シネマティック品質のリアルタイムジオメトリ技術「ZibraGDS」オープンベータ開始

プラグイン

Zibra AI は、アニメーション化されたジオメトリデータを効率的に圧縮し、リアルタイムでレンダリングするための技術 「ZibraGDS(Geometry Data Structure)」 のオープンベータ版を公開しました。

昨年 10 月に発表されたアルファ版のテスターから寄せられたフィードバックをもとに、より堅牢で安定した仕組みへと進化しており、本番環境で求められる要件に適合する形へとブラッシュアップされています。

ZibraGDS とは

ZibraGDS は、シネマティックな品質を維持しながらジオメトリデータを圧縮し、リアルタイムでレンダリングできるようにする高性能な技術です。同社のボクセルストリーミング技術である ZibraVDB に匹敵する強力なソリューションですが、扱うデータ領域は異なり、これまで Zibra AI が直面してきた中でも特に難易度の高い技術的課題を乗り越えて開発されたとされています。

この技術は GPU のボトルネックを軽減するよう慎重に設計されており、液体シミュレーションや破壊表現、ソフトボディ、キャラクターアニメーション、抽象的なエフェクト、各種ビジュアライゼーションなど、幅広いリアルタイム処理のユースケースにおいて、表現の上限を大きく引き上げることが期待されています。

ZibraGDS Open Beta: Rendering Millions of Animated Polygons in Real Time

現在公開されているベータ版における主な統計データおよびサポートされている仕様は以下の通りです。

  • 従来のGeometry Sequence(ジオメトリシーケンス)と比較して、6〜10倍の処理速度を実現
  • ファイルサイズを最大92%削減
  • 1フレームあたり数百万におよぶポリゴン(三角形)を、安定したパフォーマンスで処理可能
  • 100GBを超えるAlembic(アレンビック)キャッシュファイルを、クラッシュすることなく読み込み可能
  • 位置情報、法線、速度(ベロシティ)、頂点カラー、UV、マルチマテリアルをサポート

Unreal Engine 上で、高品質な LiquiGen シミュレーションをリアルタイム再生したデモが公開されています。

元のAlembic キャッシュは 28GB という巨大なデータでしたが、Zibra AI が新たに発表した ZibraGDS Unreal プラグイン によって、視覚的な品質を損なうことなく97%もの圧縮が実現されているとのことです。

既知の問題と制限事項

  • ZibraGDSアクターでレイトレーシングを有効にすると、パフォーマンスが著しく低下する場合があります。
  • 現在は Virtual Shadow Maps (VSM) のみサポートしています。
  • マテリアルの World Position Offset はサポートされていません。
  • UVチャンネルは1つのみサポートされています。
  • 圧縮されたシーケンスデータ全体がVRAM内に収まる必要があります。

今後のロードマップ

今後のアップデートに向けて、以下の改善や機能追加が計画されています。

  • パフォーマンスのさらなる向上とメモリ使用量の削減
  • GPUベースの圧縮処理の実装
  • 将来のバージョンとの下位互換性を持った安定したファイルフォーマットの確立
  • マテリアルにおける World Position Offset のサポート
  • 2つ目のUVチャンネルのサポート
  • ディスクからのストリーミング読み込み(RAM/VRAM使用量の削減)
  • Unreal Engine 5.8 のサポート

ベータ版への参加方法

オープンベータには、公式サイトから誰でも参加することが可能です。

登録を行うと、以下のツールやライセンスにすぐにアクセスすることができます。

  • ZibraGDS Unreal Engine向けプラグイン(対応バージョン:UE 5.3〜5.7)
  • 1ヶ月間の無料ベータライセンス
  • ベータ期間中に順次公開されるテスト用アセット

詳細な情報およびオープンベータへのご参加は、以下の公式ページよりご確認ください。

利用手順

インストール手順

  1. Unreal Engineプロジェクトのルートディレクトリに Plugins フォルダを作成します。
  2. ZibraGDSプラグインのアーカイブをダウンロードします(ダウンロードリンク)。
  3. ダウンロードしたアーカイブを先ほど作成した Plugins フォルダ内に解凍します。
  4. プロジェクトを起動し、ZibraGDSプラグインが有効になっていることを確認します。

ライセンスの有効化

  1. 公式サイトからライセンスキーを取得します。
  2. エディタメニューから Settings(設定) > Project Settings(プロジェクト設定) > Plugins > ZibraGDS License に移動します。
  3. 「License Key」フィールドに取得したキーを入力します。
  4. 画面に「ZibraGDS Licensing: License successfully verified」という通知が表示されれば認証完了です。

その他詳しい情報は公式ドキュメントページへ

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