ライセンス | |
| Adobe After Effects と Premiere Pro | 48ドル | 325ドル | 1,095ドル |
| Avid Media Composer | 80ドル | 545ドル | 1,865ドル |
| DaVinci Resolve、VEGAS Pro、その他のOFXホスト | 48ドル | 325ドル | 1,095ドル |
| Apple Final Cut Pro | 32ドル | 215ドル | 365ドル |
| マルチホスト | 112ドル | 765ドル | 2,195ドル |
またContinuumは、BorisFXのすべてのツールが含まれるBoris FX Suite および Vegas Pro Ultimateの一部としても利用できます。























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