AutodeskがAIを活用したモーションキャプチャ技術をもつ「RADiCAL」を買収

業界ニュース

2026年4月9日(現地時間)- AIを活用したモーションキャプチャ技術を提供するRADiCALより、Autodeskが同社のコア技術および知的財産(IP)を買収したことが発表されました。

買収の対象となるのは、AIモーションキャプチャソリューション「Motion(CoreおよびLive)」、ならびにブラウザベースの共同3Dエディタ「Canvas」です。

買収の経緯とAutodeskの狙い

両社の関係は、2022年5月にAutodeskがRADiCAL出資したことまで遡ります。

当時、Autodesk は、特別なハードウェアを使わずに、1 台のカメラ映像から AI で高精度な 3D モーションキャプチャを実現する RADiCAL の技術を高く評価しており、クラウドベースの制作環境を広く普及させる取り組みの一環として位置づけていました。

今回のコア技術と知的財産(IP)の買収は、ここ数年続いてきた協力関係とパートナーシップの自然な延長にあると説明されています。

Autodesk の狙いは、リアルタイムモーションキャプチャ、AI を活用したアニメーションやポーズ推定、ブラウザベースの共同 3D ワークスペースといった分野で、自社の機能をさらに強化することにあります。これらは同社が進めるFlow Studioのロードマップとも方向性が一致しており、今後は既存の開発プロジェクトへ段階的に統合されていく見通しです。

既存サービスへの影響

今回の買収に伴い、RADiCAL社が現在提供しているプラットフォーム(ポータルサイト)は、90日間の移行期間を経て運営を終了することとなります。

サービス終了日とデータの取り扱いについて

  • 移行期間はすでに開始しており、2026年7月6日(月)をもってポータルへのアクセスは不可となります。
  • 回の買収は技術とコードを対象としています。そのため、ユーザーの個人情報、生成されたモーションデータ、ファイルなどがAutodesk社や第三者に譲渡・販売されることはありません。
  • データ管理の主体は引き続きRADiCAL社が担い、GDPR(EU一般データ保護規則)に準拠した上で、サービス終了日をもってすべてのユーザーデータは完全に削除されます。

データは移行されずに削除されるため、過去の成果物を残したい場合は、ユーザー自身で期限までにダウンロードを行う必要があります。

ファイルのバックアップについて

1. Motion Coreのファイル

有料プランのユーザーは、Motion Coreの結果をFBXファイルとして現在ダウンロード可能です。移行期間の最後の30日間には、月額のCreatorプランを利用中のユーザーに対して、FBXファイルのダウンロードが無制限になる予定です。

2. その他のファイル(Live Motion / Canvas等)

Live Motionの結果やCanvasのファイルは、技術的な制約によりダウンロード提供が予定されていません(ただし、Maya、Unreal Engine、Unity、BlenderでのLive Motionデータのストリーミングおよび録画は引き続き可能です)。ユーザーがアップロードしたCore用の動画については、ダウンロード可能にできるか現在技術的な検討が行われています。

サブスクリプションプランの取り扱いについて

既存のプランは移行期間中も引き続き利用可能ですが、新規購入や更新については段階的な制限が設けられます。

  • 無料プラン: 移行期間中も新規アカウントの作成、および既存アカウントの維持が可能です。
  • 月額有料プラン (Starter / Creator / Industry): 向こう60日間は新規購入および更新が可能ですが、2026年6月5日(金)以降はすべての新規契約・更新が停止されます。
  • 年額有料プラン (Standard) と返金対応: 新規契約および更新はすでに停止されています。既存の契約はサービス終了日まで利用可能ですが、終了日以降の期間が残っているユーザーには、残りの期間に応じた日割り計算での返金が行われます。返金は登録されている支払い方法へ自動的に処理されるため、ユーザー側での手続きは不要です(支払い方法が期限切れの場合のみ、サポートから連絡があります)。

移行期間のスケジュールや返金プロセスに関する詳細な情報については、RADiCALが公開している移行特設ページで確認することができます。また、ご契約プランの確認や管理は、以下の設定ページより行えます。


 RADiCAL Official Announcement (LinkedIn)

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