2026年4月16日(現地時間)- Maxon は、同社の3Dグラフィックスと映像制作ソフトウェア製品群の最新アップデートを発表しました。
ここでは、デスクトップ版とiPad版の3Dスカルプティングソフトウェア ZBrush の最新アップデート(バージョン2026.2)の新機能を紹介したいと思います。
今回のアップデートでは、スカルプト工程からテクスチャリング工程へワンクリックで移行するための新機能「Substance Bridge」がデスクトップ版に追加されました。
GoZサポートも更新され、最新のMayaおよび3ds Maxとの間でスムーズなデータ受け渡しが可能に。さらにiPad版では、待望のカスタムホットキー設定が追加され、設定のエクスポートを通じてデスクトップ版ZBrushと同じ環境を構築できるようになっています。
デスクトップ版の主な新機能
デスクトップ版ZBrushの最新アップデートにより、制作の自由度と作業効率が向上しています。主な機能向上は以下の通りです。
Substance Painterへのワンクリック転送
新しく追加された「Substance Bridge」により、ZBrushでのスカルプトデータを1クリックでSubstance Painterへ送信可能になりました。これにより、ペイント、テクスチャリング、マテリアル設定の作業へ即座に移行できます。
Maxon ZBrush Tutorial
ZBrush to Substance Painter Bridge 活用ガイド
Windows on Arm (WoA) ネイティブサポート
最新のテクノロジーであるWindows on Armデバイスにネイティブ対応しました。これにより、ポータブルな小型デバイス上でもZBrushの機能にフルアクセスできるようになります。
GoZ機能のアップデート
GoZの統合機能が更新され、ZBrushから「Maya 2026」および「3ds Max 2026」へ直接モデルを送信できるようになりました。転送時にはトポロジー、テクスチャ、マテリアルの情報が正確に保持されます。
iPad版の主な新機能
iPad版では、待望のカスタムホットキー設定が追加され、設定のエクスポートを通じてデスクトップ版ZBrushと同じ環境を構築できるようになっています。
カスタムホットキー対応
ユーザー独自のショートカット(ホットキー)を設定できる機能が追加され、各々の作業スタイルに合わせたパーソナライズが可能になりました。
互換性のあるキーボードを使用することで、画面右上の「Customize」ボタンからユーザー独自のショートカット(ホットキー)を詳細に設定できます。単なるパーソナライズにとどまらず、以下のような柔軟な設定が可能です。
- あらゆる機能への割り当て: ブラシやパレット内の機能はもちろん、アンドゥ・リドゥや機能検索(クイックサーチバー)の呼び出しといったツールバーの機能まで、多様なアクションにホットキーを設定できます。(例:ギズモをメッシュの中心に移動させる機能にショートカットを割り当てる等)
- 柔軟なブラシショートカット設定: ZBrush特有の「B(ブラシメニュー)→ M(Move)→ V(決定)」といったキーシーケンスの最後のキーを変更できるだけでなく、特定のブラシを単一のキー(例えば「5」キーなど)で直接ダイレクトに呼び出す設定も可能です。
- 重複警告機能: 既に他の機能に割り当てられているキーを設定しようとした場合、ZBrushが警告を出し、どの機能でそのキーが使用されているかを教えてくれるため、設定時の競合を未然に防ぎます。
デスクトップとのシームレスな移行
iPad版とデスクトップ版の間で、ホットキー設定は双方向に完全な互換性を持っています。iPadで作成したホットキーをエクスポートしてデスクトップ版で利用できるだけでなく、デスクトップ版で慣れ親しんだ豊富なショートカット設定をiPad版へインポートして追加することも可能です。同一のショートカットと操作感で、デバイスを跨いだシームレスかつ高速なスカルプト作業できます。
その他のアップデート
デスクトップ版(PC/Mac)
- PolygroupItに、ポリペイントの視覚的な彩度を制御する「Polypaint intensity(ポリペイント強度)」スライダーが追加されました。
- PolygroupItが起動しない問題が修正されました。
- Macでユニバーサルカメラ使用時に発生していた視覚的なバンディング(縞模様)が修正されました。
- Polygroups(ポリグループ)をオンにするとUV Masterが機能しない問題が修正されました。
- 「ドキュメントを名前を付けて保存」で無効なファイル名が報告される問題が修正されました。
- ドキュメントのエクスポート時にクラッシュする問題が修正されました。
- ポイントの溶接(結合)時にクラッシュする問題が修正されました。
- ZModelerの「Unweld(非結合 / 分離)」がShiftキーで動作しない問題が修正されました。
- ZModelerの「Bevel(ベベル)」がPolygons(ポリゴン)およびPolyloop Targets(ポリループターゲット)で機能しない問題が修正されました。
- ZModelerでプリセットを削除するとクラッシュする問題が修正されました。
- LightboxでHDR画像のプレビューが表示されない問題が修正されました。
- タイムラインでの作業中に音声が再生されない問題が修正されました。
- GoZインストーラーの同梱が終了しました(インストーラーはMaxonサポートサイトのナレッジベースから引き続き入手可能です)。
- ホームページの環境設定が「Preferences(環境設定) > Startup(スタートアップ)」に移動しました。
- 各種プラグイン(Precision Extract, ZCNC, IMM Extractor, MatCap Baker, Turntabler, Live Boolean Utility, Gizmo Swapper)がZBrush 2026.1.0以降で動作するようにアップデートされました。
iPad版
- iOS 26のLiquid Glass UIへの切り替えに伴う一部の表示不具合が修正されました。
- ユニバーサルカメラ使用時に発生するバンディング(縞模様)が修正されました。
- ZModelerの分離(非結合)がShiftキーで動作しない問題が修正されました。
- 一部のキーボードでブラシサイズ変更に使用する「[」と「]」キーが動作しない問題が修正されました。
- iOS 26上でタイトルバーの赤いクローズボタンを使ってZBrushを終了すると、現在のスカルプトが自動的にQuickSaveされるように変更されました。
- ポイントの溶接(結合)中にクラッシュする不具合が修正されました。
- Polygroups(ポリグループ)をオンにするとUV Masterが動作しない問題が修正されました。
- プリセットを削除するとZModelerがクラッシュする問題が修正されました。
- 下部ツールバーにInflateブラシが表示されない問題が修正されました。
価格とシステム要件
- 月額 9460円(49ドル)
- 年額 76780円(399ドル)
- Windows 10 / 11 (64bit)
- macOS 11.5 以降
- 月額 1,500円 ($9.99)
- 年額 13,000円 ($89.99)
デスクトップ版およびiPad版のZBrushは、Maxon Oneの一部としても利用可能です。

























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