Topaz Video 1.3 がリリース!Starlight Fast 2 / HQ および新アニメーションモデルGaia 2 が追加

CGソフト

Topaz Labsより、映像高画質化・AI処理ソフトウェアの最新バージョン「1.3.0」がリリースされました。

新機能ハイライト

2つの新しいStarlightモデルが追加

これまでローカル環境向けの最初の拡散モデルとして「Starlight Mini」が提供されていました。しかし、拡散モデルは計算負荷が高く、処理速度の向上が課題となっていました。

品質を犠牲にせずに高速化を図るため、今回のバージョンでは用途に応じた2つの新しいStarlightファミリーモデルがローカル環境向けに実装されました。

 Pro限定: Starlight Fast 2

Starlight Fast 2 は、デスクトップ向け Starlight ファミリーの第三のバリエーションとして登場したモデルで、高いレベルの拡散処理の結果をより短時間で得られるよう設計されています。高速化を優先しているため、クラウド版と比べて品質にごくわずかな差が生じる場合がありますが、処理効率の向上は非常に大きく、実用面では十分に高いパフォーマンスを発揮するとのことです。

主な特徴

このモデル は、実写映像や生成 AI 映像など、もともと中〜高品質のコンテンツに適したモデルです。カメラの動きに伴って発生しやすいフレームのちらつきやカクつきを抑える処理に優れており、動きのある素材でも安定した結果を得られます。処理速度は GPU と VRAM の構成に左右されますが、従来の Starlight Mini と比べると三〜五倍ほど高速に動作するため、時間効率を重視するワークフローでも十分に対応できます。

また、ローカル処理は Pro 限定であるものの、クラウドアクセスやクラウドエクスポートはすべてのサブスクリプションモデルで利用できるため、用途に応じて柔軟に使い分けることができます。

一方で、アーカイブ映像に見られるハロ(光輪)アーティファクトや、中〜低品質メディアにおける髪の毛の細かなディテールのばらつき、細かい反復パターンが原因となるちらつきなどにはあまり向いていません。極端に低品質な映像では効果が限定的で、インターレース素材を扱う場合は、事前にプログレッシブ化(De‑interlace)を行う必要があります。

要件 NVIDIA製GPUのみ対応。ローカル実行にはProライセンスが必要です。(最小VRAM 16GB、推奨VRAM 32GB。32GB環境ではディテールがわずかに向上します)
推奨設定 入力解像度は4K以下を推奨し、HDから4Kへの出力に適しています。2倍以上のアップスケーリングで最も効果を発揮します。

 Pro限定: Starlight HQ 

Starlight HQ は、元の映像が持つ意図や雰囲気を損なわずに、ディテールとシャープネスのバランスを高い水準で保つよう設計された、Starlight ファミリーの第四のバリエーションです。処理時間は Fast 2 より長くなりますが、その分だけ安定性が高く、より精緻で一貫した仕上がりを得られる点が特徴です。

主な特徴

モデルの性質としては Fast 2 と近い目的を持ちながら、全体的により高品質な結果を提供します。処理速度は Starlight Mini とほぼ同等で、時間をかける分だけ細部のディテールがしっかり再現されます。クラウドアクセスやクラウドエクスポートは、すべてのサブスクリプションモデルで利用できるため、環境に依存せず安定した品質を求めるワークフローに向いています。

一方で、Fast 2 と同様に、アーカイブ映像特有のハロ(光輪)アーティファクトや、極端に低品質なメディアの処理には適していません。細部の情報が不足している素材では、HQ モデルの強みを十分に活かせないためです。また、インターレース素材を扱う場合は、事前にプログレッシブ化(De‑interlace)を行う必要があります。

要件 NVIDIA製GPUのみ対応。ローカル実行にはProライセンスが必要です。(最小VRAM 10GB、推奨VRAM 12GB以上)
推奨設定 480pから4Kまでの入力に対応し、HDから4Kへの出力に適しています。中〜高品質のコンテンツ向けです。(アーカイブコンテンツ専用ではありませんが、優れた結果が得られます。)

アニメーションに最適な新モデル「Gaia 2」

Gaia 2 は、アニメーション作品に最適化された新しいモデルで、他の映像向けモデルとは異なり、画像処理モデルのようにフレーム単位で処理を行う独自の仕組みを採用しています。このアプローチにより、アニメ特有の線画や色面を崩さずに扱える点が大きな特徴です。

主な特徴

このモデルは、エイリアス(ジャギー)や圧縮ノイズを抑えつつ、過剰にならない自然なシャープネスを加えることに長けています。処理速度は Proteus と同等、あるいはそれ以上に高速で、アニメーション制作やアップスケールのワークフローを効率的に進められます。

ただし、Gaia 2 は「修復・復元」モデルではないため、フィルムの傷やホコリを除去したり、失われたディテールを新たに生成したりすることはありません。あくまでオリジナル素材の意図を保守的に維持しながら、見た目を整える方向に特化しています。

用途はこれらに限定されるわけではありませんが、セルアニメ等の伝統的なアニメーション、モーショングラフィックス、ストップモーションアニメーションなどに最適です。一方で、低品質なメディアやハロ(光輪)現象が目立つ映像にはあまり向いていません。特に強いノイズを含む素材では、そのノイズをテクスチャとして保持してしまう場合があるため、必要に応じて事前に別のモデルでノイズ除去を行っておく方が望ましい結果につながります。

要件 PCおよびMacの両方で利用可能。幅広い入力および出力解像度をサポートします。設定値の調整項目はありません。クラウドエクスポートにも対応しています。
推奨設定 セルアニメ等の伝統的なアニメーション、モーショングラフィックス、ストップモーションアニメーション。2倍以上のアップスケーリングで最良の結果が得られます。よりシャープにしたい場合は、Gaia 2を2回重ねがけすることが推奨されています。

インターフェースと機能の改善

プロジェクト設定ダイアログの刷新

「File」メニューには新しいプロジェクト設定ダイアログが追加され、これまで使用されていた入力設定パネルを完全に置き換える形になりました。プロジェクト全体の入力カラースペースやモノクロ指定、タイムコードの扱い、連番画像のフレームレートなどを、このダイアログからまとめて管理できるようになり、作業の入り口がより分かりやすく整理されています。

各種ツールの配置見直しと新機能

  • テレシネの移行: テレシネ設定が右パネルの「Interlaced(インターレース)」エンハンスメント内に移動し、より直感的にアクセスできるようになりました。
  • トランスフォームとクロップの統合: 映像の変換(回転など)オプションとクロップ(切り抜き)機能が同一エリアに統合されました。UI上では「回転矢印が付いたクロップ記号」で識別できます。
  • 水平・垂直反転: 誤った向きで撮影された映像をすばやく修正するための、フリップ(反転)機能が追加されました。
テレシネの移行
トランスフォームとクロップの統合
水平・垂直反転

その他のアップデート

パフォーマンス向上とバグ修正

  • 可変フレームレート(VFR)およびコマ落ちに関する問題を改善しました。
  • 非正方ピクセルアスペクト比(PAR)の映像におけるプレビュー、クロップ、回転の不具合を修正しました。
  • DNxHRコーデックでのMXFエンコード失敗に関する問題を修正しました。
  • 連番画像フォーマットにおけるタイムライン関連の問題を改善しました。
  • クラウドエクスポート用の再ダウンロードオプションが追加されました。
  • 「About Topaz Video(Topaz Videoについて)」ポップアップメニューのリンクの不具合を修正しました。

NeuroStreamについてのお知らせ

Topaz Photoに実装されたことで話題の「NeuroStream」技術について、Topaz Videoへの導入も現在検討およびテスト段階に入っています。

詳細については、より適切な時期に改めて発表される予定です。

既知の問題:
Starlight Fast 2 および HQ モデルは、Founding Customers(初期導入ユーザー)向けには現在利用できませんが、数日以内の小規模アップデートで提供される予定です。

価格とシステム要件

Topaz Video  は、Windows 10 or 11(intel or AMD)、Windows 11(ARM)、macOS 12 Monterey 以降で利用することができます。

価格は以下の通りです。

月額払い 年額払いお得
主な機能
  • 無制限のローカルレンダリング
  • 標準モデル

    Proteus, Iris, Nyx, Rhea, Rhea XL, Artemis, Gaia, Theia, Apollo, Chronos, Aion, Themis, SDR to HDR, Stabilization

  • Nyx XL モデル
  • Starlight (クラウド) モデル
  • Starlight Sharp (クラウド) モデル
  • 25ビデオクラウドクレジット/月
  • 限定的な商用利用

    年間収益100万ドル未満の組織向け

Pro
$67 /月
年間コミットメント
Personalプランの全機能, さらに…
  • シート管理 (1〜5)
  • Starlight (ローカル) モデル
  • Starlight Sharp (ローカル) モデル
  • 100ビデオクラウドクレジット/月
  • 完全な商用利用

また、3つのデスクトップアプリが含まれた Desktop Collection や Topaz Studio の一部としても利用することができます。

詳しい価格オプションはこちらの記事をご覧ください。


最新の価格、システム要件の確認は Topaz video 公式ウェブサイトへ

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